散歩
西側は厚い雲に覆われているが東側の雲は少し薄い。
空を見上げているとポツリと時たま雨粒が当たる。
西側の厚い雲の下で鳶が二羽舞っている。これを見て出掛けることにした。
雲は殆ど動いていない。天気は西から移動してくるのだがまあ良いか。
傘を持って出掛ける。通常は雲が南北に別れるのだが珍しい。
東の雨雲がほんの少し切れて僅かな青空か顔を出したが、瞬く間に消えた。
一番気に入っている見晴らしの良いところに差し掛かると
瀬戸内の近い島はくっきりと見える。
そのこちら側を航行する船が二隻、銀箔に輝いている。
あの当たりは日が照っているのだろう。
その内後ろを走っていた、やや大きめの船が、追い越し島影に隠れた。
振り返ると自動車道脇の斜面にあった大きな木が切り倒されている。
切った木は綺麗に片づけられ、根元だけが残っている。
夏場はこの木陰で一休みするのが楽しみだった。
銀杏の木の下で黄葉した葉や、未だ緑が残っている葉が落ちている。
昨夜は少し風が強かったのだろうか?
未だだ、とは思うが銀杏と楓の紅葉が綺麗なお寺へも足を延ばしてみた。
各地から修行僧が集まるお寺で何時もは綺麗に掃き清められている。
たが、この時期に限って銀杏や楓の落ち葉をそのままにしておいてくれる。
落ち葉はそのままにしてあるが、まだまだ紅葉まで日にちが掛かりそう。
コンクリートで固めた川の向こうに柿がなっている。
柿の向こうには屋根に太陽電池を張りつめた新築の家がある。
川のこちら側からでは少し構図が悪い。
川は飛び越せそうだが、
少しでも足を滑らせたらコンクリートに叩き付けられる。
此処は自重して遠回りして橋を渡り向こう岸に渡る。
だが今度は柿の木が近すぎてどうにも成らない。
結局諦めて引き返す。
帰路につく頃は全天雨雲に覆われているが空が高く
傘を使わず帰り着けた。
午後三時過ぎに日が射しかけだが、今は星が見えない。