政治家なのにまともに政治は出来ない者ばかりであるために、
大阪の橋元市長には期待する人が少なくないし、
僕もまたそのひとりだ。
でも、彼にも困ったところはある。
公立学校の教師の国旗や国歌に対する態度に関しての執拗な強制や
市職員の刺青に嫌悪感を露にしすぎてその有無を全員に申告させるなど
いくらなんでもやりすぎている。
反国家的人物や
反社会的人物の排除は必要だけれど、
やりかたは間違っている。
権力というものをそういうふうに振り回してはならないし、
自分が多くの指示を受けているという思い上がりの類だ。
一歩下がって、彼に期待したいから大目に見るとしても、
その種のことで危険なのは
迎合するタイプの人々、
何かに傘をかぶって行動するタイプの人々を生むことだ。
そうなると圧政という最も忌むべき状況への素地をつくってしまう。
歴史上、暴君や狂った独裁者のために大多数の普通の人々の人生が破壊されることは
繰り返し起こっている。
でもそういう狂った社会が出来てしまう大きな理由は
カリスマにマインドコントロールされる病理に弱い迎合者を発生させることであり、
権力側にたくみに擦り寄る処世術のためなのだ。
橋元さんには王道だけを進むように今脱皮して欲しい。