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東京都美術館『新印象派展』。チューブ入りの絵の具が発明されたことにより、外に出て絵を描き始めたのが印象派の画家たちです。彼らは、光の美しさを知り、光を捉えて作品にして行きました。新印象派は、そんな光の明るさをキャンバス上に表現しようとしました。絵の具は混ぜあわせれば色が暗くなります。(減色混合)そこで、絵の具を混ぜ合わせること無く、原色のまま小さな点を配置することで絵を描いたのです。(色彩分割技法)これは、テレビなどで色の三原色を原色で発行させて一つの絵にする方法と一緒ですね。(加色混合)この『新印象派展』では、それこそ輝くような光に包まれた美しい風景を楽しむ事ができます。まさに、光りあふれる絵画展です。モネの明るい海を描いた絵画で始まる展覧会は、初めから期待をしてしまいます。すると、すぐにどこかで見た作品が出てきました。大原美術館所蔵のカミーユ・ピサロの「ポントワーズのロンデスト家の中庭」。ピサロの作品はここから始まり、数年の間に新印象派のキラキラと輝く作品へと変わって行きます。そんなピサロの『庭の母と子』と言う作品が展示されています。ピサロは印象派展に出展した作品に後から手を入れて行ったので、その当時のままの姿で残っている作品は2点しか残っていません。この作品がその一つなんですね。完成度の高い素晴らしい作品で心に残りました。新印象派展には、スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」の習作が四点出展されいます。「グランド・ジャット島の日曜日の午後」は新印象派の代名詞とも言える素晴らしい作品ですが、この習作は小さいながらも力強く色の鮮やかさには眼を瞠ります。他にもポール・シニャックの計算され尽くした作品の数々、そしてエドモンクロスの点描で描かれた裸婦たち。やがて、新印象派の次の世代、フォービズムの時代のマティスとドランでグランド・フィナーレとなります。新印象派の成長過程を見ながら、ドラマの仕立てで進んでいく展開は楽しめました。最後にシニャックの言葉で、締めくくりましょう。「みなさん、光に酔いしれましょう。光は心を癒やします。」
2015年01月29日
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恒川光太郎著『月夜の島渡り』角川文庫刊。 沖縄を舞台に語られる喜怒哀楽の不思議な物語。 今回もどっぷりと恒川ワールドにはまって一気に読んでしまいました。 最近の二冊は南の島に舞台を移しての怪奇談ですが、それはそれで未知の世界を垣間見るようで面白い。 私たちの知らない妖精だかもののけだかわからないものが、関わってきます。 次の作品が出るのが楽しみな作家の一人です。 【新品】【本】月夜の島渡り 恒川光太郎/〔著〕
2015年01月21日
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本屋さんのミステリーのコーナーに行くと、大量に積まれたこの文庫本が目につきます。 『この女アレックス』文藝春秋文庫刊。 ピエール・ルメートル著、橘明美訳。 初めからすごい勢いで走り始めた物語は、速度を緩めることなく、最後まで一気に読ませてくれます。 進めば進むほど謎は深まるばかり、何度か、え?!って言うような展開をしながら夢中にさせてくれます。 今年の最初の傑作でした! その女アレックス [ ピエール・ルメートル ]
2015年01月11日
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バロックからバルビゾンまで『山寺後藤美術館展』そごう美術館。2015年になりました。初アートは、横浜そごう美術館に行ってきました。ヨーロッパのそれぞれの時代を代表する画家の作品を中心に、日本ではあまり知られていない画家の作品まで、今回は約70点の作品展示があります。ロココ様式のフランソワ・ブーシェ。ブーシェ描く天使のかわいらしさがいいです。それから、新古典主義を代表する画家の一人、アレクサンドル・カバネルの作品が3点。この人は、オルセー美術館にある「ヴィーナスの誕生」が有名です。歴史に題材を求めたドラマティックでリアルな描写に引き込まれます。イギリスからは、ラファエル前派のジョン・エヴァレット・ミレイの作品が出展されています。あの、水辺に浮かぶ「オフィーリア」を描いた画家です。今回は娘をモデルに「クラリッサ」という文学に題材を取った作品を出展しています。きれいな色使いで、ミレイは女性を美しく描きます。実在しない神々しい女性ではなく、実際に存在する女性をモデルに美しく、素敵なヒロインとして描きます。アンリ・ファンタン=ラトゥールの作品「犬と遊ぶ二人の少女」も出展されていますが、見慣れた精緻な静物画とは違い、ファンタン・ラトゥールと言われても、もう一つピンと来ない感じがしました。そして、ロイスダールの作品もあります。ロイスダールと言えば、オランダの風景画家。フェルメールやレンブラント・ファン・レインらと同じ頃に活躍した画家です。このロイスダールを皮切りに、バルビゾン派の作品の怒涛の展示が始まります。まずは、カミーユ・コロー。得意な水辺と木立の風景を中心に3点の展示があります。それにラ・ペーニャ。森のなかに女性が一人いる景色は彼らしい。コンスタン・トロワイヨンは「小川で働く人々」と言う作品展示があります。タイトルそのままの作品は農村の一瞬を切り取ったトロワイヨンらしい作品です。バルビゾン派のデュプレも出ています。それからテオドール・ルソー。彼の作品を見ていつも感じるのは、絵の中に吸い込まれて木々のざわめきや、家畜の鳴き声、さらには風の暖かさなどが伝わってくるような気がしてきます。テオドール・ルソーは不思議な画家です。この展覧会、なんとジャン・フランソワ・ミレーの出展もあります。あの、落穂ひろいや、晩鐘のミレーです。特に「庭にて」というパステル画の作品はこの展覧会の最後を飾るとっておきの一枚と言う感じがします。いい忘れましたが、ギュスターヴ・クールベも3点の出展があります。それまでの神話や歴史がを題材とした絵画から離れて、ありのままの景色を写しとった作品の数々は、当時としては革新的な作品ばかり。そんな事を考えながら鑑賞に浸りました。こうして、今年の展覧会巡りも始まりました。昨年は50展をこなせなかった。今年は気持ちも新たに52の展覧会巡りを目標に楽しんで行きたいと思います。
2015年01月09日
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三が日開けの日曜日。暖かな日差しに誘われて鎌倉七福神巡りに行って見ました。ちょうどお昼前に北鎌倉の駅で降り、円覚寺とは反対側の改札を出て最初のお寺、浄智寺を目指します。浄智寺は、七福神の内、「布袋さん」を祀っています。駅から鎌倉方面に線路沿いの細い歩道を鎌倉方面に歩きますと、あまり目立たない路地に「鎌倉七福神」の幟が立っています。軽い坂道を上ると階段の向こうに門が見えました。「あぁ、ここは空気が違うな。」って思いました。都会と違う山の空気だけでなく、お寺独特の澄んだ空気があるのでしょう。車道から少ししか離れていないのに、別世界。かわいらしい。竹やぶの向こうには、地下水を組み上げるためのポンプがあり人の存在を感じます。最初から気持ちを切り替えて次の目的地は、鶴岡八幡宮の入り口、源氏池の所にある旗上弁財天社。ひたすら歩きます。バス停で3つ分くらい。途中建長寺を素通りして隧道を抜けて八幡宮へ。脇道から入ろうとすると、今日は出るのは良いが入れない。お正月は人が多いので一方通行にしているのでした。4日とは言え、初詣は黒山の人だかり。今日は七福神巡りに来ているので八幡宮を尻目に弁財天に寄って、次を目指しました。次は宝戒寺。八幡宮を出たら東に向かい突き当りまで。ここには毘沙門天さんがいます。本堂の中に上がって御朱印をもらいます。壁に掛けられた数々の仏画に囲まれて、スピーカーから流れ続けるお経を聞いていると心身が浄化されて新たな力を頂いていいるような気持ちになって来ます。不思議です。次に行くのは、妙隆寺。ここには寿老人がいます。寿老人にお参りしたら、道路に戻って先へ進むと本覚寺。恵比寿さんがいます。恵比寿さんと言えば商売の神様。提灯には、商店の名前が端から端までずらりと並んでいました。恵比寿さんで銅鑼を鳴らしてお参りを済ませ、次へ向います。ここを出れば次は長谷にある、長谷寺と御霊神社。江ノ電の出番ですね。長谷に着いてからは、先に麓の御霊神社へ、福禄寿さんのいる神社は、踏切を渡ったところが神社の鳥居、鎌倉らいしですね。そこから、長谷寺へ立ち寄り最後に大黒さんを撫で撫でして来ました。いいことあるかな。 山の上で食べたできたばかりの寺まんじゅう。温かくておいしかったです!
2015年01月04日
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子供の頃はお正月には百人一首をしたものですが、大人になってからはすっかりそんな機会も無くなりました。 実際に百人一首でかるた取りはしないけれど、やはりお正月ともなれば読みたくもなります。 そこで『超訳百人一首』。 今日は藤原実方と清少納言にまつわる話を読みました。実方の歌が良かった。 かつて結婚に失敗して家に帰ってえたまだ若い清少納言は、藤原実方と熱い仲になりました。深く愛し合った二人でしたけど、清少納言の聡明さに気づいた実方は、宮中が清少納言を女官として求めている事を知り、彼女の出世と活躍のために身を引くのです。それから何年か経って、それぞれに違う立場となって出会った二人。親しげにする実方に対して、清少納言は「あの時、あなたに振られたおかげですっかり出世できた。」と冷たくあしらいます。 二人がその後、よりを戻すことはありませんでした。 実方の歌が百人一首に残っています。 「かくとだに えはやいぶきのさしも草 さしもしらじな 燃ゆるおもひを」 超訳すると、「私の思いがどれほどか君に言えるはずもない。だから君は知らないだろうね。私の本当の気持ちなど。」 清少納言の活躍の影に実方あり、やがて実方は宮中でのトラブルに会って左遷され、そこで亡くなりました。 恋も仕事も失った実方は生に執着しなかったのでしょう。 清少納言は歴史上誰もが知るところと成りましたが、藤原実方を知る人はそう多くないことでしょう。 切ない話です。 【中古】その他コミック 超訳百人一首 うた恋い。(旧版)(3) / 杉田圭 【タイムセール】【画】
2015年01月03日
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