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2017/12/03
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カテゴリ: BLACKLIGHT
中へ入ったところに、精悍な老人が立ちはだかっていた。
「中でお待ちですが、その前に人質は解放してもらえませぬか?」
リグラーは手荒にビルクを解放すると、奥の部屋へと進んでいく。
「あなたがバフタールの御使者ですか。遠いところをよく参られました。
 事前にお伝えいただければ何かと準備することができたのですが・・・」
中で待ち構えていた者はリグラーが伝え聞いていた者とはまるで違っていて、面食らっている。
それを察したのか、ひとりで状況を話し出した。
「いろいろとバタバタしておりまして、申し訳ありません。
 一刻も早くと、お伝えせねばならないと思っておりましたが、ちょうどよい時に来ていただきました」

 というわけで、貴国とも争う理由がなくなった、というわけです」
リグラーはようやく声を絞り出し、「アルケデニックという者がいると聞いてたんだけど・・・」
その話をするにあたって「長くなりますがよろしいですか?」と聞き、リグラーも了承する。

話はゼリクトアにイグリス軍が迫りつつある、という場面から始まる。
「イグリス・バフタール同盟、ですか。状況はかなりマズいです」
「と、とにかくフューリッドに援軍を要請しましょう」
話し合いの途中、「実はイグリスから密使が届いている」とゼリクトア王は言う。
内容はフューリッドの援軍を招き入れ、それを拘束して連れてくるのであれば、
領土は保証する、というものだ。
「属国になるために、同盟国を騙せというのか!」
「しかしながら、土地や民のことを想えば、平和的解決を望むべきかと」

同盟国としての役割を果たせると付け加える。
「まずは援軍を要請する。援軍が到着するまでにどちらか結論を出す。
 いったん解散し、それぞれの意思を固めてきてくれ」

二日後、フューリッドの援軍が到着する。その速さもさることながら、人数もまた予想を超える。
「迅速かつ手厚い対応に、かたじけなく存じます」と深々と頭を下げる。

それでは奥へ、と数人が迎え入れられる。扉が閉じると同時に空気が張り詰める。
それはかつてないほど大きな戦いに直面しているから、とは一味違っていた。
「これはいったい・・・どういうことですか?」
次々に銃口と剣先が向けられ、反逆の意思が示されていく。
「誠に勝手ではございますが、この状態では勝機を見出すことなどできません。
 この借りは必ずやお返しさせていただくことをお約束いたします」
その口調は固く、時折詰まることで、重苦しい余韻を残した。
フューリッド側にとって選択の余地はなく、受け入れるしかないと思われた。





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Last updated  2017/12/03 12:00:13 AM
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