選挙中も今も今月の日経の私の履歴書は森元首相で、
これがなかなか読ませる内容になっている。
国家の運営というものは
もちろんのことだけれど、
結局は個人個人の権力争いと人間関係で動いていることが実感できる。
政治家には選挙と言うものでいつかは足元が覆るから
一層各界のキーマン達との人間模様が如実に浮かび上がってくる。
実際に仕事をするのは官僚たちだから
実質的な権力も彼らが握っているので
こっけいと言えばこっけいな気もするけれど、
政治家は一応国民の代弁者なのに
政界の人間関係で名目権力が変幻自在なので
選挙が終われば国民は関係ないなと思う。
日本を取り戻すとか経済再生とかと
今度の首相の口癖にあるけれど
過去の長期政権を取り戻すということなのだし、
少し居心地の悪かった既得権益層は今みな大復活モードだと思う。
結局はそれが日本であり、
よくもわるくも無難なのかもしれない。
と、
僕でさえそう思ってしまうのだけど、
どこかで取り返しのつかないことになるという警鐘も
聞こえる気がする。