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あなたは、人と違う事に不安を感じるだろうか?もしそうなら、このシューズはあなたには向かない。今すぐ近所のスポーツショップに行き、ナイキ、AND1、アシックス製で他の皆が履いているバスケットボールシューズを購入して安心すればいい。しかし、もし、あなたが常日頃“その他大勢”である事に違和感を感じているのなら、今日ここで、あなたは大きな発見をする事になるだろう。
k1x Chiefglider Bounce。このシューズは、あなたのバスケットボール経験を今までとは全く違うものにしてくれる。
本日のジョーダン・マニアでは、ドイツ生まれのストリートスタイル・パフォーマンスバスケットボールシューズ、Chiefgliderの日本販売開始モデルである、Bounceについてレビューする。
「みーんな同じ格好。同じ服着て、同じシューズ履かないと、安心してバスケットボールできないん?」こんな高飛車な感想が、Chiefgliderを履いて世間のバスケピープルを見た時の最初の感想だ。今回レビューに選んだ体育館には、50人近いバスケットボールプレーヤーが一般開放で集まっていた。しかし、そこにいる誰もが(スケートボードシューズでプレーしているアメリカ人以外)同じ格好をしており、それが、他の誰とも違う格好(この日は、意図的にこのシューズとストリート調のショートパンツを合わせてみた)をしている自分にとっては、とても不思議な感覚だった。
上でいう「誰もが」というのは、体育館にいた完全に全ての日本人プレーヤーを指している。その状態を見た時、日本人にとってはみんなと同じ格好をする事が『大切』なんだなぁと私には思えた。同じようなバッシュ、同じようなシャツ、同じようなバスケットボールパンツ。お決まりのバスケファッションである。バスケットボールをしている中には、若く、血の気の荒い10代、20代前半もおり、少なからずとも人とは違うと“カブイ”ている者もいるようだったが、結局は、単一スタイルが重要視される高校バスケで教育された「バスケットマン」の域を越える事はなかったようだ。
ここで、勘違いのないように説明しておく必要がある。私は、生粋の日本人である。完全に日本人の外観を持っているし、今までは、その他大勢と同じ格好をしている事に違和感を感じた事はない。というより、「格好を気にする前に、技術を磨けよ」的発想すら持っていた。なので、今回上で述べている感想とは、今まで感じた事のない初めての感覚であり、全ては、Chiefgliderを履いてバスケットボールをした事からでてきた感想だといえる。

上のような感覚はどこから来ているのだろうか?私が思うに、Chiefgliderが提案(定義)するバスケットボールから来ているのだと思われる。Chiefgliderは、超限定生産されたシューズだ。人と違う事を求める、“熱い”プレーヤーだけに製品を提供しており、その他大勢をターゲットとはしていない。その“コダワリ”は、シューズ自体の設計にも埋め込まれており、その事が履くものの心にある種のリズムを吹き込んでくる。
今回のレビューは、二日間、、合計5時間のテストトライアルをベースに行なっているのだが、このシューズを履いてプレーしたバスケットボールは本当に楽しい時間だった。軽さ、グリップ、反発性、フィット感、クッション等々、全てのパフォーマンスが高い事は勿論だが、それ以上に、この異質のスタイルのシューズを履くことで、バスケットボールはこんなに自由で楽しいスポーツだと言う事を心から感じる事ができたのが大きな理由だと思われる。
私は日本の高校バスケットボール経験者である。そこには、沢山の規則があり、私の所属していたチームでは完全服従が要求されていた。全ての動きやスタイルがコーチによって決められており、その枠から外れる事は、即ち、試合に出してもらえない事を意味していた。だからと言って、そのバスケットボールが詰まらなかったというものではない。日本の高校バスケには独特のスタイルがあり、それを極めている高校生とは、尊敬に値するし、早い展開の試合もとても見ごたえがある。
しかし、ここで言いたいのは、人とは違う自分を表現するバスケットボールというのも楽しいという事だ。
このシューズには、ストリートファッションが良くマッチする。そんな格好をしたあなたは、一見すれば、遊びの帰りに、半分遊びでバスケットコートに寄っただけのように見えるし、実際に、他の人達はそういう感覚であなたを見るはずだ。しかし、ストリートファッションで最高のパフォーマンスを見せる事ができるなら、周囲のイメージは大きく変わる事だろう。それに、動きやすくて、見た目がよいのは、決して今までのバスケットボールウェアだけではない。
ファッションとはセンスだ。研ぎ澄まされたセンスは、バスケットボールのリズムにも大きく影響する。「格好の前にスキルを磨け」という考え自体には大賛成だが、ファッションがセンスを磨くという観点で見れば、バスケファッションもバカにできたものではない。セルフイメージが高い時には、人は通常以上のパフォーマンスを発揮できる。これは心理学的に実証されている事実である。

さて、前置きが長くなってしまったが、今回の日本発売開始モデル、『BOUNCE』について少し説明してみよう。同モデルは、今回、Chiefgliderの日本上陸モデルの第一弾で、プエルトリコリーグの元プロプレーヤーの人気DJ、bobbito
You Get Those ?」という60-87年の間のNYCのスニーカー文化をまとめたマガジンがある。モデル名の『bounce』は、NYCのプレーグラウンドのHOOPシーンを編集したマガジンの名前から由来している。スニーカーフリークの元プロバスケットボールプレーヤーで、ニューヨークのファッションリーダー兼人気DJがデザインしたシューズこそが、このBounceになる。

今回のレビューでは、今までとは異なるフォーマットを試しながら、全てのパフォーマンスの要素についてコメントしていこうと思う。
重さ:
ローテクな見た目とは180度異なるパフォーマンスがChiefgliderにはある。流石はジャーマンテクノロジーと言っておこう。まず、足を入れてみて最初に気付く点は、その軽さにある。アッパーに使われている素材に工夫があるのだが、履いた感覚でほとんど重さを感じる事はない。しかし、重量と同時に耐久性も考慮されており、Bounceのアッパーは耐久性がある作りになっている。
シューレース:
Bounceには極太のシューレースが使われており、最初は不恰好にも思えた。しかし、この形のシューレースを使う事からくるホールド力は捨て難く、一度シューレースを締めれば、プレー中に解けてきて、もう一度締め直す必要がないので安心してプレーに集中できる。
インナー構造:
Chiefgliderのインナーフィットは、ブーツ構造を用いておらず、タンと足首部分に施工されたメモリーフォームだけになる。そのメモリーフォームはタオル素材で覆われており、非常に履いた感触が心地良いものだ。しかし、その素材は足首部分で終わっており、フォアフットまではカバーしていない。よって、左右の動きの際に、フォアフットがシューズ内でブレる。タンと足首部分のメモリーフォームとしっかりと止められるシューレースによってシューズと足の一体感はあるのだが、フィット感は乏しいと言える。そして、このフィット感の乏しさが改善されれば、Chiefglider
Bounceは完全に近いバスケットボールシューズとして生まれ変わるだろう。
通気性:
つま先部分のアッパーにはメッシュ素材が使われている為、通気性は非常に良い。

耐久性:
アッパー素材、インナー構造、シューレース構造、ミドルソール、アウターソールと、全ての点で耐久性が考慮されたつくりになっている。
サポート:
さすがにミッドカットだけあって、足首のサポートは弱い。私は足首の怪我を経験した事がないので、とても走りやすく快適だったが、足首に怪我の心配があるプレーヤーには向かないだろう。一見すると、ローカットのように見えるが、ナイキ等のミッドカットと同程度の高さでカットされている。
履き心地:
非常に良い。人によっては、アキレス腱部分のメモリーフォームが出っ張りすぎという意見もある(実際にそう感じた)かもしれないが、数時間もすれば、メモリーフォームが足の形に合ってくるので心配はいらない。メモリーフォームとは、プレーヤーの足の形に合わせて変形する素材なので、多くの人にとって快適な一足だ。
作りの大きさ:
足の幅の大きい人は、必ず1サイズか2サイズ上のものを選ぶ必要がある。私も通常はサイズ9を履くのだが、このモデルだけは小指がサイドにあたってしまうので、ハーフサイズアップの9.5が丁度良いサイズになる。足幅の狭い人は、そのままのサイズでもいいだろう。
品質:
さすがは韓国製と言える。Chiefglider、Bounceの品質はトップレベルだ。勿論、糊のはみ出しや、縫い目の綻び、素材の歪み等はない。最近のシューズで、これだけの品質のバスケットボールシューズはAIR
JORDAN19位だといえる。

グリップ:
最高レベルのグリップ力。Bounceのアウターソールに使われているゴム素材はとても摩擦力があり、高レベルのグリップを提供してくれるはずだ。埃を吸いつける素材なので、時々モップで拭く必要がある。2回のトライアルでは、滑るフロアと滑らないフロアの両方で試したが、両方で高いパフォーマンスを発揮した。
反発性:
Bouceのフォアフットには、k1x独自の反発性パッド"w.h.u.i.t.a"(way higher up in the airの略)という名前の素材が入っている。現在最高レベルの反発性を誇るAIR
JORDAN19に使われているZOOMに比べ3/4位の反発性はあるので、非常に高い反発性と言える。高い反発性を持つだけではなく ...文字制限オーバーの為、続きは JORDANS.JP
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