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2004年04月29日
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名古屋で、アホ友の結婚式。
学生時代、同じサークルで4年間、散々阿呆をしまくった。
今のような計算はなく、今よりも怖いくらいのイキオイで、
共に阿呆なことをしまくった友。
今は魔茶味との合言葉になっているAAPという言葉は、
最初は彼女との共通言語だった。
合言葉は、「アホになれ。」
相手に怒るときは、決まって「アホがたらない。」
「二人が一緒になると、手が付けられないよね。」

というより、負けじと阿呆を目指す、ステキなサークル仲間であった。

そんな彼女を嫁に貰おうだなんて奇特な人は、
もうこの人をおいていないだろうという人、同じサークルの先輩。
先輩達が4年生のとき、猿みたいにキャッキャしていた私たち1年生は、
みんなまとめて本当に可愛がってもらって、
いろんな遊びを教えてもらって、いろんなところに連れて行ってもらった。
その遊びというのは、
弁当とボールを持って芝生の広場に行ってスポーツする、だとか、
遊園地に行ってひたすらジェットコースターに乗り続ける、だとか、
三日間風呂に入らないほど、真剣に生粋のキャンプをする、だとか、
私にとっては、最高に楽しい遊び方だった。

ずっとずっと楽しいと思った。

そもそも先輩は、私がサークルに入った当初から、
「ステキステキ!」と言っていた人で、アホ友は、
「あんたひょっとして、ぶさいくずき?」(あながち間違ってないけど…)
と、失礼なことをのたまっていたのに、まったくびっくりである。

だれよりも祝福したいと思った。
「でしょー!」っていう気持ちだった。

二人とも、「今日はアングラの好きにして。何やってくれてもええで!」
言うので、私は、本気で阿呆になった。
いつもの私が20%なら、フルパワーの私は、自分でも久しぶりだった。
「アングラは本当にかわらんなー。」
と言われたが、私にとっては、あの頃に戻った自分を久しぶりに感じた。
みんなはなればなれになって久しいその間、私は確かにかわった。
けれど、その間を知らないみんなにとっては、私は変わらないのだ。
みんなの前だから、戻れたんだよね。

今日の余興は、お嫁サンパ。
しかも替え歌。更に、この私が考えたハッスルダンス付き。
こういう阿呆なことに、何のためらいも感じないで、
みんな一緒にやってくれる。阿呆だったのは新婦ばかりではない。
サークル全体が、もれなく楽しかった。
そんなみんなと過ごした最高にキラキラした日々を
思い出しながら、全身全霊で踊って歌った。

ほっとして美味しい料理をむさぼっていたら、
司会の人がそそっと寄ってきて、
「本日は、余興で宴を盛り上げていただきありがとうございます。」
と耳打ちしてきた。そしてその後に、とてもサプライズな言葉を続けた。
「途中、新婦様、新郎様がお色直しで退席されるのですが、
 その際のエスコート役として、ご本人様からご希望を聞いたところ、
 アングラ様にお願いしたいとのことでしたので、お願いできますでしょうか。」
断る理由は何もない。
「喜んでやらせていただきます。」

けれどその後がサプライズだった。
新婦のエスコートだとばっかり思っていた私は、
「新婦様のエスコートは、新婦様たってのご希望により、お母様にお願いいたします。」
というではないか。
だったら私をエスコート役に希望したのは??!!
「新郎様のエスコートは、新郎様たってのご希望により、
 サークルの後輩でありますアングラ様にお願いいたします。」

こんなふうに自分の気持ちが報われる日がくるなんて思ってもみなかった。
浮かれる余り、飲んでもいないのに千鳥足になりながら、
よろよろと高砂に先輩を迎えにいく。
腕を組むと、私より10センチは身長が低い先輩を
まるで拉致しているかのようだ。
「アングラー、新郎ひきずってるぞ!」
と、飲んですっかり良い気分の他の先輩たちに野次られながらも、
まるでバージンロードを歩いているかのように有頂天で、どんな言葉も
まったく意に介さないばかりか、その瞬間のことはよく覚えていない。
友達がとってくれた写真の中の私は、とにかく笑顔、笑顔だった。

そんな嬉しいサプライズの後は、私がサプライズの番。

「トータス松本だったら、ちぎってもいいね。キャッキャッ」
と新婦と語り合った純情満開ティーンな日々を思い出しつつ、
こっそり新郎と打ち合わせしていた、ウルフルズの「いい女」を、
私のブルースハープと新郎の歌で、新婦に贈った。


長いこと待った、甲斐があった
世界で一番 おまえが好きで
ほんとに出会えて よかったと思ってるよ
やっと見つけたよ オレのいい女
オレを困らせる いい女

                    ウルフルズ いい女


新婦は、歌詞など見なくても歌えるその歌を、一緒に口ずさんでいた。
新郎は、途中で感極まって声を詰まらせた。


人と人との付き合いって、
共に過ごす時間をどう過ごすかということもさることながら、
共に過ごす時間が終わって別々の人生を送り始めてから、
しばらくぶりに会ったときに、
心がどういう感覚になるかってことも大切だと思う。

久しぶりに会っても、ひたすらわくわくとドキドキと
やる気と元気と阿呆を与えてくれる仲間は、
私の、元気のミナモトである。

「あんたにはほんとにまいった。最高!」

あんたの結婚式で阿呆全開せずに、一体いつするっていうのか。
二人が結婚したおかげで、またみんなとも会って大はしゃぎできた。
サークルの仲間は総勢30人あまりの大集合だった。
二人の人柄が集めた仲間。

2次会と3次会の合間をぬって、新婦に手紙を書く。
書きなぐった字だけど、しかも広告の裏だけど、
今伝えたいこの気持ちを、つらつらと書き連ねる。

こんな素晴らしい一日に立ちあわせてくれたことに、
二人の私への心遣いに、
いっぱい感謝したい。
ありったけの祝福を、したい。

新郎の先輩は、とにかく人がいいので、
わがままで阿呆なイキオイの新婦を知る人々が、
何かと先輩をほめることが面白くないらしいが、
真実なので仕方がない。
けれどね、
あんたは、私にとって、最高に自慢できる友達だから、
二人は、よく似合ってるよ。


最初はみんなして、「アングラ今日は泊まっていって
明日の朝帰ればいいじゃん!」といってくれていたのに、
2次会、3次会と進むにつれて、よいどれのみすけたちは、
「あんたなんてアホー」
とかいって、会話ができない。まるで昔のままだ。

多分、新しい夫婦の家が新しい溜まり場になるんだろうな、
そしたらまた、会えるんだろうな、と、寂しさを感じなかった。
エンドレスな宴が朝まで続いて、明日私がいないことに気付いて、
「いつからいないっけ?」
とみんなで言ってることが想像ついて、
そんな仲間が最高にいとおしいと思う。


今日の天気のように晴れわたった、幸せ溢れる一日だった。
一点の曇りがあるとすれば、
欲しい欲しいと言って式でもらってきた花を、
いとも簡単に新幹線の切符売り場に忘れてきたことくらい。





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最終更新日  2004年04月30日 17時09分28秒
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Re:いい女(04/29)  
コロすけ♪  さん
素敵な式だな~

今度、聞かせてください。

その悔しさと共に(笑) (2004年04月30日 17時50分25秒)

あッ!さき越されてる!  
じじぱん  さん
おかえりなさい!(HPにね)
ブルースハープなんて弾けるんですね。
そんけー。

こんどは僕がとうきょう行きます。
新宿の隠れ家に!


(2004年05月01日 08時34分42秒)

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