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2007年10月27日
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デイヴィッド・ピース『TOKYO YEAR ZERO 』

ヨークシャー4部作も本棚の中で眠っているのに・・・
『1983ゴースト』買いそびれた・・・手に入れにくくなっている模様号泣

ところで小説の内容は、GHQ占領期の日本を舞台に実際にあった殺人事件(小平義雄連続婦女暴行殺人事件)をモチーフに事件を取り巻く人間模様を描いたものです。はじめから犯人はわかっているので推理サスペンスではないのですが、特徴的な文体によって戦後の焼け野原での生活者と戦争で負った心の傷をイメージよりに描写された小説です。
 舞台は1945年8月15日の1つの死体発見、その一年後の2つの死体発見から始まります。玉音放送の流れるその日から始まるのです。そう全ての物事が変わる日です。
 戦後、父の人脈から刑事になった三波が事件をおいます。読み手の私たちは小平義雄が犯人であることを知っていますので推理サスペンスとしては成立していないことがこの小説前提なのです。よれでもこの小説を読ませていくのは太字でかかれ繰り返されるノイズです。それらは生き残ったものも苦しみであり、焼け野原の描写であり、カルモチン中毒による幻覚なのです。そしてそれらが一つではない秘密へとつながっていきます。

 今作は以後帝銀事件、下山事件をモチーフとした東京三部作の二冊へと続きます。そしてそれらへと続くであろう秘密が『TOKYO YEAR ZERO 』によって明かされるのです。

TOKYO YEARS ZERO 公式サイト

Tokyo year zero





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最終更新日  2007年11月12日 22時34分43秒
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