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2005年12月19日
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カテゴリ: 飛鳥・奈良・平安


 「更級日記」という古典を聞いたことがある方は多いと思います。
今回はその作者について触れてみたいと思います。

 この物語を書いた女性は誰かわかっているのですが、名前がわかりません。そこで彼女のことを父親の菅原孝標の娘なので「菅原孝標女」といいます。あの菅原道真の六代目の子孫です。今から約950年前の人です。

 彼女のお父さんは今の千葉県知事でしたので彼女はそこで育ちますが、大変な文学少女で物語を読んでは都にあこがれていました。

 父親の任期が終わり念願の京都に行くのですが、そこで「源氏物語」をもらって乱読して宮廷生活や光源氏にあこがれていました。

 しかし、彼女には不幸が次々と起こります。

 とても親切な継母がいたのですが父親との不仲で離婚してしまいます。

 住んでいた屋敷が全焼して可愛がっていたペットの猫が焼死します。



 身内の不幸が続く中、孝標娘は結婚もせず宮仕えに出ますが想像していたことと全く違い息苦しく止めています。

 当時としては遅く30代で結婚。フツーのサラリーマン貴族でした。
夫も県知事で各地を回るのですが、彼女はついていかず京都にのこり、はかない恋愛もしていたようです。

 地味ながら誠実な夫がその後死去し、彼女は今までの「憧れ」中心の考え方から転換し、信仰心をもつようになり、お寺詣でを始めます。「源氏物語」にあこがた若いころから。51歳になっていました。

 彼女は多くの肉親の死後、筆を執って今までの回想録を書き始めました。
それが「更級日記」です。

 今でものこる更級日記は900年前も今も変わらない女性心にあふれています。





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最終更新日  2005年12月19日 01時09分20秒
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