闡鐓魔界・ヴァルセムス

闡鐓魔界・ヴァルセムス

4章 追跡



地図を広げ悩む

やがて何かを諦めたかのようにしまいこむ

「・・・この世は穢れている、それ故美しい・・・かな」
そっと呟く、嘆きの言葉

「・・・・・・次は、必ず殺す」

―異形の猛虎、牙は鋼、爪はルキン(超金属)、銀のものなり―
―天地トワズのその走り我が前ににて見せたまえ―

「出でよ、ルネ!」

体調2mはありそうな銀の毛並みをした虎が出てきた

『御久しぶりです』
「まあな・・・今度は連日して呼ぶかもしれない」
『お任せを・・・それで御用は?』
「たまには、乗せてもらおうと思ってな」
『承知』

ルネは、オルクスの精霊である

マキトの持つ風の精霊「セイ」
オルクスの持つ雷の精霊「ルネ」

ルネは常にオルクスの敵対するものと戦い、かなり強くなっている
が・・・セイは・・・・・
元はマキトの母の精霊だ
闘ったら互いに引けを取らないかもしれない・・・

「まずはあのスリースとかいう奴から奪った袋のニオイを探ってくれ」
『承知』

探った結果、ガオラキアの森の深部に行ったようだ

「サイバックか」

ルネに乗り、1日目・・・・
「家に行くか・・・必要なものを揃える」

砂漠方面に行き、明け方着いた
ルネを少しの間休ませる
必要なものと言っても、作った薬品と食料などをもった

2日目
静かな森・・・だがモンスターがくれば騒がしくなる
道の邪魔をするモンスターは特攻のように、ことごとく切り伏せた

3日目
「モンスターがいなくなった・・・てことは」

『まさか・・・あの魔界のモンスターのことですか?』
「あぁ」
『止めておきましょう、こんなところで時間は潰せません』
「当たり前だ・・・」

その魔界のモンスターの付近・・・
マキトと接触したモンスターがふと感じる

(この魔力、・・・前に来たあの不思議な小僧とにておる・・・)

魔界のモンスターはふと思う

(強い・・だが、あの不思議な小僧もいずれ強くなる。同等、もしくはそれ以上)

「・・・・・」
『どうかなされましたか?』
「お前は還れ」
『・・・承知』

ズシュウゥ
ルネはいなくなりオルクスは1人歩き出した


森は・・・・・さらに静けさを増した


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