味くんの家族再生支援日記

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廃棄物再生センター
2012/03/20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日はレターカウンセリングの研修で一日がすぎました。中身の濃い一日でした。レターカウンセリングは開設以来十二年になりますが、扱い件数は二千百件ほどになります。

まったくのボランティア活動で、研修にも研修費が必要です。お金と手間ひまかけてボランティアのカウンセリングレターを維持するのは、それぞれのワーカーにそれなりのモチベーションがないとできるものではありません。

研修の中でしばしばかわされる会話に、よそのカウンセリング講座は値段ばかり高くて中身はぺらいのに参加者がいっぱいで、参加者もそれなりに納得している、というもの。引き替え、味沢の主催する講座は安くて中身は濃いのに、参加者はいつも少ないのが不思議だ、ということです。

で、そのことを考えるに、私は無資格を謳うということ。世間では、◯◯資格が取れます、という宣伝文句を使います。さらに、私は専門家の権威を否定しますが、世間では◯◯大学の◎◎先生の講義です、と謳います。さらにさらに、資格を獲得するとカウンセラーになれます、という言い方もします。

巷ではファシリテーターなんとか、という団体の講座もあって、その団体の講座を受講した方の体験談も聴いたりしましたが、内容的には、私が言ってる事、やってる事と何ら変わりない事で、特に変わったものではないのに、キャリアカウンセラーとか産業カウンセラーとかの資格を持っている方が受講していた、とのことでした。

実は、カウンセラー業界では、一時ブームになってた自己啓発講座のように、講座で資格を取ると言う事を売りにして、集客する講座ビジネスが盛んなようで、心に問題を抱えている人や、対人関係に問題がある人を、カウンセラーになれるとうそぶいて食い物にしているのが実態のようです。

もちろん、法的にカウンセラーと名乗る事はまったく自由な事なので、誰でもカウンセラーになれるのですが、世間では資格がないとカウンセラーになれないと思い込んでいる方が多いと言うか、逆に資格をとればカウンセラーになれると信じ込んでいる人が多いのも事実です。

大学から大学院六年かけないと取れない臨床心理士から得体の知れない、レターカウンセリングあのねと言う団体の認定するレターカウンセラー資格まで、ピンからキリまでさまざまな資格があります。一部、臨床心理士の国家資格化という流れもありますが、「カウンセラー免許」という資格はありません。

で、世間の人はカウンセラーで飯を食おうとして、仕事につながる資格を取ると言う意味で、各種カウンセラー講座にバカ高い受講料を払って、受講しているようです。臨床心理士にしても、産業カウンセラーにしてもキャリアカウンセラーにしても、それで飯を食える人は一握りです。



私のように、専門家批判を繰り返し、学会では先生方に噛み付いたあげくに退会するなんて輩がその業界で仕事を取れるはずがありません。

男性問題を始めた仲間と思ってた男がフェミニストのご機嫌取りを繰り返したあげくに◯◯センターの館長になったりするのも、その人の対人スキルとか人徳ということとはまったく違う要因で、それなりのポストを獲得するという社会の仕組みがあるからでしよう。

おっと、私がこんな事を書いてるからって、私が僻んで書いている、ほんとはその人がうらやましいんではないか、と、詰まらん詮索はするのは自由だけれど、そんなつまらんコメントは書かないでくださいね。

私の周辺では、カウンセリング業界で飯を食ってる人食いたい人はあれこれいるので、そう言う人たちの思考様式もわかっているつもりです。彼らは行政や権威に逆らう事はしませんし、手間ひまかかる支援には関わろうとせず、カウンセリングという狭い枠の中で、自分の安全を確保しつつ、できるだけ実入りのいい仕事につながりたい、という動機で動いています。

それが悪いと言う訳ではありません、それがまあ世間と言うものですし、常識というものでしょう。ですから、心理屋が精神科医療の枠組みに組み込まれることで職域獲得していこうとする流れが、国家資格化と言う形になっています。

ようするにどうやって「心のケア」で飯を食うか、ということを考えるのがカウンセラー業界の動機でしょう。世の中の状況が悪いから鬱が増えていると言う現実の前で、どうやって世の中を良くして鬱を減らすか、ではなくて、増えた鬱を治療して飯を食うにはどうすればいいか、という発想にたっています。

DVも同じ、どうやってDVを減らすかではなくて、どうやって支援を業務にして金を引っ張るか、ということが目的化しているから、被害者をなくす事ではなくて、被害者を支援するための支援に成り果てています。ですから、当事者の加害者をなんとかしてほしい、と言う声には一切耳を傾けず、「加害者は変わらない、プログラムは無意味」と言い続ける事で、予算を自分たちの支援に振り向ける努力を続けます。

このように、カウンセリング業界あるいは心理業界が私の活動のスタンスと決定的に違うのは当事者主義であるか、権威主義であるかということ。

私は徹底的に権威・権力構造を排しますから、既存の社会システムに適応するはずがありません。またそんな社会の常識的な価値観でしか考えられない人たちを集客することもまた難しい。けれど、社会システムから排除された人たち、いわゆる当事者や、当事者性を理解する人にすれば、何故当事者になったのか、そこから回復して何が変わったのか、を私の支援を受ける事で身を以て理解できるから、当事者主義の支援の重要性が身にしみてわかります。

そう言う人たちが、ボランティアスタッフとして、二千百件のカウンセリングレターを書いてくださいました。自分の時間をかけ、お金を出し合い、真摯に学びあい、利用者とともに成長する事を何よりの糧として、活動を続けてくださってます。

レターカウンセラーとしての権威は、エライセンセに与えられたものでも、国家に与えられたものでもなく、利用者の成長や回復、スタッフ同士の支え合いからうまれる権威です。自身の内発的な動機そのものが支援のための権威になっていると言っても過言ではありません。













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Last updated  2012/03/21 01:39:12 AM
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こういち。@ Re:男も使えるDVシェルター(07/31) 僕もご利用させていただきたいと思うので…
Hiroyuki@ Re:男も使えるDVシェルター(07/31) 男性用シェルターを利用したいのですが、…
味くん@ Re[1]:シェルターを逃げ出す女たち・・・・シェルターでは回復しない?(12/15) めるしーさん >わたしも同感します。 あ…
めるしー@ Re:シェルターを逃げ出す女たち・・・・シェルターでは回復しない?(12/15) わたしも同感します。 まさに求めていた答…

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