ロシアやロシア人のことをよく知る人は少ないと思う。
僕はまったく知らないし、
たぶん偏見だけ一部持っている程度だろう。
それが過日ロシアをよく知っている人が言っていたけど、
ロシア人は政府言うことなど信じていないし、
各自が各様に考えを持っているのだという。
それは少し安心したのだった。
今の日本人はほんとうのところどうなんだろう。
僕はほんとうに分からない。
たとえば僕が反体制反権力な発言をしても、
表立って共感を示す人はいない。
共感は要らないし説得する気もない。
ただ僕に反感だけ持っていて黙っているのだろうか。
消費増税は必要、
消費増税は社会福祉に使う、
原発は安全、
安全という評価が出た場合にのみ再稼働させる、
日本の原発技術は最高で輸出するのも経済対策、
昔と情勢は違うのだから防衛力は強化すべき、
積極的平和主義?????
秘密保護法でアメリカからも機密情報が得られる??
みんなそんなのほんとうに信じているのだろうか。
日本の歴史の暗部を正当化するような、
間違った回帰思想が見え隠れする。
ありきたりの国に変えてゆくのが国際化ではないのに、
ありきたりの国に合わそうとしてゆく。
若い世代はなにも知らないから、
ネットなどで一方向に湧く傾向さえ出ている。
よくないと思うよ。
危険な兆候だよ。
昨日、ラジオでもNHKの新会長のスピーチが聞こえた。
さかんにわざとらしく放送法の原点を強調していた。
なんかおかしなやつだなと直感した。
NHKはもともと中立じゃないけれど、
それは分かって僕もNHKを聞いている。
でも、NHKはもっと政権広報寄りになるだろう。
こういうのって仕方ないんだよ。
権力というのはそういうものだ。
いまのような極端な強大権力を作ってしまうと、
もうどうしようもない。
普通の人まで処世術で寄り添ってしまう。
寄らば大樹の影なのだ。
起こってしまったことはもう長期に深みに入っていくだろう。
自由を奪われる環境ができつつあるし、
自由から逃亡するほうが楽と感じる者も多い。
国民ひとりひとりが
自立して評価し行動するようになれるのかどうか、
どうも無理みたいだけど希望は失ってはいけないと思う。