クイール育ての親が講演訓練主・多和田さんドラマや映画にもなった盲導犬「クイール」を育てた日本盲導犬協会訓練士学校教務長の多和田さんの講演会が4日、中央区銀座の紙パルプ会館で開かれた。
夏休み中の子供と母親ら百数十人が会場を埋め、訓練にまつわる様々なエピソードに熱心に聴き入った。講演会は、銀座松屋で開催中の写真展「盲導犬クイールの一生」の企画の一つ。これまで約200頭の盲導犬を育て多和田さんは、立ったまま気さくな調子でクイールとの出会いなどを語り始めた。クイールを担当するまでは、多和田さんにとって「訓練イコールしかること」だったが、 最初は嫌がっても時間をかければ受け入れるトイウクイールの性格に気が付き、「相手に理解される教え方をしよう」と変化したと言う。
多和田さんが「相手の中に膨らむ種を探し、伸ばすこと。一つできるようになると自信をつける。人間と同じです」と語りかけると、お母さんたちは深くうなずき、メモを取っていた。クイールの生涯を約2百点の写真でつづる同展は9日まで開催している。