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July 11, 2009

テレビの情報を「そのまんま」受け入れてしまう危険な習慣

カテゴリ：世相あれこれ

通勤に利用する駅の改札口に「Book１st」があるんですが、ウィンドウの陳列に工夫がありますね。
週刊誌や雑誌は駅の売店に任せて、単行本を主力に売り出しているようです。

「売れ筋ランキング」の番号を目立つように貼り出して、いかにも興味を惹きそうな本を陳列しています。
急ぐ人の足を止めるのに有効みたいです。
通勤帰りなら、電車を一本乗り過ごしても立ち寄ってみたくなります。

昨日もウインドウを覗くと、植草一秀さんの「売国者たちの末路」が「８位」の張り紙の横に並べてありました。
初版は売り切れ状態だと聞いていたので、「あれ？残ってたのかな？」と思って店内に入って、少し内容を読んで買ってしまいました。
巻末を見ると「７月１日初版第１刷発行」で「７月１０日第２刷発行」となっていました。

初版が何部発行されたかわかりませんが、インターネットでいくつかの売れ筋ランキングを調べても、どれもベスト２０か１０以内には入っているので、反響の大きさに大急ぎで増刷したのでしょう。

この本の読者層の調査があれば面白いのですが、沢山の人が興味を持って買うのは、それだけ国民が政治やその他行政に不審や不満を大いに抱いているからですね。
もちろん、多くの心ある人たちが、抑圧されながらも国民のことを考えた言論活動を続けてきたことが浸透してきて成果となって現れているのでしょう。

著者：副島隆彦,植草一秀（対談本）
販売元：祥伝社

テレビや新聞は、あまりにも馴染んで浸透しすぎた情報源であるため、読んだり聞いたりしたことを抵抗なく「そのまんま」自然に事実としてインプットしてしまう危険性があります。

たとえば、この期に及んで自民党やマスコミは政策ではなく鳩山民主党党首の政治資金問題を執拗に取り上げて攻撃していますが、小沢秘書が逮捕されるなら当然報道されるべきであり、逮捕される可能性のある自民党議員の政治献金問題にはほとんど触れません。
これは明らかに不合理で不公平でおかしなことです。

明日は東京都議選が投開票されます。
衆議院総選挙が「審判の日」なら、都議選挙はさしずめ民主主義の「夜明け前」でしょう。

「世界で一番治安のいい国」「平和で模範的な民主主義国家」は虚像で、実は自由民主党という一党独裁の封建国家でありました。
権力の座に居座り続けた者が世のため人のためと言いながら、国のオーナーの如く私利私欲にまみれた腐りきった利権構造を作り上げ、国民のことは二の次三の次だったわけです。

自民党と飼い犬たちが住まう「ソドムとゴモラ」が国民の怒りという「メギドの火」で焼かれる日は近いでしょう。

応援ありがとうございます "^^"v