人生復刻版

Aug 21, 2014
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実はもう二回も、

このブログの記入中に消えました。

ブログやめる理由にしてもいいぐらい、

以前からこのソフトには脆弱性が潜んでいます。



認知症の母上のことで

これからどうしていけばいいかというお友達の課題についてでしたね。





認知症はとくに個人差があることはいわずもがなですし、

認知症の権威者も専門家も

限界があるのが現実だと思います。

ましてや僕などはということですが、

家族でも職場でも人並み以上には体験してきました。



個人差がいろいろというなかで、

一人の方の時間経過の中では、

年々変容してゆくということが言えますね。

あらゆる問題行動を発症しながらも、

長い時間を経て、

ある種の安定というか

それは老衰現象bでもあるかもしれないけれど、

次第に収斂していくようには僕には思えます。


だからまずは、

ご家族は根気よくいずれは来る平穏な日々に向けて、

愛情を絶やさないことだと思います。

認知症の人の最良の治療薬は

家族と言うビタミンしょうね。

娘なのに、

どなたでした?

とおっしゃっても

そのときはムキにならないで

普通に私が**よ、と

微笑まれるのがいいし、

健常者でしかできないそれが努力と言うものでしょうね。


時間はかかりますね、1年2年、

3年かもしれない同じ症状も、

きっと変わってゆきますよ。


怒ってばかり、

わけ分からないこと言ってばかり、

排泄物で遊んだりもするし、

あっというまにどこかに徘徊していってしまうかもしれない。

病気のせいですから、

病気も変化していくし、

そのなかには快復現象も混じりますね。



僕は思うのですが、

基本的にはその人らしさは

コアの部分で生き続けます。

ですので、

10年15年の歳月ですと、

大きな流れとしては

その人らしさを通奏低音にしつつ、

次第にその人らしさに包まれながら、

弱って行かれます。

家族の再会はある意味復元されてゆく、

そういうふうに僕は思います。



ネバーギブアップ、

根気よく寄り添うことこそ、

最高のビタミンであり、

健常者にしかそれはできないことだと思います。


臨界点間際の日々を通過せざるを得ないけれど、

きれいごとみたいですが、

愛情しかないです。

情感は

認知症が重くても生きていると思います。




僕個人は、

母親には悔いがあります。

でも、

震災の時、

全壊の実家でた助かったのは、

初期症状のおかげでもあります。

センシティブな人だったから、

もっと前ならパニックになったかもだけど、

助けに行った時は

わけがわからないのか、

倒れてきた土壁がもたれかかったままで

苦笑いしていました。


義母の場合は、

15年以上続きましたが、

妻の献身で長く無事だったと思うし、

問題行動の百貨店のようなメニューを経て、

もともと穏やかな人柄だったから、静かに終末期を過ごしました。

できることはしたほうがいいでしょうね。

僕も、牛乳パックの解体作業を義母と一緒にしていた時期があり、

その区切りがつきますと、

さ、これもって帰ろ、と言うのが口癖でした。

被災でマンションでみな住んでたから、

いつも帰りたかったのでした。

もちろん

けなげで泣きたくなる話です。

なんどもなんども

徘徊で警察にお世話になりました。

徘徊もまた本人ならではの理由があります。

ホームで設計上回遊廊下を作るのは

ほんとは人権問題ですが、

事故防止にはやむをえないのです。


ホームでは7年しか仕事していないですが、

うち3年はオープン準備でしたから、

運営は実質4年でした。

でも、

最初に認知症になられたのは

元仏文大学教授の男性でした。

そのkぁ他の場合は、

文字通りconfusedの日々でした。

アメリカの先進ホームを訪ねたり体験宿泊したりした時、

痴ほう症状の人を

confused people

と表現していて、

それはとても分かりやすいでした。

視力が悪くなるように

聴力が悪くなるよぅに

知能もわるくなるのは

長寿の証だし、

長寿ととの交換条件ですね。


その元教授も、

つぎになられたふたりのご婦人も、

いずれも人格穏やかな

品性豊かなお方でした。

そうなられる前から

家族や世間の温かさの恩恵をフルに享受されていた、

という気もしました。

そういう方ほどなりやすいのかなとさえ思います。


いずれにしましても、

その人でないようでいて、

絶対にその人なのです。

そのひとらしく混乱しながらも、

長く寄り添ってさしあげることができたら、

またその人らしさだけが残るような日々が来る。

そう信じて接することではないでしょうか。


蛇足ですが、

現代人は忙しすぎるので、

忙しそうに見せるのはいけません。

やはり、

その方のストレス源になられないよいうに、

ということも

とても大事でしょうね。

これは

もう取り返しつかないけれど、

反省でもあるのです。










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Last updated  Aug 21, 2014 09:07:39 PM
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