東京の花ごよみ

ユリ 明治初期<横浜港から輸出され、欧州の人気があったものの一つに日本のユリあった。特に、花が大きくで強く香りを放つヤマユリは目立ち、青い目の人々はそれが野生種であることに驚いたに違いない。 当時、欧州では、蘭医シーボルトが持ち帰った日本のユリが高値で取引されたことから、これに目をつけた居留地の外国商人が関東周辺から集めたヤマユリなどの球根を輸出、膨大な利益を上げた。その後、徐々に日本人商人による輸出も可能になり、 ユリなど植物の輸出で名高い「横浜植木」によると、円高で輸出のメリットがなくなる1970年代ごろまでヤマユリやテッポウユリなどの球根が海を越えたのだと言う。 一方、その間、オランダなどでは日本のユリを原種とする品種改良が進展。現在人気のカサブランカはヤマユリが原種の一つだという。100年以上がたって、今はオランダから球根が日本に輸出されている。


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