あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2015.01.12
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カテゴリ: あそび一般



 その漫画、今のこどもたちも読んではいるが、団塊の世代の私がこどもの頃(1950年代)と違って、その頻度と量は少なくなっている。当然ながら、少子化も相まって、こども向けの漫画本は、発行の点数も総部数も、確実に減って来ている。

 その一方で、漫画映画の視聴は、格段に増えているので、漫画そのものの総体としての量は、大きく減ってはいないかも知れない。しかし、この本と動画(テレビだけでなく、ビデオや映画も含む。)とでは、漫画に対する対し方が違うのだ。

 本は、読む意志と、読むと言う行動を維持する集中力が必要なのだ。言い換えれば能動的・積極的・自律的な活動と言っていい。反対に、動画は、見ようと言う意志はあっても、やはり受身的になる傾向がある。文字と言う、やっかいな介在媒体が無いのは、楽ではあるが、その分、考えることも少なくなる。

 そうした動画だが、今ではテレビやビデオがその中心だが、漫画本が全盛だった時期、劇場上映の映画も全盛だった。週替わりの三本立て上映が当たり前で、こどもたちも週三本も、動画である映画を見ていた。

 この映画も、動画であることには変わらないが、テレビやビデオが比較的に少人数あるいは一人で見ることも多いのに対して、劇場映画は、ほとんどのケースで集団視聴が原則となる。

 同じ面白い漫画映画やアニメを見たとしても、一人で笑うのと、映画館にいる大勢の人と一緒に笑うことは、大違いなのだ。大げさに言えば、同じ時代に生きる人たちと、同じ楽しい時間を共有していると言う実感、けっして孤独ではないと言う時間も味わえる。

 このように、昔も今もこどもたちは「画」を、あそびの欠かせないジャンルとして楽しんではいるが、その実態は大きく変化していることがわかる。そして、その変化は、こどもたちにとっても、社会全体にとっても、喜べる変化ではないことも間違いがないだろう。




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最終更新日  2015.01.12 16:28:19
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