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2019.03.16
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テーマ: 卒業。(463)
カテゴリ: カテゴリ未分類


 
 ピーンと張りつめた空気の中、巣立っていく生徒・学生たち。
 昭和、平成、次の時代へと、時は流れても、最後の制服を着てまっすぐに見つめる生徒・学生たちの「青春の記録に残る卒業式」は、やっぱりいいものですね。

 校長先生の「卒業生に贈る言葉」は、次のようなものでした。

「みなさん一人一人が、これからの人生の主役です。
 主役じゃない人はいません。
 長い人生、いろいろなことがあるでしょう。
 運がいいとか、悪いとか、人は言います。
 しかし、『人生は空くじ』ではありません。

 継続する努力は、運をも左右します。
 努力をする者には、高い確率で幸運が訪れます。
 今後、様々な試練がみなさんを襲うでしょう。
 でも、忘れないでください。

 辛い時は、試されている時であり、転んだ時が勝負なんです。
 この学校で学んだ日々や友達を思い出し、腐らず努力を続けていれば、風向きは必ず変わります。
 どうか、まっすぐ一生懸命に生きてください。」


 静かな講堂には、生徒たちの決意でうなずく姿があふれました。
 さすが、校長先生の「教員生活最後で平成最後のあいさつ」は名言でしたね。


<写真 卒業式>




 来賓あいさつ、在校生送辞、卒業生答辞と続いた式は、みんなで歌う卒業ソングの時間になりました。

 「平成最後の卒業式」の卒業ソングは何だろう?
 私はわくわくしながら、期待して待ちました。

 そこで歌われた「卒業式ソング」は、あのなつかしい昭和の卒業ソング「仰げば尊し♪」でした。
 ちょっと想像とは違いましたが、私の好きな曲なので起立して、大きな声で歌いました。


♪1
仰げば尊し 我が師の恩
教えの庭にも 早いくとせ
思えばいと疾し この歳月
今こそ別れめ いざさらば♪

お馴染みの1番の歌詞が終わり、私は当然、次は2番の

♪2
互いに睦し 日ごろの恩
別るる 後にも やよ忘るな
身を立て 名をあげ やよ励めよ
今こそ別れめ いざさらば♪

という歌詞がくるものと思っていました。
ところが、式次第には、この2番の歌詞はなく、1番の次はいきなり3番になっていました。

♪3
朝夕なれにし 学びの窓
蛍のともし火 積む白雪
忘るる間ぞなき 行く歳月
今こそ別れめ いざさらば♪


 私は、少しがっかりしました。
 1番の歌詞も、3番の歌詞も好きですが、私が中学・高校の時に一番好きだったのは、2番の「身を立て 名をあげ やよ励めよ」という歌詞でした。

 実はこの歌詞が「競争社会をあおる」という理由で、2番はあまり歌われなくなったそうです。

 しかし、これから社会の荒波に旅立つ卒業式で、「身を立て、名をあげ」は、決して人をけおとすという意味ではなく、童謡「ふるさと」の3番の「♪志(こころざし)を果たして いつの日にか帰らん 山は青きふるさと 川は清きふるさと♪」と同じ意味で、一生懸命に努力して生きて、人格的に「身を立て名をあげ」いつかは故郷に帰るんだという決意ではないかと思います。

 NHKの「チコちゃんに叱られる」風に言うと、
「やれ、東大・京大合格者数だ、やれ国公立合格率だ」と言っている日本の高校の先生や保護者のなんと多いことか。」
 そういう格差と、競争の日本社会で、若き卒業生のささやかな決意を、言葉の統制で挫(くじ)くのは、いかがなものかな「ボーッと生きてるんじゃないよ(?)」と、個人的には思います。


<写真 卒業式の式次第と「2番のない仰げば尊し」の歌詞>







  「仰げば尊し♪」は、1884(明治17)年に、「小学唱歌集」の1曲として発表された唱歌です。
  作曲者は、長い間、不明でしたが、2011年に一橋大学名誉教授の桜井雅人さんが、アメリカで1871(明治4)年に発表された楽譜の中の「Song for the Close of School」が、原曲であることを発見しました。
 この楽譜には、作曲者が「H. N. D.」、作詞者が「T. H. ブロスナン」と記載されています。

 日本語の歌詞は、大槻文彦(1847~1928年、東京都出身)さん、里見義さん、加部巖夫さんが共同で作ったと言われています。


 私の人生は、「身を立て 名をあげ」とは。ほど遠い人生ですが、でも、「仰げば尊し」の歌詞のこの言葉が、学生時代の卒業式で、私に勇気と夢を与えてくれたのは間違いないと思っています。


 それでは、英語の原詞や意味をできるだけ大切にしながら、1番だけ新しい「仰げば尊し」、いや卒業ソングを作ってみます。

♪「卒業の歌」(「仰げば尊し」のメロディーで 作詞 じゅんくう)

(1番)
さよなら教室 笑顔の友
あの歌 あの日々
今は遠く
未来を信じて 
旅立つ朝
今日まで ありがとう
いつの日にか



<写真 桜の花>




 最後は、平成26年度の近畿大学卒業式に寄せた、堀江貴文さんのメッセージを紹介します。
 堀江さんは1972年福岡県生まれで、東京大学に入学して、若くして巨万の富を得た実業家です。
 しかし、その後、証券取引法違反で逮捕・起訴され、刑務所暮らしも経験した波乱万丈の人生を経験中の事業家・資産家・作家です。

(以下、堀江さんの卒業式に寄せたメッセージ)

「僕は、ジェットコースターのような人生を送ってきました。
 でも、未来を悲観していないし、皆さんも自分の未来を悲観する必要はありません。
 みなさんの未来は、皆さんの心がけ次第だと思います。

 チャレンジをするということは、失敗をする確率も上がるということです。
 逆に言うと、チャレンジしなければ失敗はしません。
 でも、成功することもありません。

 だから、失敗した時のいい処方箋は、失敗した段階で再発防止策をとる。
 2度と同じ失敗しないように、再発防止策をその場で考える。
 そして、考えたら酒でも飲んで、騒いで、次の日は忘れる。
 そして、これから自分たちがチャレンジすることは、必ずうまくいくと思い込むことです。

 未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ!
 これから大変なことがあると思いますけど、一生懸命に集中して、今を生きてください。」


 ホリエモンの言葉は、重みがありますね。

 最後に、今春、卒業するみなさん、おめでとうございます。
 そして、それ以外のみなさんも、平成を卒業し、次の新しい時代へ夢をもって、チャレンジしましょう。
 夢と勇気を忘れなければ、いつだって青春です。決して人生も青春も終わりません。






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Last updated  2019.03.18 06:19:29
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