営業の面白さ
僕らの同期は10人いた、入社の競争率はおそらく10倍近くはあったと思う。
同期十人のうち国立大学3人(海保大含む)あとは関学、立命館などがいた、一番仲が良かったのは外語大出身の K 君で今でも時々会うことがある彼はスペイン語専攻で南米を一年近く放浪したらしい、南米の女性はグラマラスで情熱的それは想像に難くないきっと僕のように外国で楽しい思いをしたに違いない。
海上保安庁の仕事は規則にのっとって行われる、こうしたらああなるというのはだいたい想像がつく、しかし、民間会社の営業はハプニングの連続だ、思い通りいかないしあるきっかけで大きな成果が上がることがある。
大津営業所は京都支社なのでしょっちゅう京都に行くことがあった。
原稿を届けたし京都のクライアントも担当していたので一週間に一度は京阪電鉄にのって支社のあった河原町へ出かけた。仕事をすますと僕のお楽しみが始まる、京都市内をあてもなくさまようのだ。もともと美術には興味があるのであるギャラリーを訪ねた時だ、雑誌でも有名な「一枚の絵」の展示即売会だった。
先方の担当に広告はどうしているのか尋ねると A 新聞に掲載しているという。「でも高いんだよなー」「読売新聞はどうですか?」
新聞の一面というのは15段で構成されている広告スペースで2段の横 1/4 はニヨツと言ってよくつかわれていた。同社は半5段(下の広告スペースの半分)をよく使っていたが僕はあえて全1段を勧めた。
全一段だとまず広告欄の下にうずめられ事はない、だいたい一番上の目立つ場所に掲載されることが多い、このことを説明すると読売はいくらするんだ?と尋ねられたので関西一円で一段が50万ですと答えた、これが高かったのか安かったのかは分からない、新聞広告の値段なんてあってないようなものもちろん正規な値段はあるが目が飛び出るほど高かった。
ご存じのように僕は大津営業所の営業だしかし大津営業所経由で全国版も出せた。滋賀県の新聞の単価(滋賀県版)は確か10万円ぐらいだったと思う、それが新人の営業が一段50万でしかも定期的に掲載してもらったので営業成績は上がった。
これは営業の面白さだった。
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