夜蒼館~本館~

夜蒼館~本館~

BLOOD EVIL <開幕>



作 月夜 怜魔 主人公 鴉夜 鵺鬼(からすや・やき)

 <開幕>
 静かな夜だった。
川は夜の闇を反射し、美しく流れている。
その川に、一隻の豪華客船がういている。
それはもうしばらくで、川に架かっている大きな橋を通過し、近くの東京港に到着する予定だった。
だが、橋を通過した後、その豪華客船は突如炎上。
小爆発を起こしながら東京港付近で完全停止した。
その惨劇を、橋の柱の上で嘲笑う一人の不気味な男がいた。
「party is over.これから帰るよ。」
「了解。こちらもディスクの奪取を完了してる。任務完全終了。」
手にする小型無線機で男が報告した。
男は白い不気味な仮面を付けており、黒の外套に鎧の様な黒の胴当て、黒の長ズボンを穿いている。
その両脇には男の胸まである巨体の白い狼が二匹座っている。
突如として大量の蝙蝠が現れ、飛び交いながら男を覆い、狼の雄叫びを背にし、嘲笑の声を上げながらその姿を消した。


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