この秋の芦屋美術館アートフリマには出展できなかったけれど、
ラップテーブルの次に好きと思ってるキスチェナージュは出展できたので、
陣中見舞いしてきた。
キスチェナージュとその創案者Kiyomi姫に出会ったのは、
去年の秋のことだった。
預かりものが包装されていたしわしわのフリーペーパー紙を、
また返すときのためにたたもうとして、
ふとなにげなくそのイベント告知の記事に視線が止まった。
好きなホテルが会場だったから、
なんとなく日付を覚えたのだけど、
普通はそんなことぐらいでわざわざ行きはしないのに、
当日は雨なのに、
いや、
雨だからかもしれなかったけど、
というのは、
上腕部の痛み発症前後の頃で、
晴れてたらテニスみたいなまだ時期だったから、
雨がきっかけで行ったのだった。
会場を一回りしてみて、
ただ一箇所、
僕は釘付けになった。
なんとなくデジャブな、それはモノだった。
気安く声をかけたりはあまりしないほうなのだけど、
ーあ、そうでもないでしょ?と
陰口が聞こえた気もするけど、ー![]()
実は僕は手作りのこと始めながらも、
なんとなくそういう世界の人とは肌合いが合わない感じがしていて、
あくまで外野席的な感覚でいるから、
相手にもしてもらえないような感じも持っていたのだった。
でもその時は、
そのモノに惹かれて思わず声をかけてしまった。
記憶は不確かだけど、
たしか眼帯をした女子大生ぐらいの人が、
すごく溌剌としたリアクションをしてくれたので、
連絡先のメモもしてもらってしまった。
ラップテーブルの次に手がけたいなと内心本気で思った。
ひと月後ぐらいだったか、
去年の今頃、
始めてレッスンを受けに行った。
お屋敷サロンでレッスンという体制で、
たまたまその時は保育園モードだった!
というのは、
女子大生と思ったKiyomi姫は、
実は3人の幼児の子育て中で、
レッスンに来ているママ友たちの子供たちも居て、
実に手際よく合同保育しながらモノづくりしているのだった。
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それから1年、
たった一年だけど、
若さは素晴らしい。
今年春のアートフリマでは、
ラップテーブルのブースに急遽相乗りしてもらったのだけど、
その後まもなくから、
公民館とかの会場で定期的に教室を開催している。
先生もママ友ふたりを含む3人組が、
実によく出来たチームワークで動いている。
実はそのオリジナル手作り品の名前を、
最初は彼女は「ハコ」と言っていた!
やがてそれもキスチェナージュとなり、
カルトナージュの感覚もなくはないから、
語源はオランダ語らしいのだけど、
いまでは耳にも快い、
品性豊かな手芸工芸アイテムの風格になってきた。
僕のラップテーブルの場合は、
ヨーロッパでは古くからあるモノを、
手作りでオリジナルなものを作ろうということだけど、
彼女のキスチェナージュは、
そのものがオリジナルだから、
これから独自の育ち方をすると思う。
僕はといえば、
その第一作の作業がまだ半分ぐらいのところで、
50肩でお休みしているから、
仕掛かり中なままでここ1年近くあちらに置いてきぼりだ。
キスチェナージュのファブリックを綺麗に貼るには、
椅子張り職人さんのような器用さと、
実は手と指と腕の力をうまく使う必要がある。
指で引っ張るという動作は、
実は僕の50肩ではいちばん痛む動作なのだ。
去年は春まで置いといて、といい、
春には夏休みには、といい、
夏にはやはりクリスマスまでには、と
最初の目標はクリスマスだったのに、
2年目のクリスマスが今は目標なのだ。
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キスチェナージュ作品の魅力は、
彼女たちの楽天ブログを見るのがいいと思う。
http://plaza.rakuten.co.jp/kistje/diary/
今日は木工つながりで偶然にもご近所さんでもあるTomokoさんを
紹介する日だった。
Kiyomi姫もTomokoさんも、
元スキーヤーだし、
なんか波長合いそうなのだ。
Kiypmi姫となぜ姫よばわりするかというと、
最初逢ったとき家から通う女子大生と思ったのに、
3人子育て中と知ったときの驚きと、
実は包容力のありそうなだんなさんを、
パパ***して!
実にストレートになにかと連発指令している姿が印象的だからでもある!
でもこのキスチェナージュの育ちの速さを見ると、
スキーとスイミングのインストラクターだった人が、
子育てと両立させるキスチェナージュの起業家として、
頭角を現わす日も遠くなさそうだ。
子育てママたちの起業ストーリーが生まれるかもしれない。
スポーツからカルチャーへ、
若さは世界を駆け巡る。
そういえば、
Tomokoさんも、
スポーツからITへ、
さらには今それをフェードアウトしながら、
つぎなる分野に入ろうとしている。
若さは、
螺旋状に上昇してゆける。
若さは最高のプレゼントだ。
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Today we visited the art free market of Ashiya museum.

秋の夜の灯り 8