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ヨークシャーテリアの「ちびたん」は2020年1月に永眠しました。約20年間、家族として一緒に過ごしました。最後は目が見えず、立てなくなり、車いすに乗り、それでも一生懸命に生きました。ちびたんが亡くなった時は家族で号泣しました。胸に大きな穴が空き、ちびたんを思い出すたびに心が痺れるようで、ただただ悲しむばかりの日々でした。亡くなってから半年が経ち、1年経ち、2年経ち...心の痺れが少しづつ癒えてきてやっと過去を振り返れるようになってきました。そして、同じような悲しみを持つ方がいる事やちびたんと同じような境遇になった犬たちが少なからずいることがわかりました。このブログで、少しでもそういう方や犬たちの参考になれば天国のちびたんも喜ぶのではないか、そう思い書き始めました。また、これから犬の飼おうかどうか悩んでいる人もいると思います。このブログに書いた事は、ちびたんの一生の記録でもあります。嬉しい事、楽しい事ばかりでなく悲しい事、辛い現実もあります。振り返ってみると、当たり前ですが、流れる時間は人も犬も一緒で命あるものは全て年を重ねていって、やがて別れの時が来ます。後に残るのは、一緒に過ごしたという「思い出」だけですがその共に過ごしたという掛け替えのない時間こそが正に人生の宝物でした。ありがとう。ちびたん。
2022.07.15
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2000年の5月に、子犬が我が家にやってきました。結婚した当初、私がふいに「犬を飼ってみたい」と思いつきなんとなくブリーダーさんを何件か回ったのですが良い出会いも無く諦めようと思っていたところ、ヨークシャーテリアの個人のブリーダーさんを紹介されました。そこを訪問して出会ったのが、生まれてまだ数か月というメスの子犬で両手に軽く乗る程度でした。正直なところ、どう見ても黒い部分が多くてヨーキーには見えず「これ、タヌキじゃないの?」(笑)というような感じでした。妻が気に入り、4万円をお支払いして家に迎える事にしました。帰りの車中で、子犬は妻の胸でブルブル震えていました。これは我が家に来たばかりの姿です。子犬なのでよく寝ていました。その姿はとても可愛く、癒されました。100均の籠にタオルを敷いただけのベットです。当時のお金が無かった生活(今も無いですけど)が偲ばれます。だんだんと生活に慣れてきて、おもちゃでも遊ぶようになりました。まだ、トイレの躾が出来てなかったので、金網で板敷のキッチンに柵をして出れないようにしていましたが、一週間くらいでトイレを覚えて出来るようになったので安心しました。それからは皆と一緒の布団で寝るようになりました。
2022.07.14
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家に来た頃の子犬は、朝4時!くらいから元気に目覚めてました。でもまだ、皆寝ているので遊んでくれないので仕方なく一人で布団を噛んだり、動き回ってウロウロしてました。この頃、名前を「ちびたん」と名付けました。最初は小さいので「ちびたんころ」と付けたのですが長いので自然と「ちびたん」になってました。でも、まだ子供なので、すぐに疲れてまた寝てしまいます。白いお腹が可愛いです。で、時々起きてまた、寝てまた、起きておもちゃで遊んだりしてました。やがて、毛も伸びて来て散歩用にピンクの首輪をするようになり普段は、思い出の籠で寝ていることもよくありました。とても可愛くお茶目さんになりました。
2022.07.13
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やがて長男が生まれてからは、皆で子育てした感じでした。赤ちゃんが泣いたら、まず、ちびたんが見に来て…泣き止むように様子をみたり(舐めてはいません)おしっこの匂いを嗅いで、おしめを確認してみたりお風呂について来たり寒い時は、皆で布団で寝たりしました。特に寒い時は、ちびたんも布団の中で人と一緒に寝ました。いつもは人の枕の真横に乗って、丸まって寝るのが定番でした。そして、人のご飯が気になってしかたなく(笑)子供が大きくなってきたら、一緒におもちゃで遊んだり子供が座れるようになってきたらそこから転ばないように見守ってくれました。子供が更に大きくなってきたら、一緒に布団でトンネルごっこしました。ちっちゃなアパートでしたが、毎日が幸せで楽しかったです。今、思い返せば夢のようでした。
2022.07.08
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ちびたんを迎えた思い出のアパートですがここは2LDKの小さな木造アパートで、家賃は6万円くらいでした。そこで親子3人と、ちびたんで狭いながら楽しく暮らしていました。ここは妻の親戚が大家さんで、家賃を少し負けてもらっていました。実は、結婚前に部屋探していた時に、この部屋を大家さんと一緒に見に来たのですがその時に、「ここは犬や猫の小動物を飼ってもいいですか?」と大家さんに尋ねたら「いいよ!いいよ!別にかまわないよ!」と上機嫌で答えてくれました。それを妻と私も、面前で事前に確かに聞いていたのです。(口約束だけでしたが)それが...住んでから1年半くらいしたある日突然に大家さんから連絡がありました。「お宅、犬を飼っているそうだけど、困るんだよね~部屋に匂いが付くし、床や畳も傷むしね~それにね、約款にちゃんとペット禁止って書いてあるでしょ。だから、犬を飼うのは止めてくれる?それが出来ないなら出て行ってくれないかな。」Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!!!いや、いや!確かに小動物飼って良いっていいましたよ。大家さん自身が!僕たち二人の目の前で!大家さんに慌ててそう言っても無駄でした。「他の人の手前もあるし、とにかくダメだから!犬を飼わなきゃいいだけだから、とにかく頼むよ!嫌なら出て行って!」頭の中で何度もリフレインする「嫌なら出て行って」「嫌なら出て行って」「嫌なら出て行って~」目の前が暗くなるとは、この事でした。今更、ちびたんと離れる事なんて出来ません。でも引っ越すといってもお金も手間もかかります。妻と話し合いましたが、なかなか結論は出ませんでした。そこで、僕は決心をしました。「そうだ!家を買おう!自分の家を買えばもう誰にも文句は言われない!」家がいくらするのかすら知らないで、僕は決心だけはしたのです。それから、二人で家を探し始めます。始めは中古住宅を買おうと思っていました。予算は2千万円くらいで。でも、あちこち回るうちにやっぱり新築がほしいなあ。綺麗だもんな~となっていったのです。でも結婚したての若い二人に貯金などそうあるわけもありません。それから新築住宅のローン審査も落ちまくりました。35年ローンで毎月10万円づつの返済でしたがどこの銀行もダメでした。(そうか、俺にはお金を貸す、そんな価値もないのか…)ショックでした。そして最後に残ったのが、労金(労働金庫)でした。「ここで落ちたら諦めるしかない」という状況でしたが労金さんだけは何故かOKが出たのです!!!新築の嬉しさももちろんありましたがちびたんと一緒にどうしても暮らしたかったのです。その時の嬉しさは、今でもありありと覚えています。「やった~!これでちびたんとも別れなくてすむぞ!」アパートを掃除して、いよいよ引っ越しです。ちびたんも一緒に忙しく?掃除しました。もちろん、ちびたんも状況の変化は感じていてなんか寂しそうでした。何もなくなったベランダをいつまでも眺めていました。このフローリングで寝ころぶのも、これで最後です。ちびたんがモップとなってくれたおかげで(笑) フローリングはピカピカになりました。さようなら、思い出のアパート!新しい家に飾るためにお花屋さんで花を買いにきました。嬉しくてはしゃぎ回るちびたんを息子が引っ張りすぎですね。これからはここがお家だよ。ちびたん!そのかわり俺は一生ローン地獄だけど(笑)でも俺はがんばるよ!皆のために!でもよく考えたら、ちびたんがいなければ家なんて絶対に買ってなかったので(お金もなかったですし)ちびたんのおかげで家を建てたようなものでした。そうだ!ちびたん御殿と名付けよう(笑)いや~人生ってわからないものですね…早速、息子と一緒に庭で掘り堀りして遊んでました。ちびたんは地面を掘るのが、とても好きだったので新しい家をとても喜んでいるように見えました。
2022.07.07
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ちびたんを連れて、家族で公園に行くことも良くありました。その公園は芝生が広く、当時は小型犬は公園内で放してもOKで公認でした。(今はダメになりましたが)子供とバッタを追いかけたり、トカゲを追いかけたり…好奇心旺盛なちびたんでした。時には違う小型犬も来たりして、交流することもありましたがちびたんは、どうも犬(特にオス)が怖かったらしくて他の犬がいっぱい来ると後ずさりして最後は追いかけられていつも人の膝の上に飛び乗って避難してました。ちびたんは小さい時から人とばかり暮らしていたせいか自分が犬のなのに「犬がとても苦手」だったようです。
2022.07.06
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ちびたんの何気ない日常です。この日は湖にきました。まずは子供がソフトクリームを欲しがったので買いましたがとなりでちびたんが無性に舌を出していたのがおかしかったです。一緒になめたかったのでしょうね~でも虫歯になるのでダメですよ。ちびたん。若い頃のちびたんは、いきなり飛び出して走ってどこかに行ってしまったり結構、無謀なところがあったのですがさすがに湖を見て、ビビッていました( ´艸`)行けたのは、水際のここまででした。なんか振り向き方が...可笑しいですよね。家で暇になると、前足を踏ん張って、目を輝かせて遊んでほしい!というポーズをとっていました。そこから噛みついてきたり、飛び跳ねてみたり、伏せの姿勢で唸ってみたり...とても元気でした。これは子供が芸を教えようと、「敬礼」を見せているところです。ちびたんはお手とお回りは出来たので新しい芸を教えようとしていましたがさすがに敬礼は無理でした(笑)ポカンとしているちびたんが可愛いです。これは子供が母親の爪を切ろうとしているところです。危なっかしいので、隣でちびたんも心配してます。なんか、指まで切りそう...以上、ちびたんの徒然なる日常でした。ちびたんがいて、毎日が幸せでした。
2022.06.16
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身重な妻がソファで寝ころぶ時もよく一緒に寝ていました。もうすぐ3番目の子供の出産が近い時の一コマです。無事に出産がすんで、赤ちゃんが家にやって来た日です。ちびたんにとっては、これで3回目の赤ちゃんとなるのですがそれでもやはり驚いたようでしばらくは遠くからクンクンと匂いを嗅いでいました。おっかなびっくりで近づいていって見ていました。ずっとベビーベットの周りをそわそわして行ったり来たり歩いていました。ちびたんなりに赤ちゃんを心配していたようでした。その日は、皆でささやかですがお寿司を食べました。ちびたん!お行儀悪いぞ(笑)慣れてきたら、同じ布団で一緒に寝ていました。育児で睡眠不足でイライラしてしまって夫婦で言い合いのケンカしたりすると、ちびたんが二人の間に入ってワンワン吠える時もありました。ちびたんが仲裁してくれたんです。それにしても、僕を睨みつける目が怖いですね(笑)
2022.06.16
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↑若いころのちびたんです。顔が小さくスラっとしていて、毛量の少ない原種に近い?ヨークシャーテリアだったので散歩で、すれ違う人から「これは何という犬ですか?」と本当に良く聞かれました。そう言えば、里親のブリーダーさんからは「この子(ちびたん)の両親はチャンピオン犬だから、血統書は絶対に無くさないでね」と強く言われていたんですが…繁殖には興味がない事もあり、すぐに紛失してしまいました(´;ω;`)舌をペロリとして可愛いですね。↑毛のサラサラ感と柔らかさが伝わってくる写真ですね。↑これは風を顔に受けて「むーん」としている表情です。笑っているように見えますね。でも、ちびたんは川遊びが好きだったので楽しくて本当に笑っていたのかもしれません。↑毛がかなり伸びすぎですね。毛はこれでMAXの長さです。冬は長めに、夏は短めにカットしていました。カットは私がしていましたがハサミでチョキチョキしても大人しくしていました。↑これが標準的な毛並みでした。ヨークシャーテリアは子供の頃に尻尾をカットするようですが可哀そうなので、ちびたんはナチュラルなままでした。なんか、この写真を見ていると、今にも「ワン!」と言ってこっちに走って来そうな気がして、涙が出ます。ちびたんがいた、あの頃は本当に幸せだったんだな、と思います。綺麗に澄んだ目をした表情豊かでお茶目な本当に優しい良い子でした。
2022.03.24
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三輪車と一緒に散歩したり遊具で遊んだり公園で桜と共に滑り台を滑る子供を羨ましそうに下で足をバタバタさせて見てました。後で一緒に滑ってあげました。遊んだ後は、お昼寝です。ちびたんは、何かの上で丸まって眠るのが好きでした。人の脱いだ服の上で寝たりもしました。顔だけだして「おちゃめさん」ですね。服の匂いが、落ち着いて好きだったのかもしれません。この写真は視線が大人びて見えて、とても好きな一枚です。
2022.03.23
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夏はよく、ちびたんを連れて川遊びをしました。ちびたんは泳げるのですが、やはり小さく軽いので流れに逆らえず、時には流されたり人についてくるのが大変そうでした。やっと来た~!よく石の上に止まって、これからどういうルートで進もうか考えていました。川遊びは好きだったのですが、この日は少しハードだったのか?疲れた表情をしてますね。カニでもいないかな?やはり妻の胸に抱かれて、移動するのが一番安全で楽なようです(笑)夏の一コマ、ちびたんの川遊びでした。
2022.03.22
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子供がまだ幼稚園だった頃は、出かける前にチビタンにチュッとしてから出かけるのが習慣でした。ちびたんも毎朝のことなので、ちゃんとソファーに立ってチュッとされるのを待っていました。(実際に口は付けない真似事ですが)それから外に出てお見送りです。薔薇が綺麗に咲いていました。ちびたんは、子供の姿が見えなくなるまでずっと立って見送っていました。出かける子供をむやみに追わないで黙って見送るところがちゃんと分かっているんだな、と思いました。内心はやはり心配だったのだと思います。赤ちゃんの時から毎日、子供の成長を見て来たので犬なのですが、明らかに子供を守ってあげたい、という「親心」があったように思います。優しい犬でした。心配して疲れたのか、お昼寝です。花の間や木陰がお気に入りの場所でした。心地気持ちよさそうです。
2022.03.18
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ちびたんは車に乗ってお出かけするのが好きでした。車のドアを開けると、一番に飛び乗っていました。特に妻の車がちょうどよい感じでいつも窓から顔を出して風を感じていました。でも車に乗った時は物音に敏感で、かなりビビり屋さんでした( ´艸`)上も下も見えずに視界が狭くなるので、心配してたのかもしれません。この日は畑に来て、芋ほりを手伝い?ました。人が芋を彫っている横で本能なのか?それとも手伝っているつもりだったのか?一生懸命に一緒に土を掘り堀りしていました。土を掘り終わった後は、なんかスッキリした顔で褒めてもらいたいようで、盛んに大人を見上げてました。そりゃ、いっぱい褒めました(笑)「よくやったね~!助かったよ!」って帰りは河原に行って、ご機嫌で元気よく走っていました。弾けるように走っていて可愛かったです。この頃のちびたんはゴールドの毛がキラキラとして毛並みも綺麗でとても健康でした。
2022.03.17
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そんな元気だったちびたんも歳をとります。ちびたんは9歳頃から、だんだんと白内障になってきました。獣医さんに目薬を貰ったのですが、やはり根本的な改善にはならず年々、目に白い濁りが入るようになってきました。視界が白くぼやけて良く見えなかったのでしょう。以前より動きも遅く、走ったりはしないようになってきました。獣医さんによると眼圧も高まっている可能性があるとのことでその目薬も一緒に点眼していたのですが13歳の時に片目を失明してしまい、それから2年後にもう片方の目も失明してしまいました。獣医さんによると「遺伝病」の可能性もあり、近親交配を続けたことが目を失った原因の一つではないか?との事でした。何件か違う獣医さんにも診察してもらっていたのですが、残念ながらダメでした。ちびたんは15歳で光を完全に失ってしまいました。15歳のちびたんは、色も光も、感じることが出来なくなってしまいした。あんなに走り回っていたのにあんなに皆と遊んでいたのにもうちびたんは、走ったり遊んだりも出来なくなってしまいました。両側の眼球を失ってしまったのですがずっと痛がる素振りを見せなかったので、痛くはなかったのかもしれません。ただ、目を失ってからは、目ヤニを取る事をとても嫌がるようになりました。目ヤニを取ろうとすると唸って本気で噛んでくるようになり仕方ないので、あまり目の下を綺麗にしてあげることが出来なくなりました。妻は非常に落ち込んでいましたがネットで「目を失った犬」を調べてみると、こういった犬は確かにかなりいて飼い主さんのケア次第で、上手く生きて行けることが分かりました。妻は自分がちびたんの「目」になると言っていました。
2022.03.13
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ちびたんは光を失った当初は散歩させようとしても怖がり、ほとんど自分からは歩きだそうとしませんでした。真っ暗闇なのですから、当然と言えば当然です。私自身も試しに目をつぶって、ちびたんの気持ちになるべく何度も道を歩いてみました。まあ、当たり前ですが数秒で怖くなり、とても無理な話です。でも、ちびたんは、ずっと真っ暗な闇の中なのです。歩けないのも無理ないか…ですが、妻がリードをつけて引っ張ってあげて平らな舗装した道路で、少しづつ歩く練習を始めました。約2,3か月間かかりましたが、リードを付けてヨチヨチと自分から進んで歩くことが出来るようになるとそれからは妻と散歩するのが好きになったようです。ちびたんは月曜から金曜の妻が帰宅する夕方、午後5時くらいになると、自分で寝床から起き出して部屋の真ん中で、帰ってくる妻を立って待つようになりました。目も見えず、時計も無いのにちびたんは毎日、妻の帰宅時間がピッタリ分かったのです。目が見えず、いつも真っ暗闇の中妻の温もりと、愛情だけが頼りでちびたんは生きていたんだと思います。散歩の最中は、風が運ぶ匂い、日光の温かさや道の感触そして周りの音なんかを感じながら、ゆっくりと歩いていました。妻はちびたんの「目」になりました。散歩の後は芝生の上で撫でてもらいながらボーとしているのも好きでした。慣れてくると、庭で一人で立ち歩くときもありました。その時は、必ず人が付き添いました。花の微かな香りや、柔らかい感触が好きなようでよく花の前で、じっと立ち止まっていました。時には花の中で眠ることもありました。光を失ってから約半年後、妻との散歩で慣れてきたのか目は見えなくても、ヒゲが障害物に触る感触と記憶を頼りに部屋を自分でかなり歩き回ることが出来るようになりました。ちゃんと障害物があってもゴツン!とすることなくちょこちょこと少しづつ歩く姿は可愛かったです。たまに椅子の足とか、ゴミ箱と壁の隙間とかにハマってしまうこともあったので、なるべく部屋には障害物を置かないようにしました。あと、冷蔵庫のブーンという音を起点にしているようで疲れたら自分で角を曲がって寝床に帰ったりトイレに行くことも出来ました。動物の順応はすごいな~と感心していました。
2022.03.12
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ちびたんは18歳くらいから、かなり足が弱くなってきました。目が見えないながらも、ヒゲの感触で障害物を感じてウロウロと部屋の中でゆっくりと歩いたりは出来たのですがやはり元気に走り回ることは出来ません。最初はヨロヨロする程度だったのですが、19歳くらいからは一度転んでしまうと、立ち上がれないようになってしまいました。(特に後ろ足が自分の意志であまり動かせないようでした)自分で立ちあがれなくなって、非常に困った事が起こりました。転んだり、立てないと「ギャン!ギャン!」とか「ワオーン!」と大声で吠えるようになり声が枯れるまで一日中、ずっと吠え続けるのです。家族も困りましたが、一番可哀そうなのは暗闇で助けを求めているちびたんです。何とかしたいと考えても、どうしたらいいのかすら分かりません。獣医さんに相談しましたが、睡眠薬を処方されただけでした。何とかしようと考えた結果...ちびたんが立てなくて困って吠えるのであれば車いすのようなものを作ってせめて、ずっと立っていられるようにしたらどうだろう?吠えなくなるではないか?と思いました。早速、木材で作って見ましたが、重くて、ちびたんの力で動かず縛り付けられているのと同じで、やっぱり吠えました。次はダンボールで作ってみましたが、軽すぎてすぐ転び乗っている最中におしっこしてしまうともうダメでヨレヨレになって廃棄です。どうしたらいいのか… トホホ( ;∀;)その時、部屋の隅にあった、もう子供が使っていないおもちゃのブロックが目にとまりました。これだ!と思って、そのブロックで車いすを作ってみました。何度も作っては改良して、最終的にこの形になりました。結論から言いますと、この車いすは、まさかの大正解でした。ちびたんが立っていられるので、もう吠えなくなったのです。そして、自分の足で一生懸命に歩くので、足腰の運動にもなり疲れるので良く眠り、よく食べるようになりました。股のところにペットシーツを切って輪ゴムで留めればおしっこしても、こぼれないし、プラスチックのブロックなので汚しても洗えば何も問題ありません。ブロックなので体のサイズに合わせて組み立てられますし下に車輪がつけれるので、自分でまた歩き回れるようになりました。これは大正解でした。ちびたんも家族もこの「車いす」のおかげで助かりました。輪ゴムをかけて、車いすと、ちびたんの体を離れないようにしています。前の突き出たブロックはちびたんが体をひねっても車いすが倒れないように付けています。車いす自体がとても軽いので、このままで歩けます。疲れても、車いすが体を支えているので、このままの状態で立っていられます。慣れてからは、立ったままで、ちびたんがグウグウといびきをかいて寝てしまうこともよくありました。半身不随や老衰で歩けなくなった小型犬などには本当にこのような車いすがお勧めだと思いました。4つ車輪を付けているのは転ばないようにです。なんども改良して作りなおしたりしましたが、この形がベストのようでした。見た目は歩きにくそうですが、実際は普通にスタスタ歩けていました。ちびたんと私達は、この車いすのおかげでそれからまた普通に暮らせるようになりました。本当によかったです。
2022.03.10
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2020年の冬のある日でした。20歳の誕生日まであと少しの時でした。 当日は昼まで、ちびたんは比較的に元気で、車いすに乗って歩いたり、庭の芝生で日向ぼっこして寝たりしていました。夕方になり冷えて来たので、家に入り、いつもの座布団の上に眠らせました。布団から落ちて、おしっこをしてしまうので柵を立てて、ペットシーツを敷いていました。ペットシーツの下には爬虫類用の低温のホットマットを敷いています。温かいのでいつものようにスヤスヤ眠ってました。ところが、夜になり急に意識がおぼつかなくなり、グタッとしてしまいました。舌を出したままで呼吸も弱く、明らかにおかしいのです。夜なのに電話して急いで獣医さんに行ったのですが「もう寿命なので出来る処置がありません。残念ですけど今日が山です」と、あっさり言われました。「えっ!昼まで元気だったのに!!!!」と、あまりに急な展開に言葉がありませんでした。もうお別れ?えっ今日?今日なの?頭ではそう思っても何か悪い夢でも見ているようで信じられませんでした。家に帰って皆で見守る中、それから数時間後に妻の胸の中でちびたんは息を引き取りました。心臓の鼓動と、息が止まっていくのを妻はじっと感じていたそうです。ちびたんが亡くなってしまったのは自分の看護が足りなかったせいではないか…そうずっと妻は嗚咽しながら自分を責めていました。私はかける言葉がありませんでした。
2022.03.10
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次の日は妻も私も会社を休んで、ちびたんが好きだった場所を最後に見せてあげようと回りました。ちびたんが好きだった野原、畑、河原など人目にふれないようにしながら、いろいろと巡りました。もちろん、ちびたんにはもう見える訳もないのですがどうしても回ってあげたかったのです。しかし、ちびたんをお墓にいれてあげなくてはなりません。火葬には出来ればしたくなかったのでいろいろと問い合わせたり、法令関係を調べたところ自分の所有地で水源から離れていて他者から見えない場所など一定の条件を満たせば土葬出来るという事が分かりました。ちびたんに最後のお別れです。妻はずっと抱きしめて泣いていました。お墓には皆でお花を飾って最後のお別れをしました。ちびたんは花が好きで、自然が好きで、無邪気でお茶目で可愛くて…本当にもう、ただただ、感謝しかありません。思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡りました。20年間、ずっと一緒に毎日を過ごしたかけがえのない家族でした。ちびたん、ありがとね。空が綺麗でした。ちびたんの魂が天国に召されるように皆で祈りました。家族で、ずっと空の夕焼けを見ていました。
2022.03.09
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2000年から2020年まで、ちょうど20年間、ちびたんは我が家にいました。20年も一緒にいると、いるのが当たり前でいなくなってしまった喪失感は、それはハンパなく大きいものでした。足元に黒いTシャツが丸まっていたり外で黒い猫が道を横切ったりすると「あっちびたんだ!」と、すでにいないのに何度も勘違いしてしまいました。その瞬間に、ちびたんがいるように錯覚してしまうのです。ちびたんの飼い始めは、私の「犬を飼ってみたい」という安易な思いつきからでしたがそれから20年間という長い付き合いになりました。それから家族も増え、飼った年に生まれた長男は、20年間で成人し大人になりました。ちびたんに応援され、守られ、そして共に家族みんなが成長してきた感じです。当時、僕たちは、ちびたんを飼って愛していたように思っていました。でも本当は、僕たち家族の方が、ちびたんに愛をたくさんもらいちびたんに愛してもらっていたのだとちびたんがいなくなってから気が付きました。ちびたん、愛をありがとう。また、会う日まで、待っていて。その時は、また、昔みたいに僕の胸に走って来てよ。楽しみにしてるから。
2022.03.07
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ここはちびたんのお墓です。最初のお墓の土饅頭はだんだん小さくなってきて今では平らになってしまったので目印にヨーキーのオブジェを置いています。ちびたんは花が好きだったのでなるべくいつもお花で飾っています。季節毎の人形も一緒に、ちびたんが寂しくないようにと思っています。となりの猫のオブジェは子供が買ってきました。ちびたんの友達、だそうです(笑)このお話はここで終了となります。最後まで読んでいただき心から感謝申し上げます。ちびたんもきっと喜んでいると思います。ありがとうございました。
2020.02.14
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