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夏の香りが 空を染め上げ風に運ばれて 雲が空を行く伸びた影に誘われながら強い日差しに負けないように君と僕、飛び出した何度目かの夏休み幾度目かの君との約束ずっと忘れないよと貝殻集めて 君にあげたり波打ち際で はしゃいだりして潮の香りに ふたり笑って波に運ばれて 輝く光の粒吹いた海風に攫われて小さなしぶきに笑いあって君と僕、ふたりきり巡っていく季節だって飛び越えて君の元へ行こういつまでも一緒だよ風に攫われた 帽子追い掛けて走り回った あの日の夏も麦わら帽子かぶって笑う君はやっぱり可愛かったんだ忘れないよ君との夏を巡っていく季節だって飛び越えて君の元へ行こうあの日の夏までまた逢いに行くよ
June 18, 2013
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嫌いという文字を丁寧に折りたたんで紙飛行機にして、外へ飛ばした其れは瞬く間に広がり憎悪を撒き散らしたそうしてただの言葉は、悪意になった好きという文字を丁寧に折りたたんで折り鶴を作って、風に吹かした其れはふわふわと羽ばたき程なくして地面へ落ちたそうしてただの言葉は、変わらなかった少しして折り鶴は誰かに拾われたその誰かが、淡い恋をしたこうしてただの言葉は、愛情を語った言葉を紡いで風に吹かそう祈るような、囁きで
January 12, 2012
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君の好きなもの君の口癖何だって知っていて僕は、君のいちばんの親友、だった...屈託なく笑っている君の横顔が眩しくて見惚れながら、悟らせないように僕も、笑ったどうして君の隣で笑っているのが僕じゃないんだろう僕の知らない男なんだろうどうして君は僕が今まで見たこともないような笑顔を見せるの……?ずっとずっと好きだったなんて弱虫な僕は伝えられないまま君と二人、歩く未来なんてもうきっとずっと無いのだろうねずっとずっと好きだったなんて冗談めかして言うことさえままならないまま僕はそっと君から、離れていくどうぞ、幸せに
August 20, 2011
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優しい朝の光に 歌う鳥達私の目覚めを彩る 見なれた風景温かい紅茶に シュガーをひとつミルクを少し それとトースト準備が出来たら 窓を開けて穏やかな風に 吹かれながら君との朝を 過ごしましょうお祈りを済ませて 心を穏やかにしたら花に水をあげて ベリーの実の様子を見るの鮮やかな花を咲かせ つややかな実を付けて太陽の光に照らされながら 朝露に濡れるいつかの未来の貴方へ 手紙をと便せんを買いに行こう 庭を離れて内容を考えながら 傘を手に歩くのきっと、きっと いつか貴方に届くといいな
July 22, 2011
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ずっと、淋しかったの?肩を寄せ合い 慰めあって生きてきたよね不意に現れて包み込まれた世界大きな城を立てて仲間が集まってわりとまあ仲良くやっていたと、思っていたよ月日が流れると共に仲間達の数も減ってゆき創立者が消えてしまってそれでもまだ、残っていた者たちこの城を守ってゆこうよって仲良しと嘘吐きながら肩寄せ合う夢みたまま一緒にいたんだ衰退して、崩れかけた場所で誰かがぽつり呟いたんだもう、つかれたんだって壊してしまえばいいんだって守ろうと思っていたの?きっと、優しい人達だったから誰かが誰かを騙すこと慣れてはいなかったのだろう裏切り?嘘吐き?それも偽善だろう創設者が仕掛けた爆弾自らが去った後、時を刻んで破滅の道へ 歩を進めて消し去ったものは、ただのガラクタ薄く笑った所詮こんなものだ、と……
May 19, 2011
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あまりにも君が俯いて歩くから悪戯に風達が君を追い越していった君の髪を揺らし、ふわりと漂う君は少し驚いたように顔を上げきょろきょろと私の姿を探した強い、強い香りが鼻孔を擽り君を包み込むから馥郁たる香りに身を包み君が少しでも笑顔になれるように黄色い簪はさわさわ揺られ君の瞳に鮮やかに映る蜜蝋のような花を咲かせ優雅な芳香を放ち君に笑顔を運ぼう
March 16, 2011
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サアサアと雨が降る。それでも空は晴れで部屋の中をふうわりと照らす雨の音が小さな部屋に大きく響いてそして....寒い雨だからミルクを温めてチョコレートをひとかけ胸の奥がきゅんてなるような熱いカップを 両手で包んでほう、と一息外を見つめた雨が降る静かな雨外は静かで夢心地私はとても、安心したのだ
February 8, 2011
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香りに色を付けて小瓶に詰めて君に送ろうか私は、魔法使いだからきっとそんなこともできるだろう線香花火を種にして君の元へと降らせようか花火の雨が降ったら周りはきらきら輝いて多分君は、苦笑しながら傘を片手にそれを眺めるだろう私は、魔法使いだからどんなことだってできるだろうたとえば恋のおまじないも病気に効く薬だって作れちゃう猫に変身して、君のとこへ行こうか?ふふっきっと君も気付かないよだからここで待っていてあげるだから早く、はやくおいで.....
February 3, 2011
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ねえ、好きだよと甘い声で囁くのほら愛してる擽るようにああ、嘘吐きの唇が紡いだ言葉で解いた指が痺れていくの触れたのはそう冷たい切っ先鋭く抉る、傷跡なぞり耳元で喘ぐ深く沈んで温もり求めて手を伸ばしても返ってくるのは冷たい体温言葉求める嘘を重ねる瞳の奥で獣が呻く
January 18, 2011
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憂鬱な昼下がりいつもと違う風景君がいないそれだけで雪が降ればいいななんて呟いたところで……この歪なカラダには重すぎてねえ、君が見えるよ冷たいな、この雪はって空に手を伸ばした咲いた、咲いたよ線香花火伸びた葉っぱが焦げ付いたそっと触れたらおっこちた最後の灯火ぽとり悴んだ指が痛いんだ燃やしつくしてくれないか?線香花火は喋らないぱちぱちぱちぱち炎が爆ぜて持ってた手に火花が散った
January 5, 2011
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否定的な目を向けられて声も顔も、嘲笑を湛え人を蔑んで、生きているのねだからあえて知らんぷり聞きたくないから聞かないの私の頭は小さくて頭でっかちのあなたとは違う決まり切った容量なのならば悲しいことを痛みを悪意を詰め込む暇などあるわけなくて幸せ以外に入る隙はないわ可哀想なアナタが沢山の人を傷つけている間に私はアナタに傷つけられた分だけ沢山の幸せをダレかにあげるわ
December 14, 2010
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くゆる、くゆる線香の煙に隠れてしまったりしてゆらり、ゆらり僕の思いだけを形にできないまま空っぽの煙草の中には空気と草が詰まってて仄かに薫る香が僕を酔わせるのさくら、くらゆら、ゆら君を連れていってしまうさあもう一回笑ったらほら朝日を探しにゆこうぞねえなんとなくなく探している探し物がなんなんだったのかさえ忘れちまって今はもう空っぽの鏡を探してるんだそうほら、君の後ろにある僕の手の届かないものねえなんとなく探している忘れ物見つけられたなら空っぽの体引きずってほら君を探しにゆこう
November 28, 2010
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雨がざあざあ降る冬はとびきり素敵なことをしよう湯気の立ったポットをひとつそれから紅茶と可愛いカップほう、とひとつ息をついたら可愛いウサギの砂糖を手にとってカップの紅茶の真ん中にぽとんとひとつ、落とすのよくるくるくるくるミルクはいかが?ふわふわふわふわ甘い口どけチョコにクッキー、いちごのケーキお茶の時間にかかせない悴む指先カップに当ててしとしと降ってる雨を見つめる窓の外では雫が踊り弾けて旋律奏でるの私だけのsweettim♪それだけでHappy私だけの空間がそれだけで幸せなの*
October 4, 2010
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風がさわさわ猫なで声で“あの世に行こう”と誘ってきたのそうねそれもいいかもね私は笑ってそう言った風はひゅうひゅう驚いて私はそれを笑ってやったのねえねえ風さん、知っている?人は葦より弱いのよ風はふわふわ私の髪を攫って話しの続きを待った草は直ぐに折れるけれども心は固い岩のようきゅっと唇引き結んで水面の心をたたえてる人は体も弱いけれど心はもっと弱いのよ小さな言葉で傷付いてすぐに拗ねては下を向く“あなたは強く見えるわよ”風がひゅうっとそう言った私はそれより弱いのよ私は笑ってそう言うと傷だらけの、腕を見た
October 1, 2010
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例えば僕が死んだとしたら君ならどうするのだろうねその骨を砕いて海に流してあげる、と君は普段と変わらない口調で笑ってそう言ったね例えば私が死んだら貴方はどうするかしら僕は何も答えられずただ黙ったままでそしたら君はいつもみたいにあどけなく笑って“忘れていいよ”と言った君の声も君の笑顔も何百もの時が経ったなら薄れ、忘れ、抜け落ちて消えてしまうのだろうか覚えてるよきっと君のことたとえその顔が声が思い出せなくてもきっときっと、この手のぬくもりは色あせないよだから……ずっと、僕の傍に居て欲しいもしもその姿が、見えなくなったとしても
September 11, 2010
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小さな笛の音が聞こえたら楽しい時間の始まりさおいでおいでよ手招きひとつお客様には拱くの暑い暑い日差しも去って夜の時間はお待ちかね夏の夜だけひとつ括って子どもの時間を作ろうかゆらりざわりと木々が囁くさあさおいでや素敵な時間きらめく宝石、雲はいかがやあちこち煩い声が飛ぶしんと静まるその時待って大神様のお通りだい子どもはしっと息顰め合って通り過ぎるの待ちなされ声を上げなきゃかわいお姿それさえ去りゃあもう安心騒げ騒げと太鼓叩いて歌い踊りのお祭りさ眠れば泡沫連れ行く者達深い夜さへ更けてゆく
August 7, 2010
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幾ら嘘を紡いだって連なった糸は解けるし幾ら真実を縫いつけたってハギレだけじゃあ足りやしない大嘘吐きのきかんぼうおまけに愚図の頓馬ときちゃあだぁれもアナタを救えやしない待ち針で止めただけの物語なんてやくたたずのおうじさま鉄の靴が踊るオドル赤いイスと一緒にどんなに固執したって墓は死なないのよそうそれはとても単純なコトよあなたの“生”とおんなじくらい卵が割れる12の卵残りのひとつは紛れたまんま2回、3回飛んだり跳ねたり大騒ぎの大間抜け金平糖が落ちる前に夢の続きをうたいましょ
July 26, 2010
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君がそれを望むのならばこの命さえも投げ出そう削って失って君がそうしたようにきっと本当は誰もが望むような儚く小さな夢のような物語は見つからないのかもしれないけどでも今僕の横で涙流す君のココロなら届くかもしれないと手を伸ばしたくなったよずっとずっと昔約束したコトバは今も覚えてるよだからね、ほらね微笑んで欲しくてきっと来世でも君にアイに行くと誓えるよ僕と君と今手を握り合ってるように何も難しいことじゃなくて本当はみんなそんなことは望んでなんかいなかったんだよと小さく優しい世界を誰しも望んでいただけだったいつから間違えてしまったんだろうねだけど間違えた数も転んだ数も含めて最後に立ち上がる数が笑える数が何よりも多くなるといい、ね……
July 15, 2010
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蒼い海のみえるおおきな空のした君の瞳のなかにびいだまのやうな光をみたきらきらとかがやいた石に固められた奥の宝石を覗くやうにそうっと目を凝らして息を潜めてそれを見た小さなかがやきに目を凝らして覗き込んだ小さな穴に光のカケラをみた周りの石を削れば美しいカケラが現われて辺りを優しく照らすでしょう君の美しい瞳は僕という石を照らして優しく包み込んでくれているのだ
July 9, 2010
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優しく、優しく多分きっとそれは淡く光る花びらのように穏やかに、たおやかにそれをふうわりと飛ばす風風に吹かれた花びらがひらりひらりと舞い上がり冷たく凍った雪景色をやさしく、静かに、溶かしていって小鳥の鳴き声と共に鈴を小さく奏でてあたたかな日差しの中にひっそりと佇む小さな花弁を揺らして草にさざ波を立てて白群の空を鈍色の世界を鮮やかな虹色に染め変える….
June 20, 2010
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星屑の鎖で繋いだ月のブランコ七色の虹の滑り台にふわふわ花びらのベッド甘いキャンディ詰めたボトルはきらきらと夢色にきらめくの甘い 甘い seet tim夢見心地のまま優しい時計の音に包まれて眠るの蒼い風の歌声と草の囁き透明な水のせせらぎ穏やかな午後の日差し蜜のような雨の中で踊った演舞曲(ワルツ)は優美な一輪の舞台で優しい 優しい you kindあなたの体温が伝わってくる心音と一緒にまどろむの甘い 甘い sweet tim夢見心地のままあなたの腕の温もりに包まれて眠るの
June 8, 2010
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ここはどこなの?知らない風景あなたは誰なの?見たことのない人怖くなるの私はまた、間違えたの痛くなんてないよ言い聞かせてはよく笑う私を私の前に立たせた気持ち悪い風景吐き気がする私の知らない場所で侵されてゆく 頭痛がする蝕まれたこの体私が本物であなたたちは幻想でしょ男が笑った弱い私を嘲るように何も知らないのはオマエだけだと私は誰なの 分からなくなる殴られたのは 誰だった?犯されたのは 私じゃないよく笑う私が“変わってあげる”と囁いたコレデイイノ?問いかけても 答えなんて返ってこない、ハズなのに喘いでたのは私それとも彼女?分からなくなる 何もかも壊れてしまう その前に麻酔を下さい 悪夢から逃げる為の
June 8, 2010
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見つけられない星の瞬き空の奥の銀河の中を泳ぐ魚私は此処にいるの?鏡に問いかけたコトバ、ゆるゆると巡り、揺らめいて消えてゆく宙を泳ぐ魚は呼吸の仕方さえ忘れてしまったの?輝く星々の中に身を投げた哀しいことを忘れるように沢山の流星が飛び交う中で小さな惑星を探すように泳ぎ続けても暗くて見えないの鮮やかな光消えそうで涙零れた今向かうからそこに居てねそっと囁いて魚、骨だけになってもきっと泳ぎ続けるだから、その時は銀河の彼方で、抱きしめて
June 6, 2010
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一人きりの日風鈴の短冊をそっと付けてその小さく澄んだ音を確かめるの優しく溶けて生まれて重なり消えてゆく寂しいことじゃないよって君は笑った僕はまだ弱虫で少し悲しくなるけれどだけどもう、大丈夫だって笑って、笑って、きっとそれが君に近づく、僕の精一杯泣いて、怒って、悔んで最後に笑えたらきっととても素敵だろうだから送るよこの微かな音の旋律をコトバよりも確かに君のココロに
June 3, 2010
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寂し夕月離れ 重なり雀の鳴く声柳葉枯れて消え暗く沈みしは空の光か我が心か薄暗い雲間をたゆたう風と光見つめしものさへ幻なのか分からぬものよ逢瀬さえできずに太陽と月が廻る哀しいその性さへあな愛おしや
June 2, 2010
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静かな水面にこぼれた雫は波紋を広げて優しく漣立つ遠く遠くに聞える歌は葉の船に乗った風の姫声暗く冴え渡る空気震わす宝石のように輝き満ちた月を映した優しい色を忘れはしないよ失くしたものを拾い上げては戻らぬ過去を悔み続けた波間に浮かぶ白い泡沫(ウタカタ)消え去る前に永久に誓うよ君への“――――”
May 31, 2010
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俯いた頬に流れた雫は僕だけの秘密だった唇を噛みしめて笑った君はきっと誰より綺麗だった独りぼっち何も言わず静かに戦う君が好きだよ強がり笑う君のココロ大きな木にもたれ掛けさせていっぱいの優しさの中に寂しさを含ませて笑う悲しみを隠そうとするのは優しい嘘が得意だから?情けない声上げて泣いて縋りついて大声でさ僕に言ってくれてもいいよ何も言わずに受け止めるよだからきっと願うよ君だけの幸せをと何も無い淋しい箱なんて捨ててしまって新たな一歩が踏み出せないなら僕の手を掴んでみてよきっと二人なら進めるはずさ
May 30, 2010
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世界の端っこで踊ろうかどうせ君には見えやしない世界の隅っこで歌おうかどうせ君には聞こえない耳を塞いだ目を瞑った間違い探しのように繋がった世界の中“約束”と呟いて指切りしたよね小指がじんじんと熱を孕んで疼き出す痛くない 痛くない何度も何度も囁いて千切れてた指の端ボンドか何かありませんかと問いかけてくっつけてつぎはぎだらけの体を抱くの何も無い、疲れたよもういいからね、休んでいいよさようなら、ありがとうこれで、息をやめられますか?
May 28, 2010
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小さな光をすくい上げるように貴方の涙を拭いたい独りぼっちの私の世界に優しさの雨を降らせてくれた許されることの無い罪にも微笑んで何も言わなかったそんな君の優しさにどれ程救われたのだろう...今度は私が貴方を救うからこの罪が消える事が無いのなら新たなる道を作り上げる重なり合った手のぬくもりが強い意志を私にくれたのだから貴方だけはきっと笑ってて私きっと後悔しないわ最期に瞳閉じて浮かぶ君の笑顔それだけでとても幸せよ
May 27, 2010
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毀れる雫を紡いで繋いで幽かに残った閉じ込められた灯りも静かに流れる微かな旋律終焉りを迎える一本の蜘蛛の糸薄暗い窓辺に優しく映る悠遠の陽炎遥か先に伝う深紅の涙もこぼれ墜ちてく世界の中で私が歌うコトバの意味を消してしまわないで
May 25, 2010
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月の光を追って蒼く暗い海に身を投げた暗欝たる雲に揺られ波の子守唄を聞き星にキスをして寂しさを紛らわした温かさを求めてもそこには誰もいなくて高く飛んだ鴉が長い尾を引いて鳴いた嗚呼、小さな囁きがもう、風に浚われて酷くくすんだ闇に溶けて消えてゆくの
May 23, 2010
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歩く足を持たない魚濁った水の底に沈んで逃げられない場所に一人きりの夜をひっそりと過ごしていた透けた肌から骨が覗いてうねり咽ぶ体だけが生き永らえたバケモノのように私は一人呼吸(いき)を数えた殻を被った蛹のように俯き嘆くことすらせずに数えた嘘は残らずに泡と一緒に溶けて消えた下賤な鼓動(おと)を止められるなら知恵の実さえも握り潰す耳を塞いだ狂った部屋に響いた音は虚しく消えた
May 20, 2010
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青い空には雲の切れはし雨も降らない砂漠の真ん中乾ききった喉が咽ぶように叫んだ求めたものなんてきっと最初から無かった霞む世界の中君が見た陽炎は灼熱の中で形を変えてゆくいつかの君はね偶然を知っていたあずかった翼を叩き折るあの日までまたいつの日にか出会える事ができたならその時はきっとまた羽を預けるよ
May 18, 2010
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私には何も無いからそう呟いた君の声が 遠く夜の海に静んだ・・・ねえ、聞こえてる?うん、聞こえてるよくすぐるような言葉遊びの中ねえもう二度と離しはしないよそう言って笑った 君の顔が焼き付いた“ウソツキ”雨雲の空に叫んだ頬が、濡れて 心が裂けたどこにもいかないでって約束したのに私は今どうして1人なの泣いている空はまるで君みたいで私の体を、重く濡らした
May 11, 2010
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綺麗な空には醜い爪痕ほんとはセカイは綺麗なんかじゃない僕等の暮らすこの場所には窮屈な檻しかなくて飛べずにいるままに高い空を見上げた鳥達が飛んでゆく僕をおいて見下したような目で見る灰をかぶった黒猫が小さく鳴いた
May 8, 2010
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進む路はきっと誰にも分かりやしないそんな風に言いながら君はのんびりと歩いていた誰かが敷いたレールの上でもそれなりに楽しいことはあるのよなんて誰とも相容れない路を歩んでいるくせに君はそう言って笑うんだ線路を進んで決まった路を行く僕を笑って君は自由を求める僕に囁くそんなに嫌なら自分で線路を作ればいいじゃない路なんて幾らでも作れると自由に軌跡を描いていった線路の隣を進む君はその路がドコに続くかを織っているのだろうか
May 6, 2010
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翼があったのなら此処から逃げ出したいそんな風に呟いては高い空を見上げた飛べない鳥のように地面を這いずる獣どんなに願った所で届かない鳥達が羽ばたいた僕も連れて行ってよもしも叶うならこのセカイに終止符をねえ叫んだ声なんてどうせ聞こえやしないんだもう分からない何が正しいのかさえも正義を盾に振りかざした拳何の罪で殺されたのか分からないままに消えていく無垢な炎の為にと偽った偽善を真実へとかえれば良い
May 1, 2010
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ひとつ、ふたつ 数えながら家路を歩いていた数えきれない虫たちが低い声で話してたねえねえぼうや知ってるかい?この道はずれて少し行けば妖怪どものお祭りさあぜ道進んで林へと少し行った所には提灯ともった場所があるほら太鼓の音も聞こえるよ紛れ紛れたお祭りにほらほらおいでと手招いて人の子一人消えてゆくまたお祭りが始まるまでその時までサヨウナラ
April 27, 2010
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綺麗でしょうと光る宝石ダイヤモンドにルビーに金と眩しい光は嫌いですよと素っ気無く返す君素朴な服に可愛らしい指輪決して高価なものじゃあないけどこれで十分そう言って笑った「とっても綺麗なものですね」褒めてたたえる君だけど「だけど私はイラナイわ」壊れにくいだけでしょうダイヤなぞ、必要ないと
April 25, 2010
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三日月のブランコ星屑の鎖で繋いで夜の空から見渡したの金の冠かぶって夜の空色のドレス着て静かな夜更けのパーティーに出かけた夢を見る子供たちへ招待状を送ろう星の切手を貼って風にのせて送るのふわふわ流れる雲きらきら光る星ほらね君もおいでよ楽しい時間が目が覚めたら忘れてしまうけれどきっとね楽しい夢になるから
April 24, 2010
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散り去りし 花びらを濡らす雨いつの日か いつの日か終焉わりがくる歪んだ顔 笑った唇潰れた目 手はドコニ?千切レタ四肢ハ 今ハ何処今宵は十六夜 消滅えゆく月伸びた長い爪で空を裂き雷鳴った 雨降りの夜アナタは何故此処に存在るの?生きていていい、モノじゃないでしょう濡れた髪を掻き上げて 歪に笑う 私は人形暴君王女の暇潰しの玩具Let me escape. Barefoot in ran away.Why do you live? If a wish comes true Please please disappear.The world, please be distorted.Please・・・Die真っ赤に染まった雨雫が跳ねる一輪の花 創られたセカイさぞや疲れた事でしょう?紅茶を一杯如何です砂糖が溶けてゆく蝕まれた妖しげな罠劇薬の在処は秘密ですアナタの心臓制止めるまで【Toxin...】醜く潰れたその顔は仮面を外したその下に耐え切れず上げた悲鳴は遥か昔の産声で空気の痛みにあげた奇声(コエ)セカイの鈍痛みを知りながら生まれてきた事への懺悔でしょう何時か忘却れ行く罪の泪翼をモガレタ天使達は漆黒の羽広げ地へ墜ちる紅く燃えるその姿異形の瞳のその奥に映った姿はまるで道化師(ピエロ)ねどうせ散り行く命なんだから禍々しくも生きて見せてよ死神さえもそのモノを避けるなんて滑稽な御芝居でしょう
April 21, 2010
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真っ赤な林檎を手にした無垢な心の少女の演舞曲踵を踏み鳴らし夜の舞台に躍りでる狼さんよ気をつけて少女達のお腹はぺこぺこなの灰をかぶった惨めな鬼子が月夜の森を彷徨った硝子のカケラに埋まった涙は幾つ年月経ても消える事は無く眠ったままの姫の指から紅い雫が滴って長い髪よ私を救っておくれ君の傍に居たいから死神に名付けられたこの名は呼んではいけないどうか私をここから出して退屈しない不思議な世界誰でもいいの助けてよ絵本の扉は閉じられた
April 20, 2010
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ため息と傷跡が鈍いココロを引っ掻いた立てられた爪の先に毒の液が塗られている分かってる言葉だけじゃ伝わらないこと知っていた笑顔だけじゃ何もできないこと嘘でもいいの笑っていれば闇の中で一人にはならないでしょ嘘だらけのこの世界には私のものなど何もないのに
April 19, 2010
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寂しいと思った夜に君に電話をかけた優しい声がなんだか嬉しくて私だけの時間が幸福で君の声も言葉も今は全部私だけのものと夜中のベッドの上で一人微笑んだ君は優しいからいつかいなくなって私の傍から離れていくのだけど今がこんなに嬉しくて幸せならばそんな事はどうでもいいのと強がり弱虫私のココロが揺れる揺れる春風に乗って君のもとまで飛んでゆきたいと願った祈った寂しがりやの綿毛と...
April 18, 2010
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冷たい部屋には沢山のガラクタ私も、そのひとつだと認めたくなくて哀しいココロや愛しいコトバは何度も、あの人が私に教えてくれた白く烟った灰と煤とが私の陶器のような白い肌を焦がす苦しく無いわ痛み等知らないあなたが、教えてくれなかっただからお願いコトバを、紡がせて埃にまみれた汚いこの人形をわ す レて
April 16, 2010
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今日は、精霊達の月にいちどのお祭りだよそうっとそうっと覗いてごらんほらほら楽しい、ダンスの始まり小さな精霊達がキノコの輪を巡りくるくる繰る刳ると大きなキャンディは踊り終わったらねひとりひとつずつ持っていくの月の下で小さな祭り草露の水を飲んで朝日が昇ればさよならさあさおいでよ楽しい精霊達のお祭りへ
April 13, 2010
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ここには何もないここには誰もいないだけれど1人ではないのほら、君がいるからくるくる廻る風車があと何回廻ったら僕は消えるのだろう君がいないセカイは寂しい僕は1人、ただ独り泣かないで弱虫さん君が僕に微笑む傍にいるわと嘯くそんなのは気休めだ叫んだら君は少し寂しそうに微笑んだあなたが信じてくれなければ私はやっぱり消えてしまうお願い私を覚えていて君の中で、生き続けたいの
April 12, 2010
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重く暗いその色は沈鬱に広がる僕の心をそっくりそのまま表現していた君が纏った鈍色はなぜだか凜と清々しくて何にも劣らぬ強さがあった僕と君同じ色なのに君は、美しくて君と僕違うんだそれはきっと……
April 11, 2010
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まっすぐに眩しい太陽に向けて手を伸ばした蒼穹の空を見上げて嬉しそうに目を細めるねえ、このままずっと変わらずにいられたらいいのに呟いた言葉がすうっと空と雲へ溶けて消えた
April 10, 2010
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小さく華奢な彼女は冴えた空気の中をゆっくりゆっくり進んでく転んでもすぐ立ち上がる若く強いそのココロは風に吹かれてふわふわと広い大地をかけぬけた
April 9, 2010
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