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式根島と新島の島の姿というのはかなりちがい、そしてその差異がまたそれぞれの魅力となっている。 新島に住んでいるわたしでさえ、連絡船の「にしき」に10分ぐらいゆられて式根島に降り立つと、何だかちょっとばかり旅行に来てしまったような気持ちになったりする。 そんなわけで8月中旬の仕事が休みの日に、家族と一緒に式根島へ半日ばかり遊びに出かけてきた。 式根島にはいくつかの入り江があるが、波が穏やかで、家族で磯遊びをするのに絶好の場所なのである。 今回我家は「中の浦」という海岸で遊ぶことにしたが、水の透明度も高く、カラフルな小魚たちの群れもたくさん見れて、海に入るのを最初嫌がっていた子供たちも、すっかり海の中の景色に魅了されいつの間にか歓声を上げていた。 それから我家のように子供たちの年齢が低く、海に長時間入っていられない場合でも、周辺の岩場では、カニとり、貝とり遊びができるのも楽しい。 マイナスのドライバーを片手に、岩にへばりつく貝をはがしたては岩場を回るのだが、次第に獲物がいそうなところがわかってくるところが面白い。 今回妻が夢中になって採っていた一枚貝に、地元で「アイシ」とよんでいる大きいものだと10cmぐらいになるものがあった。だいたいコイツは岩の下の見つかりにくいところに潜んでいるのだが、岩についた海草などを食べているため、その岩の海草の食べ歩いた(這った)あとをたどっていると発見することがある。 素人がそんなにたくさん取れるものでもないが、磯で遊ぶぐらいにはちょうどよい。 新島にいながらもそんなには出かけることのない式根島、この島の魅力を発見しに、これからは時々出かけたいと思う。
2008年08月31日
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2週間ほど前にブログに書いていた“エビネ再生計画”、しばらく諸事情ですすんでいませんでしたが、今週より活動を復活させています。 この計画を簡単に説明しますと、新島にあるエビネ公園のニオイエビネがここ数年見るも無残に激減してしまい、何とか復活できないものかとプロジェクトを立ち上げました。いくつか行動計画をたてていますが、その内の一つが、寒天培地を使っての無菌種子繁殖。普通なかなか発芽成長しにくいエビネの種を、各種栄養分を含ませ寒天で固めた培地に播き、発芽の条件を整えて何とか成長させ、なるべく多くの個数を将来エビネ公園に戻すことを目的にしています。(詳しくは9/12と9/14のブログを参照してください。) 前回のブログでは寒天培地づくりをしたところまでしか書かれていませんが、実はそのとき作った寒天培地は、マニュアルどおりに配合したにもかかわらずなぜか寒天が固まらないという大失敗をしてしまいました。そこで寒天の配合割合を増やしたりして何度か実験を重ねているうちに、ようやく使えそうな寒天培地が完成。こうして種まきにたどり着くことができたわけです。 さてこの無菌播種繁殖を進めるうえでの最大の敵は、“カビなどの雑菌”、いかにクリーンな状態でエビネだけを発芽させるかにカギがかかっています。ご存知の通り空気中には無数のほこりやカビ、酵母などが漂っています。目で見えなくても彼らはちゃんとそこに存在しているわけで、寒天培地のビンの中へ彼らも一緒に閉じ込めてしまったら、様々なカラフルな斑点模様やコロニーが形成されてしまいます。よく病気などに関するテレビ番組でシャーレに病原菌を擦り付けてその繁殖を見せるところがありますが、まさにあの状態になってしまいます。 ですから高圧殺菌処理した寒天培地の入ったビンは、“クリーンベンチ”という雑菌等を除去した箱の中で蓋を開け、そのビンの中の寒天培地の上に種を入れ、そしてすぐに蓋をするという手順で作業をすすめます。当然使う器具や自分の手などもエタノールで消毒します。 ところでエビネは、その直径3cmぐらいの果実の中に、微細な粉みたいな種をたくさん宿しています。ですからその種を一粒一粒まくなどということは到底できることではなく、この種を殺菌した蒸留水に混ぜ込み馴染ませて、スポイトで蒸留水ごと吸い上げ、その種入り水滴を寒天培地の上にたらしていく方法をとります。しかしエビネの種はなかなか水と馴染みにくいため、種を蒸留水に入れてから播くまでには、数日間の日数が必要となります。 そこでエビネの種まきは数日後ということにして、今回は試しに新島にある着生ランの種をいくつか播いてみました。着生ランとはエビネランやシュンランのように地上で成長するラン(地生ラン)とは違って、木々に張りついて育っていくランの仲間です。彼らは空気中に漂う水分を吸い上げ、また木々の表面を流れる水などに含まれる養分を利用します。そして今回は新島で見られるフウラン、ナゴラン、セッコクという着生ランの種も手に入りましたので、これらも寒天培地に種を播いてみることにしました。これらの着生ランの種は水に馴染みやすいので、すぐに寒天培地の上にもまくことができます。 さて色々と注意を払ってすすめている無菌播種繁殖ですが、なかなか高い成功率をえるのは難しいのが現実です。ある意味“下手な鉄砲数うちゃ当たる”的なところもあります。しかし種子繁殖という点では、新たな遺伝的特徴をもった個体がでる可能性もあるため、“出来てみてのお楽しみ″という面白みもあります。
2006年09月27日
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