ＨＡＰＰＹ　ＭＵＳＩＣ

☆願い☆

彼は突然亡くなりました。私のとても大切な人です。
それはあまりにもショックな出来事で、
それから私は、夜寝て朝まで一度も起きずに眠れた事はありません。
今でも約１時間おきに目が覚めます。

自分の眠っている間にまた大切な人がいなくなったらどうしよう。
それで何度も起きてしまって、息の根を確かめていました。
いつも私の愛しい家族の、友達の健康と安全を祈るようになりました。
急に不安に襲われて、過呼吸のような状態になったりする事が続きました。
電話が繋がらなかっただけで、また何かあったのかも！と思って、
パニック気味になる事もあったし、救急車の音を聞くだけで泣いていた事もありました。
とにかく普通反応しないような小さな事までもが、全て不安の材料になっていたと思います。

けれど、今はこの後遺症のようなものは大分なくなってきました。

こんな暗い話書いてどうかな～って思ったけど、
大切な人をいつまでも忘れないでいたいとゆう事と、
自分の気持ちを整理するためにも、
辛かった時の気持ちや、心の叫びを書きたいと思いました。

何度かこうゆうページを作ろうとしたんだけど、
なかなか書けずにいました。
大学の友達にも言えないくらいだから＾＾；
ずっと何事もなかったように振舞っています。今でも。。
でもここになら今書けそうな気がしてます。

私にとって彼は、空気のような人。
とても大きくて優しくて。
とっても笑顔の素敵な人。
職業はエンジニア。
研究（発明）熱心でしたので、帰りはいつも深夜だったし、休みの日も会社に行っていました。
責任感が強くって、みんなに慕われていて。
こんなにも人望が厚かったんだって知ったのは、お葬式の時でした。

年頃だった私は、顔を合わせば彼にひどい事ばかり言っていました。
優しい言葉ひとつもかける事も出来ずに、彼は旅立ってしまった。
すごくすごく、後悔した。
もう二度と起きることない彼の隣で、お葬式の日まで寝ました。
それが、その時の自分なりの懺悔でした。
あんなひどい事言ってたから、逝ってしまったんだ、
そう思った。

お葬式が終わって、何日かして彼が夢に出てきました。
私がずっと苦しくなかったのかなって心配してたんです。
夢は、彼のお葬式で、なのに私の隣にいるのです（笑）
そしたら
『自分でもビックリするくらい苦しくなかったんだよ』
っと言ってくれたんです。
その続きは覚えてないけれど、その日から少し気持ちが楽になりました。

それから長い間、しょっちゅう私の夢に出でくるのだけど、いつも同じような内容。
『あと数時間で死んでしまうのが決まっていて、時間になったら霧の中に消えていく』
起きたら、いつも泣いてた。
そんな日が毎日続きました。
けれど、１年が経とうとしたときこんな夢を見たのです。
いつも通りあと数時間でしんでしまうのはわかってるんだけど、
彼は向こうの世界に行く準備をしたり、みんなも心の準備をしたり。
初めて夢の中で笑ってる自分がいました。
たくさんお話もして、すごく嬉しそうに彼の横にいて。
彼は私に手紙を読んでくれました。
『絶対に努力をおしんではだめだよ。』
そう言ってずっと笑顔でいて、気づいたらいなかった。
朝起きて、私は初めて泣いていなかった。
私の中でずっと生き続けて、見守ってくれている、
そう思いました。
やっと死を受け入れることが出来始めた瞬間でもありました。

私は大学進学で上京したため、何ヶ月も会ってなかったし、お話もしてなかったんです。
だから目を閉じる瞬間はみていないし、当然お別れの言葉もかけられませんでした。
ずっと引っかかっていたのはそれでした。

精神的にも肉体的にも限界を超えていた私を、
彼は見兼ねて、救いの手を差し伸べてくれたのでしょうね。

それからパッタリと、その夢を見なくなりました。
不思議なものですね。
こんな過去はあるけれど、今私はこんなに元気です。

彼の信念は、私がついでみせます。
『絶対に諦めない。いつも謙虚で勉強する姿勢を忘れない。自分の決めた事に妥協を許さず、やりとげる。絶対絶対やりとげる』
だって私は、彼の娘ですからね☆

私の夢の１つは、彼の追悼コンサートをすることです。
彼は私のピアノが大好きでした。だから。。彼に届ける事ができるようになりたい、
これが今１番の願いです♪

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