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恋愛映画の巨匠パトリス・ルコント監督による、娼婦に純愛をささげた男の物語・・・。ケーブルテレビでやっていたので観てみました。ルコント監督は「髪結いの亭主」が一番好きですね・・・ってか、これ以外の作品はアート系の雰囲気あるけど、あんまし・・・という印象で・・・。どの作品も往年の名画っぽい雰囲気があるので、文化村ル・シネマでよく上演されています。
ヒロインの娼婦はフランス出身のスーパー・モデル、レティシア・カスタ。彼女を見られるだけでも、いっかーと思っていたんですが・・・結局、時間を無駄にした・・・これを観るんだったら他の映画をチョイスすればよかった・・・と後悔。まあお金を払ってレンタルしたんじゃないから、いいんだけどもさ・・・。
主人公のプチ・ルイは、老舗の娼館で娼婦と客の間に生まれた男の子。小さいころから娼婦の小間使いとして働いていて、いまはおっさん。そんなある日、新人としてレティシア・カスタがやってくる。彼女を一目見ただけで、「一生あなたの面倒を見ます」とつぶやくプチ・ルイ。二人は親友のような関係になりますが、ある日、レティシア・カスタは別のハンサムな男に一目ぼれ。プチ・ルイはお膳立てをしてやり、レティシアとハンサムな男はめでたくカップルに。
しかし、この男がギャンブルだかなんだかヤバイことに手を出しており、三人は逃亡生活を送ることに。その合間に、夢だった歌手になるオーディションを受け、合格して劇場と契約をするレティシア・カスタ。しかし、平穏なときは長続きせず・・・というあらすじです。
いったい誰に感情を移入して観ればいいの? ということです。プチ・ルイがどうしてレティシアのことをそんなに好きで純愛しているのかもよくわからず、入り込めないし。レティシアはちょっと足りない娘なんだけど、プチ・ルイが守ってやりたいと思わせる人間的な魅力に欠けるし・・・(まあ綺麗なんですけど)。歌もへたくそではないですか・・・?
という感じで、まるでミュージックビデオのような表面的なストーリーでした。いや、ミュージックビデオでも、よく出来たビデオは結構いいしな・・・。「髪結いの亭主」の出来が素晴らしすぎて、才能を使い果たしてしまったのでしょうか・・・。
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