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2005.07.22
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カテゴリ: アニメ
昨日に引き続き、アニメ版タイガーマスクの話。と、その前に。
アニメ版と漫画版では、物語的な面で違う点がある。個々に違いをあげることはしないけど、ひとつだけ挙げよう。漫画版のタイガーがあくまでもスポ根のエッセンスを含んだプロレスの試合という点に重きを置いている(もちろん伊達直人の、みなしご達への愛情も織り込まれているが)のに対し、アニメ版は世相や時代背景などから人間ドラマが中心となっている点。日本は元より、世界中で試合をする一方、行った先でみなしご達との出会いがあり、それがタイガーの戦うモチベーションとなるケースが多かった。
時には煙突のてっぺんまで登って(おぉ、V3だ!)孤児を説得したり、原爆への怒りをテーマにした話もあったりと、深い、そして重い(それゆえ漫画版以上にタイガー=伊達直人の、みなしごへの思いを掘り下げた)ストーリーが展開されるのだ。

話を戻そう。

ここで、アニメ版タイガーマスクを語る上で欠かせないキャラクターを紹介しよう。昨日も触れた、ミスター不動とイエローデビルだ。

ミスター不動こと大門大吾
虎の穴時代の、伊達直人の親友。上層部の命令でタイガーと対戦させられそうになるが、命令に背き、虎の穴を脱走。それ以降、陰になり日なたになりながらタイガーを見守り、途中からついにミスター不動として共闘するに至った。
タイガーとミスター不動のツーショットが実に頼もしい。ダブルライダーの前身とも言える風格だ。マスクのセンスはチトいただけないが(なんとなくグレートカブキに通じるものがある)

イエローデビルこと高岡拳太郎

その彼がタイガーのかつてのキャッチフレーズ「黄色い悪魔」をモジったリングネームでマット界へ登場する、というのはなんとも皮肉だが、そのラフファイトもヒール時代のタイガーを彷彿とさせ、タイガー自身を精神的にも追い詰める。が、試合を通して目覚め、直人と大門のおかげで誤解も解けた彼は、ケン高岡を名乗り正統派レスラーとして生まれ変わり、タイガーの味方となる。

なんとも魅力ある設定。こんな深いキャラがタイガーの味方となって縦横無尽に戦うのだから、おもしろいのもあたりまえだ。

そして、物語の終盤である…。
虎の穴の幹部三人が、最高峰の実力者、ビッグタイガー、ブラックタイガー、キングタイガーとなってタイガーたちの前に現れる(タイガーの名を語るところはショッカーライダーか)。そして対決。タッグマッチでまずミスター不動が倒される(相打ち)。
その後、虎の穴のボス、ミラクル3がついに登場、タイガー・ザ・グレート(以下グレート)となってケン高岡を病院送りにすると、同じころ元祖悪の正太郎君、ミスターXも直人を事故死させようとするが自爆(こういうところもあしゅら男爵っぽいなぁ)。
そしていよいよタイガーとグレートと戦う時がきた。
直人は最初、グレートとのファイトにおびえる。その強さは半端なものではなく、戦ったら必ず殺されるだろう、と。
しかし、ついに意を決してリングに上がるタイガー。
ラフファイト、というにはあまりにも残虐な攻めに傷つくタイガー(そういえばタイガーマスクのラフファイトって、ヘッドロックの状態でロープに目を延々こすりつけるなど、えげつない攻撃が多かったなぁ)。ついにはマスクも破られ、絶体絶命のピンチ。しかし…。
そこから、タイガーの、いや伊達直人の逆襲(そう、反撃ではなく逆襲だ)が始まる。
デビュー当時、黄色い悪魔と恐れられた頃の反則技を次々とグレートにたたき込む直人。「虎の穴からもらったものを叩き返してやる!それで俺は伊達直人に帰るのだ」と叫びながら。


試合中、マスクをはがされた直人が、シーンと静まり返ったリング上で半ば自虐的にハハハハハハ…と笑うシーンは、実に切なかった。しかしというか、だからというか、その後の自ら封印していた反則技のオンパレードを繰り出す直人の姿が納得できた気がする。大門を失い、ケン高岡も重傷を負わされ、そのうえアイデンティティーであるマスクをも奪われた彼の心境を察すると…そうするしかないんだよな…。

この終盤の戦いをライダーに置き換えることはライダーにもタイガーにも冒涜になるのを承知で、あえてやってみよう。するとどうだろう。ある種、我々が見てみたかった、ハードなライダーの世界になるではないか。ライダーは首領を倒した後外国へ旅立つが、帰る場所(おやっさん)はある。しかしタイガーは…そんな場所はない。ちびっ子ハウスへも、プロレス界にも、帰ることはできないのだ(このあたり、漫画版の星飛雄馬と通じるところ。さすがは梶原一騎だ)。

アニメ版タイガーマスクって、けっしてスポ根マンガなどではない。断じて、ない。これはライダーですら成し遂げられなかった、ひとりの男の完全なる復讐劇たる、熱いドラマだったのである。





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Last updated  2005.07.22 21:20:14
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Re:虎だ 虎だ おまえは虎になるのだ! タァ~!!(07/22)  
zzr250.com  さん
2日間、読ませてもらいました。
実を言うと、タイガーマスクは初映と再放送を子供の頃見て、その後ビデオ等で大人になってから見てなかったのですが
あの、オープニングの勇ましい曲
それに対して、エンディングの悲しい曲
のギャップに「どっちの心境なんだろう?」と思ってました。
やはり、エンディングの心境、悲しいかつ熱いドラマだったんですね。
(2005.07.22 21:52:40)

Re[1]:虎だ 虎だ おまえは虎になるのだ! タァ~!!(07/22)  
ヤエモンジ  さん
zzr250.comさん
>あの、オープニングの勇ましい曲
>それに対して、エンディングの悲しい曲
>のギャップに「どっちの心境なんだろう?」と思ってました。
あの「みなしごのバラード」は伊達直人の心情を見事に語りきった名曲だと思います。つい木枯らしの中をポケットに手を入れて歩きたくなるのが困りものですが。
それにしても、この歌の2番の詩に“みなしごの正しく生きる厳しさ”ってフレーズがありますが、これ、すごいと思いません?伊達直人の心境だからこそ言える、ある意味究極のフレーズですよね。 (2005.07.22 22:05:40)

Re:虎だ 虎だ おまえは虎になるのだ! タァ~!!(07/22)  
チャフィー  さん
前日を受けて。
「風が吹けば桶屋が儲かる」とは、スターアポロンがウルトラタイガードロップを封じるために、自らの両足をまったく開かずに闘った時、セコンドの馬場さんが言ったせりふです。
確か、スターは嵐先生とも親交を深めていたと思ったが・・・。
とにかく、熱い文章ありがとう。
また見たくなったよ。 (2005.07.22 22:50:26)

お~そうだった!  
ヤエモンジ  さん
チャフィーさん
タルの中に両足を突っ込んで自慢げに来日インタビューを行った、あのスターアポロンのエピソードだったか!
思い出した。ありがとう!しかし、このエピソード(ってかセリフ)って、梶原作品ならではの回りくどさがいいなぁ… (2005.07.23 21:13:47)

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