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2017/02/12
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カテゴリ: BLACKLIGHT
男は恰幅がよく笑っているが、ヨーディにとってはなんだかいい印象ではない。
「お持ち帰りしやすいものが良いかと思い、軽く小さいものをご用意させていただきました」
と、台車を引き入れて扉を閉める。ガチャリ。
台車の上には光輝きながら、近づいてくる。その光に魅入られてヨーディは前のめる。
視線が下がっていく瞬間、何か別のところから違和感を感じて、無意識にしゃがんだ。
その直後に目の前が暗くなる、というよりは意識が遠のくようだった。
実際はヨーディがしゃがんだところで台車に押し込まれ、壁に頭をぶつけたのだった。
「さすが、廃墟のサルはカンが鋭いな。まあよい、ここで死ぬことには変わらぬ」
「城の中にこんなコソ泥がいるなんてな。レイトに代わって成敗してやるか」

「バリバリの殺気出してガキの一人もまともに暗殺できねえ奴にやられたら、
 今まで何のために生きてきたっていうんだ」
「貴様の命に価値などあるか、楽に死ね」
そういうと、男はさらに台車で押し込んでくる。それをヨーディは両手両足で必死に押し返す。
押し合いがしばらく続く中でふっと男が力を抜いて身を引く。
するとヨーディは前につんのめり、押していた台車が向こう側の壁にぶち当たる。
上に載っていた宝石類がカラカラと飛び散る。
床にうつぶせになったヨーディは素早く横へ回避、男の取り出したナイフが床に刺さる。
回避した反動を使って男の腹部に蹴りを入れる。今度は男の方が転がり、刺さったナイフを手に入れる。
「もっとやせた方がいいんじゃねぇのか?」
「わはは、よくあがいたもんだ。だが、これで終わりだ・・・」

思いもよらない武器の登場にヨーディはなすすべなく固まる。
無音の空間が流れ、引き金を引く音がする。カチャリ。
思わず目をつぶるヨーディに声が飛んでくる。
「おい、これはどういう状況だ?」
そこには身なりを整えたレイトがいた。ヨーディよりも早く男が口を開く。

レイトは黙って右手で男の口を遮り、ゆっくりと剣に添える。
その姿はさっきまでとはまるで違い、別人のように見えるくらいだ。
「動くなよ。一振りで終わらせる」
ヨーディの目の前で剣を抜き、振り上げ、一気に切り捨てる。空間に断末魔と血が拡がった。





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Last updated  2017/02/12 12:00:18 AM
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