うたたねの詩

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2014/05/11
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カテゴリ: 今日のシメイ
曹操は笑っていた。
「虎の子はやはり虎、ということか」
「曹操様・・・」
「何かしてくるやもしれぬな、警戒してくれ」
曹操が警戒する中、孫権は
「ここからなら夜襲をかけられる。甘寧!」
「はっ」
「少数精鋭を連れてかき回してこい」
「おしっ、俺に任せろ」

だが、曹操も黙ってはいない。
拠点を攻め、武将を捕らえるなど反撃に出たが、
その勢いを食い止めたのは子明の策であった。
曹操が川を下ってくるのを防ぐため、
土塁を築くことを献策していた。
「あの土塁が曹操を見事に食い止めた。
 この戦、守り切ってみせるぞ」
孫権の言葉通り、約ひと月のあいだ膠着状態が続いた。
ついに曹操は退却を決意。
その際、孫権の布陣を眺め、
「見事な布陣だ。息子を持つなら孫権のような者がよいな。

「何を申されます。殿には素晴らしい子らがいるではありませんか」
「ん~、どうであろうな。
 少なくとも今、家督を譲ることなどできん。
 親だから心配が過ぎるのかもしれんが・・・」
そう言うと、少し黙った。

「いや・・・」
(長男・曹丕は確かに万能だが、特徴に欠ける。
 次男は武力、三男は詩。
 特に三男の才能はわしを超えるものがある。
 個人的には一番好きなのだが・・・)
曹操は前線から下がっていった。

本拠に戻った曹操は今後を思案する。
「あの土地は肥沃なところだ。どうにか制する方法はないものか」
「では、屯田兵に開拓させてはどうでしょう?」
「だがそれは、前にもやったではないか」
「前回失敗したのは、孫権の領地から略奪したことが原因です。
 それから、不安を持っている現地住民を引き込みましょう」
「ほほぅ、ではそのように手はずを整えてくれ」
「ははっ」

その情報を掴んだ子明は孫権に申し出る。
「あそこは肥沃な土地です。
 これを放置すれば数年後には手が付けられなくなります。
 今のうちに叩いておくべきです」
「わかった、諸将を集めて軍議を開く。
 お前も策があれば存分に聞かせてくれ」
すぐさま武将たちが集められ、
「状況は以上だ。どう攻めとるか、皆の意見を聞きたい」
子明は先駆けて意見する。
「甘寧を先鋒に急襲して攻め落とすべきです」
しかし、それに反対する者は、
「それでは無駄に兵を失う恐れがある。
 道具を集め、準備を整えてから攻めるのがよいかと」
このまま退くわけにはいかない子明は、
「それでは遅すぎます。
 準備が不足しているのは相手も同じ。
 準備が整ってからではそれこそ被害が大きくなるでしょう」
「よし、呂蒙。この戦い、お前が指揮を執れ。
 良き報せを待っているぞ」
「必ず成し遂げてみせます」





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Last updated  2014/05/11 12:09:38 AM
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