あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2015.01.13
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カテゴリ: あそび一般



 たとえば、木の枝から落ちたドングリが、偶然に地上でクルクル回っていたのを見て感動した、太古の昔の人間は、それを再現してみた。最初のコマ回しは、こうして始まったのだろう。

 それ以後、よく回るように、長く回るように、工夫改良を加えてきた。その結果、現在ある多くのコマが生まれた。ヒモを巻きつけて回す。指でひねってまわす。まわした後、ムチなどでしばいて回す。様々な、回し方をするコマが生まれたのだ。

 ここまでは、こどもたちがそれなりにコツをつかみ、練習もして回す技術を身に付けることで、コマを楽しむことができた。しかし、ついに人間は、工夫も練習も必要としないコマを発明した。名前は、昔の「ベイゴマ」をもじったものだ。

 このコマ、一時的なブームを巻き起こしたが、やがて急速に下火となっていく。誰でも回せるベイゴマ、それは魅力でもあるが、弱点ともなる。誰でも回せることは、こどもたちのあそびとしては、けっして魅力的ではないのだ。

 昔のコマは、誰よりもうまく回せるには、練習も工夫もいる。だから、うまく回せるようになった達成感、他の子より長く回せた優越感、多くのあそびが持っている、他者との競争、しかもそれは、自分の努力で勝ちとれる。これこそ、コマ回しの大きな魅力の根源なのだ。

 手に持てるものは、大概は回すことができる。かつて勤めていた学童保育所のこどもたちは、近所の酒屋さんで、酒瓶のフタをもらってきて、回していた。もちろん、回す競争もあった。そこには、あそびのもつ素晴らしさが満ちあふれていた。




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最終更新日  2015.01.13 17:46:04
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