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みどり はなえ

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Apr 10, 2008
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カテゴリ: カテゴリ未分類
その日は、春らしい青い空に桜の花びらが舞っていた。

ジュニアYAMADAだ。
無視して立ち去ろうとすると彼は声をかけてきた。
「み、みどりさん・・・・」
私は冷たく答えた。
「なに寝てるの。気分が悪いのなら帰りなさい。」
ジュニアYAMADAは、つらそうに言った。
「3日前から何も食べていないのです。」

「断食ね。」
「正確には強制断食です。
給料が3ヶ月前から止められて言うので、
電話代もガス代も払えず、食べ物もかえません
空腹で動けないのです。」

さすがの冷たい私も可愛そうになってきた。
「ジュニアYAMADA。着いてきて。」
と、私は言った。
エレベーターで最上階まで上がり、非常用の階段で屋上に出た。
屋上には、竜の止まり木があるので、関係者以外立ち入り禁止だ。
もちろん、私は関係者なので大丈夫。


だった。
都会の青空の下、ビニールハウスに守られて、
緑が生き生きと茂った中に、野菜や果物がたわわに実っていた。
「ジュニアYAMADA。いちごが食べごろだから食べいいわよ。」

「み、みどりさん。これはどうしたんです。」
空腹で顔色の悪いジュニアYAMADAがさらに蒼白して言った。
「5年前から東京都の屋上緑化企画の援助金を受けて作っていたのよ。」
と、私はすまして言った。
「5年も前から、そういえばみどりさんの特別経費の件に、
苗とかありましたが、あれがそうですね。」
と、ジュニアYAMADAが言った。
「じゃ、わたしは仕事があるから。
食べ終わったら草むしりと水を上げておいて。」
と、私はジュニアYAMADAに背を向けて、仕事に戻るべく歩き出した。
「みどりさん。ありがとう・・・」
と、ジュニアYAMADAは泣きながら言った。
私は涙が大嫌いなので無視した。

ばかばかしいけど、実話です。






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Last updated  Apr 11, 2008 02:35:18 PM
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