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あらすじ:高級レストランで働くマーサ(マルティナ・ゲデック)は、優秀なシェフだけれども孤独を感じている女性。ある日、マーサの姉と姪の乗った車が交通事故に合い、姉が事故死してしまう。残された姪のリナ(マクシメ・フェリシテ)を引き取ることになるマーサだが、心を閉ざしてしまったリナとの生活はうまいくいかない。そんなとき、マーサの働くレストランにイタリア人シェフのマリオ(セルジオ・カステリット)がやってくる。シェフは自分だけで充分、とマリオを突っぱねるマーサだったが、リナの生き別れの父親がイタリア人ということを知り、マリオに父親探しの協力を頼むことに。しだいにマーサとリナはマリオの明るくて暖かい人柄に触れ、心を開いていく。
オフィシャルサイト: マーサの幸せレシピ
母親が「これ、今度ゼタ・ジョーンズでリメイクされる映画(幸せのレシピ)の元ネタらしいわよ!面白かったから見てみて!ドイツ映画なのよ。でも最近リメイクばかりよね~。きっとアメリカ版はコメディー色が強くなってる感じだろうね。ママ、ゼタ・ジョーンズの方見たいと思っていたんだけど、こっち見たからもういいわ」と言ってきたので半ば無理やり見せられました。
全体的な印象としては確かに地味だけれども、良質な映画だと思いました。これを下敷きにハリウッドスターをキャスティングして、もっとわかりやすく、笑いや涙でアメリカ流に味付けすれば、確かに面白い映画が出来そうです。もはや映画ではなく商品開発ですね。別にアメリカのやり方は否定しません。かの地では映画は芸術ではなく産業なのだから・・・ってやっぱアメリカが好きになれないんですが!(ゼタ・ジョーンズ姉さんは好きだけど)
ドイツ映画ってあんまり見る機会がないんですが、結構日本と似ている部分があるかと思います。しんとした冷たい空気(でもすごく乾燥してそうだ)の中、あまり感情をあらわにしないヒロイン・・・そんな冷たいヒロインとは対照的に、イタリア人シェフがカンツォーネを歌いながら登場します。
遅刻する、食べるの大好き、歌うの大好き、やたらフレンドリー・・・とここらへんは割りとステレオタイプのイタリア人像なんだけど(笑)。心と胃袋を閉ざした姪っ子に見事スパゲッティーを食べさせてしまう手腕はお見事。またこのトマト味のスパゲッティーがめちゃくちゃ旨そう・・・まかないでチャチャっと作った感じなんだけど、バジリコの刻んだのとチーズが大量にかけてあって、思わずこちら側もノドがゴクリ。この時点で今日の夕食は決まり!って感じです。
このイタリア人シェフの俳優さん、芸達者ですごくよかったんだけども、ちょっと年取りすぎていたような。もちょっと若い人の方がロマンチックだったかなーなんて思うんですけど。でも、まあ大人のラブストーリーなんでちょっと年を取っていた方がしっくりくるのかな。
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