2008年01月17日
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輝く






     一時間の授業の三分の一から半分位は墨をするのに費やされていた。
     虎石の硯が使われていた。
     理由は早く墨がすれるからとのことだったように記憶する。

     半紙は高い。数枚が一つづりになっている習字練習帳が使われていた。
     こちらの方が安上がりで、殆ど全員が練習帳を使っていた。。
     紙質は半紙より劣るのだろうが、学校で習うだけの習字。
     それが分かるほどには達していない。
     極一部だが、古新聞を半紙の大きさに切り、授業の時使っている子供もいた。

     手本を見て字を書いて、その隙間にまた字を書いて練習する。
     殆ど自習状態。時に先生がまわってきて、朱で直してくれるぐらい。

     当時は紙が高かったのだろう。一回書いて次の紙と言うわけに行かなかった。
     字と字の間を使って練習し、習字帳が真っ黒になるまで使っていた。
     真っ黒になるまで使っても、乾けばその上に墨で書くと、字の形が見える。
     黒光りする紙に何度も書いていると、紙がごわごわになる。
     そうなると、やっと新しい物が与えられるという状態だった。

     三年生ぐらいの時だったろうか、墨ではなく、水を筆に着けて書くと、
     黒い文字があらわれ、乾くと字が消えると言う習字練習帳が市販された。
     水で書くのだから何度でも新しい紙に書ける。

     喜んで学校へ持っていくと、
     墨をするのも習字のうちと、使わせて貰えなかった。
     習字は四年生まで、五年生からは中学受験の特訓が始まる。






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最終更新日  2008年01月17日 15時44分27秒
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