あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

2015.01.26
XML
カテゴリ: あそび一般



 キャンプには、補助指導員として、ある子のお父さんに付き添ってもらった。夜のこどもたちのお楽しみ、「キャンプファイヤー」の時、あるゲームを、そのお父さんから教えていただいた。

 そのゲームは、「八百屋さん」「やおやのお店」というものだった。このゲームは様々なバージョンがあるが、その中で、次々と八百屋さんのお店に並んでいる品物(野菜)を、次から次へと加えながら、記憶していくバージョンだった。その時が初めてのゲームにも拘わらず、大いに盛り上がったゲームとなった。

 このように、品物あるいはその数を含めて、どんどん記憶する量を増やしていくあそびは、「注文ゲーム」「出前ゲーム」など、いろんなあそび方がある。算数の「九九」の暗記に苦労している子も、このゲームでは楽しく記憶する。

 この言葉の記憶とは違った記憶のしかたをするあそびも多い。最もシンプルなあそびは、トランプの神経衰弱だ。また、百人一首によるカルタ取りも、記憶のゲームだ。もちろん、普通のカルタ取りも、記憶がものを言う。

 あそびには、記録を意識するあそびも数多い。だんだんと跳び越える高さを上げていくゴム段跳び、見方を変えれば早口言葉も、早く言う「記録」に挑戦する。もちろん、こうしたあそびでは、実際に記録をとることは稀で、自分の記録を記憶に留め、記録の更新に励むのだ。

 今、高齢化社会を迎え、認知症予防やリハビリに、こどもの頃の記憶を呼び起こす様々な取り組みが行われているが、こどもの頃のあそびほど、直ぐに呼び起こせる記憶はないだろう。

 楽しい記憶は長く残り、悲しい記憶は早く消え去るものだ。この点で考えても、こどもの頃に十分に楽しくあそぶことは、人間にとって大事なことだ。そして、より大事なことは、そんな効果はもちろんのこと、学習効果や運動能力効果など、何の効果も意識しないで、無心に楽しくあそぶことが、逆説的にそうした効果をより大きくするのだ。




あそびセレクト


遊邑舎あそび館


FC2ブログランキングにも登録しています。
↓よろしければ、ご支援のクリックを↓


多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015.01.26 17:06:14
コメント(0) | コメントを書く
[あそび一般] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: