2003年09月08日
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本日のお茶はターメリックです。といっても大槻食品さんで買った業務用スパイスなので沖縄産ウコンとは薬効は別なんだろうなあ。
お盆に帰省する際のトラブルで、親に携帯電話を持たされるハメに。
ボヤで済むのに大火事にする人。それはおいらの父（仮名：パパ）です。
ガキの頃から おいらたち兄弟（姉・ぎが・弟）は「パパって困った奴だよな～」と思っておりました。はい子供心にはっきりと。
なんせ自分勝手です。お調子者です。いや世の父親って大抵そうかも知れん。でもきっとおいらのパパは度が過ぎてるでわないかと。
勝手に次々と商売を始め、そのつど母（仮名：ママ）を苦労させ、おいらたちガキんちょに心配させ、トラウマを強い、もう最悪。
おいらの自炊暦８歳スタートだったのもこのパパのせいっす。商売にママを駆り出すため両親そろって家にいません。
よその子供みたいに「勉強しろちゃんとしろ」とガミガミうるさい干渉されず、気楽っちゃ気楽で良かったですけどね。
でも小学生だったおいらたち３人の腹減った～という訴えに「家にあるもんテキトーに食っとけ！」つう対応はどうかと。
まガキの頃の話はさておいて。
この間お盆で実家に帰る際、おいらうっかり乗るバス間違えてとんでも無い高速道路の僻地に降りちまったんです。
例年どおり両親は「駅かバス停についたら車で迎えに行く」段取りでいます。
おいら高速バス乗る前に「○○時ぐらいにたのむ」と両親に電話を入れました。
姉や弟のように自動車と言う足の無いおいら。ホントはチャリで帰りたかったんですが「危ない事止めて！」つーママの意見を尊重しシブシブ高速バスを利用したのです。
そもそもバスの運転手がいけないんだ。
「砂川に止まりますか？」「はい止まるよ」って・・・違うじゃん！
こんな砂川・滝川間の高速サービスエリアに止まってどうする！
おいらも降りてどうする！つか最初っから
「砂川の○○停留所が砂川ターミナル止にまりますか？」とちゃんと聞け自分。
携帯持って無いおいらは公衆電話で親に電話連絡を試みます。
しかし何度かけても「え？話中・・・・・？？？」
おかしい。
変だ。
いくらなんでもこんなに長電話する訳無い。
１１４をダイヤルして調べてもらいますとなんと「お調べの電話は受話器が外れています」・・・・
えﾞえﾞえﾞえﾞえﾞぇ～～～こんな非常時に限って！パ＝パ！マ＝マ！
まあしゃーない。連絡取れて迎えに来てもらうのに高速のサービスエリア地点じゃ面倒だ。とりあえず拾ってもらいやすい「国道１２号線」まで歩こう。
ぎが 歩く分にはどこまでも歩きます。ダテに貧乏長くありません。
じゃなくて
じっと助けを待つなんての自分の武士道に反します。
お店の人や地域の人に聞いて１２号線に到着～。
パチンコ屋の公衆電話からレッツＴＥＬ。ありゃまだ話中だ。
１１４でチェック！「お調べの電話は受話器が外れています」・・・・
頼むよパ＝パ・マ＝マ・・・・受話器外れてるのに早く気づいて。
しゃーないバスに乗るか・・・とバス停をチェック。ゲッ！
一時間に一本・・・・しかも行ったばっかりかい！
この時点で「タクシーに乗る」と言う選択肢がありましたが、無理。
田舎です。都会のように都合良くタクシーなんて通りません。
よってひたすら砂川駅方面に歩くおいら。歩きながら連絡入れて車で迎えに来てもらえば良いじゃん。バスが来る時間になったら乗りゃー良い事だし。と
国道１２号線って日本一まっすぐらしいけど結構曲がってるじゃん。てくてくてく。
しかし。田舎。
公衆電話はおろか、民家・商店すらありません。それでも電話をお借りできそうな所ごとに連絡を試みます。
そのつど「まだ話中かい・・・」
頼むよパ～パ・マ～マ・・受話器外れてるのに早く気づいて。
やべぇ暗くなってきた。高速で降りてからすでに２時間経過。
その間２台ほどバスが追い越して行きました。え？時間が違うじゃん！？
「お盆ダイヤで運行してる」・・・・・勘弁してくれよ・・・
そんなこんなで国道ぞい久々の商店。ガソリンスタンド発見。電話をお借りします。
田舎です。テレカ使用不可。１０円玉はあいにく一枚。
やっと実家に連絡つきました。
ママ「ぎがちゃん何やってるの？どこにいるの？ママ迎えにいったのよ！１時間も駅で待ったのよ！戻ってきたらパパにどうしてバスで来るのに駅で待つんだ～って怒られちゃって今パパが俺が行く！って迎えに行ってるのよもしかしたら事故にあったのかもしれないってもう心配で心配でギャーギャーうるさいのよもう ママはね ぎがちゃんも子供じゃないんだから自分でなんとかするわよって言ってもパパ聞かなくて出て行っちゃの 電話をよこさないでおかしいわって思ったのよそしたらハッと見たら電話が外れてて連絡取れなくても繋がらなかったからぎがちゃん困ってでもじっとしていないでき歩いてるんにきまってるから連絡待ちましょうってパパに言ったんだけどパパ出ていっちゃってそれでね」
ママ。１０円しか無いんですが。
ぎが「今１２号線ぞいのガソリンスタンドで電話借りてるんだ。高速のサービスエリアから歩いてて受話器はずれてて連絡とれなくてさ。ずっと歩いてたんだ。ここ向かいに生協があって」ﾂｰﾂｰﾂｰﾂｰﾂｰﾂｰ
通話１０円分終了。
連絡が取れることを確認した。まずは安心。通りすがるバス停を見ても、まだまだバスも来ない。歩こう。
結局３時間歩いてＪＲ砂川駅に到着しちゃいました。
ここなら客待ちのタクシーもいます。まずは実家に電話。
ママ「パパまだ戻ってこないの連絡待ちなさいって言ったのに・・でも、ぎがちゃんタクシー乗りなさい」
ぎが「バスターミナルか高速○○停留所に居るんしょ？タクシーに寄ってもらってパパが居たら乗せてもらうわ。どっちにもパパが居なきゃタクシーで帰る」
ママ「パパがじっとしてるわけ無いでしょ！（そういやそうだ。）いいからタクシーに乗ってまっすぐ帰って来なさい！お金ママが払うから！」
いい年こいて運賃着払い？嫌です。
最終バスに乗れるなら３千円近くのタクシー代の出費３００円位に収まるはず。
お盆ダイヤとは言え、最終バスの時間は同じはず・・・お間に合った！
おいらの実家は砂川からさらにもう一山越えた町です。
バスに揺られながら、懐かしいな高校生の以来だな・・とか郷愁。
相変わらずボタン押さなくても乗り合わせたメンツで停留所に止まる。もうおいらのことなんて憶えてる運転手さんいないよな。降りる時はピンポンしないと・・・
そんなこんなで実家到着。
パパ「おまえがバス乗った時間からもうすぐ着くかと思ってママに迎えにいかせたらママだけ戻ってくるし今か今かと待ってても全然来なくてパパは心配で心配であちこち探し回ってそれでも来ないからあんな所から砂川まで歩くなんて」
ああやれやれ。パパ大声すぎ。おいらガキじゃないんだからなんとか出来ますって。つか歩きまくって腹減ってるんですが。
酒飲ませて。
「パパかおいらのどちらかでも携帯電話もっていたらこんな事態にならなかったのな～」とつぶやいちまったばっかりに・・・
父暴走。
パパ「ママ！すぐ○○さん（←近所の携帯電話代理店）に電話して携帯何か持ってきてもらえ！」
もう夜の８時です。お盆です。いくら近所だからと言ってムチャ言うな父。
しかも「持ってきてもらえ」って持ってくる方も困るだろ。機種とか色とか。
おいら「明日も営業してるんしょ？明日行って見てから決めるって」
パパ「心配すんな大丈夫だ！あそこの社長はパパの同級生だから。札幌とちがってな、いつも若い奴に来させて色々聞くんだ。ママほれ電話しろって言ってるべ！！」←超大声早口
そういう心配でなくて。
ママ「こんな時間じゃ迷惑でしょ明日の朝お店行って、ぎがちゃんの好きな携帯選べは良いんだから」
パパ「前のブン投げた携帯もこのくらいの時間に持って来させただろ！良いから早く電話しろって！」
ママ「あれは急な旅行だからって、親切で届けてくれたの！」
パパ「ビデオでもファックスでも呼べば来るべや！」
ママ「ぎがちゃんもうママ恥ずかしいの。パパって簡単で説明書読めば出来る事でも、す～ぐお店の人呼びつけて。電話しろ電話しろって」
パパ「パパが呼んだらみんなすぐ来るんだ！偉いんだから！」
ママ「じゃあパパが電話しなさいよ！」
パパ「だから電話回せってパパが話しするから！」
３時間歩いてやれやれなおいらの前で夫婦喧嘩勃発。どうしてこうすぐ大声＆ヒステリックなのだ。
つーかおいら・・・腹減ってるんだってば。冷蔵庫なんか入ってないかな～
実家に帰ってまでも自炊。
言い争ううち、結局代理店に電話する母。話する父。
「いやいや悪いねこんな時間に～うちのガキほれ２番目２番目の、これが帰ってくるのに高速の途中でパス降りちゃって家の電話なんでか受話器はずれててまいったまいった連絡取れなくてさ、俺も迎えに行くのに大変でそしたらこのバカがずっと歩いて帰ってきてさそれで携帯が無きゃダメだってことになって」
事情まで説明すんな父！！
パパ「あ そうかい あ～あ～そうかい。じゃ明日頼むわ」ガチャン。
パパ「ぎが、携帯っていろんな種類があって、例えば写真取る・メールする・色も自分の好きなのとかもあるから、実際見てからにしたほうが良いってよ。明日朝すぐ行って見て来い。」
ママ・おいら「だから最初っから言ってるっしょ！！」
ママ「ぎがちゃん聞いて私がなんぼ言っても聞かないくせに結局パパは」
パパ「ほれ、ぎがになんかもっと食わすもん無いのか！」父、話そらす。
さて買いに行ったよ携帯。おいらが気に入った機種は２週間待ち。
「いつも父に呼びつけられる若い奴」が接客してくれました。
親切丁寧です。温厚そうな好青年。これじゃ父にいいように使われるハズだ。一応フォローしとこう。
ぎが「いつも父がご迷惑お掛けしてる様ですみません」
ママ「○○君ホントいつもごめんなさいね～」
青年「あ 良いんです良いんです、仕事ですし。近いですし。」
良い人だ。
ぎが「父に携帯とか使わせるなんて、ゴリラに芸しこむみたいで大変でしょ」
店の人も奥の事務所の皆さんも大爆笑でした。。。。
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