あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2015.01.20
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カテゴリ: あそび一般



 特に、こどもたちのあそびにおいては、文字を読むことはともかく、文字を書く、と言っても「打つ」や「入力する」機会、言い換えれば、文字を使って何らかの文章を作る機会は、紙と鉛筆時代と比較して、断然増えているかも知れない。

 しかし、ここで問題なのは、「話し言葉」と「書き言葉」との垣根が無くなると言うことだ。それは、それぞれの表現方法が、混同されると言った問題だけの、単純なレベルではないのだ。

 話し言葉である音声言語は、基本的にはその場限りの言葉となるが、メールやTwitterなどを通じて、「話される」話し言葉は、文字として、意図的あるいは不可抗力による削除なしには、ほぼ永久に消え去らない。

 こどもたち否、おとなも含めて、あそびに熱中してくると、時には相手を揶揄したり卑下したり、時に傷付ける言葉かけは、普通に見られることだが、音声による話し言葉は、直ぐに消え去ってしまう。それは、そのことを忘却させやすくもしている。

 しかし、メールやツイートは、なかなか消え去らない。もちろん、メールは削除することも可能で、ツイートも少なくともブロックして、見えないようにすることもできるが、相手のブログやタイムライン上では、残ってしまう。

 しかも、一旦「拡散」という段階に進むと、何十人、時にはそのレベルを遥かに超す、悪辣な言葉が氾濫することとなる。通常の会話では、何百人から同時に悪罵を受けることは極めて稀なのだが、電子媒体では、それがいとも簡単に成立し、しかも目に見えるのだ。

 その意味では、こどもたちがあそびとして、電子媒体を通じて言葉をやり取りすると、大きなリスクも覚悟しなければならないだろう。もちろん、電子媒体は、賢く活用すれば、大きな成果も生み出す。

 人間が活字という素晴らしいものを発明したことにより、万人が情報を共有できることを容易くした。本などの書き言葉は、ほぼ永久に消えないからこそ、細心の注意をはらって文章が綴られる。それは、漫画本もそうだ。

 紙に印刷したものを読むことは、そうした練るに練られた文章に接することになる。その意味では、活字離れは、大きな社会的損失と言ってもいい。こどもたちこそ、良い活字媒体をあそびの中でも、出会い触れ合う機会を増やすことが望まれるのだ。




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最終更新日  2015.01.20 17:38:13
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