九頭竜の滝

滝 涼岩間に赤蛇神の化身か多摩川の支流、秋川源流の南秋川ハチザス沢にかかる二段滝。総高は約15メートル。滝の名、下流左岸に鎮座する山の神、九頭竜神社にちなんで付けられた。糸を引くように落ちる上段の滝から、岩盤を洗って下段の滝へとなだれるその眺めは、涼しい。 額一面の汗がすっとひた。滝つぼのほとりに腰を下ろし、一息ついていると、水辺に動く赤い棒のようなものが目に入った。土地の人が、アカヘビと呼ぶジモグリだった。体長60センチ余り。清流にぬれてつやつやと赤褐色に輝く体をくねらせ、悠々と岩間に姿を消した。九頭竜の化身のようにおもえた。背筋が少し寒くなったような気がする。


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