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発達障害を支える
らせん階段を上った2階に広がる自習スペース。
その一角に 名古屋工業大 (名古屋市)の「学習相談室」がある。
そこで12月10日、
後輩のノートを見ながら問題の解き方を丁寧に教えていたのは、
工学部3年の上原真さん(26)(仮名)。
上原さんは
「特定不能型の広汎性発達障害」と診断されている。
幼い頃から、
発達障害と特定の状況で言葉が出ない場面
家庭では普通に話せるのに、学校では話せなくなる症状。
中学時代には理解のない教師に、
日直を続けさせられたこともあった。
話せなくても成績は優秀で、
高校時代から親元を離れて県外の進学高に進み、
有名国立大学に入った。
しかしその大学で、英語の授業で発表ができず不登校に。
「失敗したくないという思いが強く、
自分の意見を外に出せなかった。
よく知らない相手に話しかけることもできなかった」
と話す。
留年を重ね、4年間在籍した後、退学した。
もう一度大学生活をやり直そうと、母親と一緒に、
2010年秋から自分を受け入れてくれる大学を探した。
「発達障害を特別に支援していない」
などと複数の大学に断られたが
、名古屋工大は入学後のサポートを約束してくれた。
翌年、23歳で入学。
「その時の母が流した涙が忘れられない」
と振り返る。
同大は09年から入学前相談を始めるなど、
発達障害がある学生へのサポートにも力を入れてきた。
グループやペアで活動する演習や実験など、
上原さんが困難を感じる授業には、
TA(ティーチング・アシスタント)と呼ばれる大学院生が同行して支援した。
森やよい学生支援室長(60)は
「困ったことへの対処法をTAとともに考えることで、
自分で対処できる力を育ててもらい
、少しずつ支援の手を離していく」
と狙いを説明する。
同じ悩みを抱える学生が定期的に集まる自助グループ
「カウンセラーズカフェ」 で友人ができたのもきっかけになり、
上原さんは苦手なことに直面しても、
少しずつ自分で対処できるようになっていった。
勉強が得意な先輩が後輩の相談に乗る
「ピアサポーター」の制度があるのを知って
1年生の後半から志願して準備を始め、相談に応じるようになった。
「自分がしてほしかったことを、
今度は後輩にしてあげたい。
すぐに答えを教えず、
解答に誘導するよう工夫している」
という。
学生支援室カウンセラーの早川由美さん(36)は
「教え方が上手で成績が上がったと、
後輩の評判もいい。
サポートする側に回ったことで、
彼は見違えるほど変わった」
と目を細める。
必要な支援を受け、支援の大切さを知った上で、
やがて支援する側へ--。
その体験が大きな自信を育んでいる。

苦労した分だけの才能が与えれる、
人生の歩みには無駄な経験などありませんね。
環境さえ整えば、
誰でも存分に発揮できる居場所は確保できる、
今後の体制作りに期待が集まりますね。 🌠
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