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2005年10月06日
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カテゴリ: †怠惰な毎日†
今日も一日天気がよかったですー♪

最初に……
今日の日記は非常に暗いお話です。
人によっては不快な気分になる恐れがあります。
そのため、読むことをオススメしません。
(だったら書くなって、ねぇ~)
だから、文字色を白にしてあります。
怖いモノ見たさで読みたい方だけ
反転表示させてお読み下さい。

あしからず。


いつ、どこで、その終わりがくるのか解らない。

数年前のこの日、大切な友達を亡くした。
白血病による病死でした。
彼とは高校生からの短い付き合いだったけど
同じ苗字、学校では同じ寮・同じ部屋での生活などで
良いコトでも悪いコトでも親しくなり
社会人になってからも手紙やメールなどで
連絡を取り合っていました。
ゲームが好きで、PCにも通じていて
パチンコやタバコも好きで
あまりお金のないボクからみて
ちょっとお金に頓着がないような感じで
若いのに白髪が多かったり
多少口下手なところがあったけど気のイイ男でしたよ。
本当に……。

彼の死を迎える1年半前に
社会人になって初めて彼の家に遊びに行きました。
ちょうど、春で元の職場で従業員からアルバイトに
格下げされたときでした。
ソレまではサービス業という職柄
短期の休みをムリに取るわけにもいかず、行けませんでした。
三泊四日のプチ旅行な気分でした。
その時はとても元気だったんですよ。
少なくともその時は。
だから、また遊びに来るとも約束もしました。
けど……ソレは叶うコトなかったです。
間もなくして彼が病院に入院します。
病名は白血病。
「治らない病気ではない」と聞かされ
テレビでもそう言っていたら治るコトを信じていましたし
彼も、彼の家族も治るコトを信じていました。
そう、信じて疑いもしませんでしたよ、みんな。
最悪の結果なんて……。
今は少々筆不精になってますが
基本的に手紙を書くのは好きでしたので
何度か書きました。
元気づけるためにも。
治るのはまだか、まだか、と。
最後に送ったのは暑中見舞いで
手元には暑中見舞いの失敗作と
次に書いて出そうとしていたハガキだけが
ハガキを入れるファイルに残されています。
数年前のこの日の夜、突然向こうの親から
ボクに電話がきました。
電話の向こうから涙声で伝える彼の訃報。
突然、容態が急変して亡くなったという。
フツーはどうなのだろう?
驚き、嘆き、取り乱す、ソレがフツーだと思う。
親しければ親しいほど。
だけど、ボクはただ、淡々と訃報を聞き
言葉少なく会話が終わった。
かける言葉もなかった、というのもあったけど。
問題なのは意外と冷静で涙一つ出さなかったコトか。
自分で言うのもなんですが、けっこうボクは冷たい人間ですからネ。
親にそう言われるくらいだし。
ただ、一番悲しんでいるのは彼の両親で
彼の母親の涙声が悲しみの深さを伝え
かえってボクを意識的に冷静にさせたのかもしれませんが。
もちろん、彼の死を事実として認めたくないというのもあったでしょう。
自分の目で見たワケではありませんから。
電話のあと頭に浮かんだのは
冷たいコトに彼を悼むのではなくこのあとどうするかでした。
飛んで行きたいのは山々でしたが、現実にはそうはいかない。
サイフと通帳、ソレに小遣い帳の残高を確認し、職場に電話。
3日後にある休みが確実のモノかを確認。
そのお休みに彼の家に行くコトにしました。
ホントに、冷静に淡々と自分の行動を決めていました。
改めて、この日の日記を見ると、ただの一行しか書かれていませんでした。
彼が死んだコトと、涙が出なかったコトの二言。
彼の家に行くまで、まともなコトを書くコトはありませんでした。
逸る気持ちがあった感じはありましたネ。
そして、休みの日、彼の家に。
そこでもやはり冷静でしたネ。
しかし、彼の死が本当だとようやく認識しました。
電話での訃報が決して嘘であるワケがありませんでしたが
信じたくなかったのですよ。
彼の死を。
でも、遺影を前にして、悲しむ彼の家族をみて
事実を疑うワケには行きません。
間違いなく、彼は亡くなったのだと……。
ちなみに同級生を亡くしたのはソレで三人目。
一人目は小学時代。二人目は高校時代。
幸い、どちらも親しい間柄ではありませんでしたが
非常に嫌なモノですネ。

莫迦な考え方なのかもしれませんが
ボク自身が死ぬならともかく
何故、彼のような人間が死ぬんだ、と思いました。
理由はともかくボクは自分という存在を否定し
生きる価値も無いと昔からそう考えてました。
ンマー、イロイロありましたから。
彼の死を正直受け入れたくないというのもあったでしょうが。
あんなイイ奴が、なんで死ななければいけない?
周囲の人間に多大な迷惑をかけたワケじゃない
疎まれていたでもない。
前途だって多分にあった。
なのに!
いるかどうかは別にして
神様って底意地の悪いモノだと思わざるをえませんでしたネ。
殺すなら他の誰でもないボクにして欲しかった。
どんな死でもかまわないから。
今もその考えはあまり変わりません。
ただ、
「また死ねない、まだ死ねない」
と、考えるようにはなりました。
自分の周りでの死がそうさせているのかも。
父方の祖父が死に、伯父、伯母もまだ死ぬような歳じゃないのに…。
親しくしてくれていた方々が亡くなるのは辛いモノでした。
泣いたりしませんでしたがネ。
その都度思うのですよ。
「また死ねない、まだ死ねない」と。
そして、彼の場合も。
彼の生きていたであろう時間の分は
ボクは精一杯生きなければいけないと。
正直、ソレらが今のボクを支えているモノかもしれません。
涙一つ見せてやらないのは
悲しみ落ち込んでいる姿よりは
笑い、今をしっかり生きていく姿を見せた方がイイ。
涙は彼の家族・親戚が十分流したと思うんですよ。
だから、ボクはやる必要はない。
ボクのすべきコトは、気持ちでは彼の死を悼んでも
振り向くコトなく前を見て歩くコト。
ソレがボクに出来る唯一の手向けだと。
ボクの中ではそういう風に考えてます。
彼の家に行った日の日記にそう記してありました。
他人からみたらどうなのでしょうねぇ~。
少しは悲しんだ方がイイんですかネ。
多分、この先もボクには出来ないだろうなぁ。
一応、後悔もありましたよ。
なんでもっと、向こうに遊びに行かなかったのかとか。
青森・東京間の移動代をケチりすぎたと。
そういうのも多少ありますよ。
むしろ今の方がその思いが強いですネ。

思い出は美化される。
かもしれないけど、色褪せるコトはないと思う。
美化するほどのキレイな思い出じゃないしネ。
バカみたいに楽しかったコトは事実だけど、ネ。
問題なのはボクが彼に胸をはって言えるほど
しっかり生きていないというコトですかネ。
もう反省しっ放しです。
こんなコトではダメですよネ。





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最終更新日  2005年10月06日 19時54分52秒
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