嘘つきの僕

嘘つきの僕

2007.04.28
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真っ白に燃えつきたホセ・メンドーサへの挑戦前に、東洋王者挑戦。韓国の金龍飛との戦いについて今回は書いて見ます。金龍飛は108戦負け無しである。バンタム級だ。
ジョーは若い成長段階で、当然体重も増える。でも死んだ力石が体重を落としたバンタム級にこだわりつづける。力石が入った地下室に入ったが失敗する。下剤を飲んだり、高温サウナにも入った。最後は血液を抜いてなんとか減量に成功する。
計量を終えて、レストランで食事をしているとき、金龍飛と出くわした。
その時、金から金龍飛の過去を聞いてしまった。

(金は5歳のとき、朝鮮戦争で母を失い、何日も食べずに野山をさまよう。ある日食料を腰にぶら下げて死んでいる兵士と出くわす。この兵士の食料を取ろうとしたが、兵士は生きていた。食料を食べたい一心で石でこの兵士を殺し食料を食べた。この日の夕方自分が殺した兵士は実は自分の父であったと知るのである。昼食べた食料を全部吐き出し、その後胃が食べ物を受け付けなくなり、毎日ビスケット数枚の生活が続くのである。)

この想像もできない話を聞いたジョーは勝つことは出来ないと思った。劣等感である。

当然、試合は金の一方的な戦いになった。何度も何度もダウンした。必死に抵抗した。
ジョーはダウンしながら思った。金を許せないという気持ちである。
金は「地獄」を自分の誇りとして語ったのである。力石は「地獄」のなかに自分を自ら入り、それに耐えた。変な友情を守って死んでいったのである。そんな力石のためにも「地獄を誇り」にする金などに負けるわけにはいけなかったのである。





僕もたとえば、断酒会でも、ものすごい悲惨な酒飲みの体験談を聞く。こんな話は僕には出来ないと思う。(家族に暴力をふるった話、職を失いルンペン生活をし墓場の酒を飲む話、などなど)たくさんの体験談聞く。もう嫌だ、もう嫌だと思う。
でも、その体験談のなかに、その時の他人の「心の本当の病気」を自分が与えているのに気が付いていないことを。
僕が与えた妻の「心の病気」、これは忘れてはいけないことである。










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Last updated  2007.04.28 09:43:02
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