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クリント・イーストウッチ-

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2007.09.25
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カテゴリ: 仏の心
偶然テレビをつけると、広島の原爆被害者についての番組をやっていた。

いつもの通りで、心無い番組にけちを付けようと身構えたのであるが、以外にも今回は自分の知らなかった余りにも呆然とする事実を知らされたのである。

確かに、私はしょっちゅう言われる通りで、存外なお人好しなのは承知しているが、この番組を見る限り余りにも世間知らずのお馬鹿加減に嫌気が差してしまった。

私は、いつも批判している通りで、政府などというものに信頼など寄せる事の馬鹿らしさを綴ってきたが
あの戦争後の混乱する時代でも、支配する側と支配される側との間に、かくも大きな人間としての感覚の違いがあったのだ、と思うと愕然とせずには居られなかった。

それは、原爆投下後の広島の街で、息絶え絶えに助けを求める被爆者が余りにも無残に見捨てられ続け、敗戦間近の政府中枢ではあっても、既に原爆の存在は知られ、放射能に関する研究もある程度すすめられていて、2日後には、調査団が派遣されたにも拘らず、その情報は一切口外されず、肝心な医療機関にさえ通達されず、治療の施しようの無い状況が何ヶ月にも渡って続いたという事実、そして全てを失った被爆者を10年もの長い間無視し続け、治療も、生きる糧さえ手を差し伸べる事をしなかった事実、そのために多くの被爆者は亡くなり、更に被爆差別という余りにも心無い追い討ちまでかけて、生き残った被爆者に苦痛を与え続けた事実、あまつさえ、アメリカ合衆国の糞の役にも立たない原爆被害調査には、莫大な国家予算をつぎ込んだ事実(この調査に関する情報は一切公開されず、被爆者救済の役に立っていない)
被爆者援護法の制定に関しても、結局は市民運動の高まりによって初めて制定せざるを得ない状況に立たされたからのものであり、政府自ら救済する事はなかったという事実などである。

正直言って、戦後10年に生まれた私には、現実に被爆者という人々と付き合う機会も無かったし、今日まで、日本人は、戦後の混乱期には、皆(批判をし続ける政府でさえも)が、助け合って、支えあって生きて来たと、勝手に思っていたのだから・・・!!!

日本人が、あのような時代でさえ、こうもエゴイスティックに生きていたなどとは、昨日のテレビで初めて知ったのである。



何時までも、過去の政府の間違いだと言い逃れをするのではなく、これまで積み上げた間違いを全て正してゆく覚悟を持って日本人を導いて行かなくては、今後も、同じ間違いを繰り返す事になるだろう。

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Last updated  2007.09.25 17:49:43
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