2011年11月25日
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ミニシアター系の作品は 東京他主要都市で上映が終わって忘れた頃にやってくるのが静岡の常。そういう中で 観た原発関連映画は「チェルノブイリ・ハート」「100000年後の安全」「あしたが消える」」の3本。
どれもがそれぞれに観た後「う~~ん」と考え込まずにいられない映画でした。

現在の人類の科学水準では処理できない放射性廃棄物。相続放棄できないとんでもない負の遺産をこれ以上増やし続けるべきではないと私は思います。そもそも 『安全性の保障を担保できない原材料でとりあえず今の人々のために発電できりゃいいや、できた廃棄物の処理は後の世代の人々にまかせま~す』でどんどん推進できるということが恐ろしいのですが・・・

「国内の脱原発と原発の輸出は矛盾しない」と枝野さんはおっしゃいましたが なぜそんな論理になるのか到底わからない

「チェルノブイリ・ハート」のベラルーシの子どもたち 生まれつき重度の疾患をもって生まれる子ども。現在でも新生児の85%が何らかの障害をもっているという現実。

フクシマの事故の直後から繰り返された「ただちに健康被害はない」ということば。裏返せば20~30年後に生まれてくる東北(or日本全般?)の子どもたちが ベラルーシの子どもたちと同じ状況になる可能性は十分にあるということ???と考えてしまいました。

「あしたが消える」22年前に公開された映画の最後に もしチェルノブイリ級の事故が福島原発で起こったらと想定しての 日本全土が汚染地区という図が まさに予言になっていたことに「うわぁ」と思わず声が出てしまいました・・・

広瀬 隆さんがこの映画のパンフに原稿を載せてます。(チラシ裏の文にもなってます)

以下引用しますと
現在の日本は、当時のソ連よりおそろしい日本人の愛国心と放射能に対する無知のために、大量の被爆者が汚染地帯で過ごし、子供たちが学校に通っているのだ。

7月2~3日にいわき市、福島市、郡山市で放射能の危険性についての学習会が開かれた。会場を埋めつくし、不安に満ちた父母を前にして、この作品を観る前の私は、県内がどれほど危険な状態にあるかを説明しなければならなかった。そこで語ったことこそ、この作品『あしたが消える』が描いた内容そのものだったのである。それはつまり、これから何年後かに、何が起ころうとしているか、である。私は何度も、涙をこらえきれずに話さなければならなかった。22年の星霜が流れるあいだに、われわれ日本人は何を忘れたのか。原発で働く被曝労働者と同じ条件の汚染地帯に、福島県内の学童が生きている今、この秘蔵されていたドキュメントは、誰の胸にも突き刺さる問いを発してくる。

正直 最初にこの文を読んだ時 「汚染地帯で過ごしている」という表現は本当にいいのだろうか? 福島県内の人がこの文を読んだらどんな気持ちがするのかの配慮は?とどぎつさに怯みました。

けれど、その後友人と話していて「通常の原発稼働時でも低線量のものは出ている。その影響が及ぶ範囲は100マイル(160キロメートル)とされている。日本の原発で考えるとどこもかしこも近くの原発からすると160キロ圏内。要するに事故がなくともずっ~と日本全国は低線量汚染地帯。放射能に対する耐性(?)は個人差が大きいものだから たとえ同じ線量を浴びたとしてもがん化する人もいれば しない人もいる。腹をくくって 食べ物に気を付けつつ生きていくしかないよ→だから観ておきたいものは観られるうちに観ましょう」ということになりました

朝日新聞3面に10月から「プロメテウスの罠」という連載記事があります。
これを読んでいると 腹立たしいやら情けないやらでどうしようもなくなる時もあるのですが・・・
例えば11月24日の記事 8月に二本松市のゴルフ倶楽部が東京電力に汚染の除去を求めて仮処分を東京地裁に申し立てた。
責任者の東電が除染をすべきであるという申し立てに対する東電の主張
 原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。したがって東電は除染に責任をもたない。

え~~、そうなるんですか・・・

10月31日に裁判所はゴルフ場の訴えを退ける決定を下したそうです。
除染の責任は国にあるから 国(と東電?)が行うべきという理由のようでした(25日の記事でうろ覚え・汗)
なかなか動かない国に業をにやしてゴルフ場側が仮処分申請をしたらしいのですが。

この連載は切り抜きしなくちゃと思いながらも 日が過ぎ去り・・・で気がついた分だけは切り抜いて取ってありますが、ちゃんと読み返したいと思っています。






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最終更新日  2011年11月26日 01時12分18秒
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