名前は知っていたけど、全く内容を知らなかった映画。
ようやく観てみました。
冒頭見始めてすぐに、
主人公一家がホラーな事に巻き込まれるっぽいフラグ立ちまくりで分かりやすい。
だけど、パパがそっち側になるとは。
ていうか、パパがジャック・ニコルソン。
最初っからヤバイ人そうな雰囲気はあるw
ママはまともなんだけど、叫び方や恐怖におののく表情が、
ホラー映画にぴったりって感じで恐怖を煽ってくれるねー
BGMや効果音がホラー映画を演出してたけど、
怖くは無かったっていう印象。
登場人物が狂いすぎ、叫びすぎで、状況が分からない場面が多かったので、
案の定、考察・解説動画を探して見てみる。
でもイマイチすっきりする解説が無くて。
でも収穫はあった。
映画は、原作とはかけ離れたストーリー、雰囲気であること。
原作者スティーヴン・キングはそれについて激怒していること。
そして、スティーヴン・キング監修でドラマ版が作られていること!
(ただ、ドラマ版は原作通りなんだけど、つまらないものになっているという人もいた。)
映画版でスッキリしていないので、ドラマ版ももちろん鑑賞!
結論から言って、わたしは断然ドラマの方が好き!!
長いけど、絶対ドラマをおすすめする!
映画を観てよく分からなかった人は、絶対にドラマを見た方がいい。
ーー以下ネタバレあり感想ーー
まずドラマ版のパパは、紳士っぽいしっかりしてそうな人。
狂いそうもない。
ママも、ホラー色の無い、きれいなママって感じ。
そしてドラマ最初の3分の1ぐらいは、仲睦まじい家族の日々。
こんな仲が良いのに、この先パパは狂っちゃうの?って
先を知っているからこそ、たまに切なくなりながら観進める。
パパがDV気質、アル中なのは映画も原作も同じ。
ホテルに取り憑いた亡霊たちは、
パパのそういう弱いところにつけ込んで洗脳していく。
このパパの心が取り込まれていく感じ、
やっぱりドラマの方が丁寧に描かれていて、
なんでパパ突然狂ってるんだよ!とならないから良い。
子どものダニーの、頭の中の友達トニーの存在も分かりやすい。
映画版のトニーは、自分の指と会話する感じで、
良い人なのか悪い人なのかしばらく分かりづらかったけど、
ドラマ版だと幽霊のような感じで目の前に現れてくれて、
いかにも頭の良さそうな人だから、助けてくれるんだなって分かりやすい。
ドラマ版は全くホラーではなくて、
仲睦まじい家族が亡霊たちによって崩壊させられていく話。
ママは、霊能力みたいな不思議な力を持つ息子をすごく理解してくれてて頼もしい。
きっとこのホテルには霊でもいるんだとすぐに信じてくれて、
ここから出て行くべきだとパパを説得してくれる。
もちろんパパは、仕事を投げ出せないし、
何より亡霊たちに洗脳されてるから出て行きたがらない。
亡霊の誘導によって無線を破壊してしまったり、
スノーモービルを破壊してしまったりするけど、
次の場面では、壊したのは息子ではと疑って怒ってる。
二重人格みたいに、本来の自分と亡霊に取り込まれた自分が行ったり来たり。
ダニーが追い込まれて絶体絶命みたいなとき、
ダニーの言葉に我に返ってダニーの名前を呼ぶパパ。
パパに戻ってくれて、胸に飛び込んでいくダニー。
観てる誰もが、「本当にパパに戻ってるか!?大丈夫なのかダニー!」
って思ったよね・・・でも案の定・・・
そのあと、狂気のパパがハンマーで殴りかかってくるけど、
本当のパパが「逃げろダニー!」って見え隠れして、
パパが息子のために頑張ってるところが垣間見えて切ない。
下げ忘れてたボイラーの存在をダニーに知らされて、
慌ててボイラールームへ向かう狂気パパ。
ホテルの外へ逃げるダニーたち。
そのときダニーからパパへ初めてシャイニング。
映画版ではパパもシャイニングが使えるのかも?という曖昧な感じだったけど、
ドラマ版ではちゃんと描かれてたし、
このシーンが本当に切なくて泣ける。。
泣ける話だとは聞いてないんだってば。
ダニーの言葉を受け取ったパパ。
ボイラーの圧力を下げるのを止め、
ホテルと共に爆発に飲み込まれ亡くなる。
家族は狂ったパパに殺されかけたけど、
最後はパパに命がけで守ってもらったの・・・。
10年後、ダニーの高校の卒業式。
ダニエル・アンソニー・トランス
そのダニーの姿は10年前に見ていたトニーそのもの。
ステージ上で突然立ち止まり、一点を見つめるダニー。
ママはどうしたのかと不思議に思うが、
ダニーのその視線の先には、温かい眼差しで息子を見て微笑むパパに姿。
シャイニング持ってて良かったね!!!!
って最後ばかりが思っちゃった。
最初の頃の、優しいパパの姿が見られて、わたしも嬉しかった。
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