あめりの小部屋

March 10, 2006
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本日は分娩番。

朝病棟に行くと陣発の初産婦さんが進行中。
朝の時点では結構いい感じで進んできてたんだけど、夜中からの陣発だったせいもあって夜は一睡もできず、ご飯も全然食べられなくて段々疲労がピークに。

でもって、陣痛が徐々に徐々に弱くなっていき・・・・
いわゆる続微(続発性微弱陣痛)になってしまっていた。
色々と私も陣痛が復活するように足や腰のマッサージをしたり、甘いジュースだけでも飲んで!ってすすめてみたけど、もう疲労困憊で「もう無理です・・・」ってコトバが出てきちゃうほど。

所見は6cmで停滞。
6cmって一番辛いとこ。
肛門圧迫感もでてきていきみたいんだけどまだいきめない。

姿勢も色々工夫してみたけど、座位もつらいし、四つんばいもダメ、側臥位も痛みで腰がのけぞっちゃって中々楽な姿勢がとれず。。。

本人の痛みのピークも疲労のピークもかなりきていたので先生に相談して促進剤を使うことになった。
反応性がかなりよくてアトニン始めて10分とたたないうちにいい陣痛がついてきていた。
声もれも大きくなってきているし、肛門圧迫感も結構きてる。
内診すると8cm。展退がものすごくよくて子宮口も柔らかいからしばらくすれば全開しそう。

ここが一番の踏ん張りどころ。頑張れ!!

で、30分後、もう一度内診。
9.5cm、左側~上がぽてっと残っているけど展退がいいからもう入分。

この頃から発作時にvariable decがちょこちょこ出始めて。
巻絡あるのかな・・・って思ってたけど段々FHRの低下が目立ち始めて。
発作時以外にも100~70台まで落ちるようになってきていたので先生をコール。まだ未破水だったので先生が破膜。

かなりの羊水混濁。

これはいかん、早く赤ちゃん出してあげないと!ってことで先生が誘導しながら努責かけ始めたんだけど本人もいきむ力がもうなくなってしまっていてなかなか有効にいきめてない。
酸素もはじめたけど心音の回復はイマイチ。
産道もやや狭くて児頭がなかなか降りてこないので、鉗子分娩になるかも・・・って雰囲気に。いちお、鉗子もワゴンの上に出しておく。

本当にゆっくりゆっくりとしか児頭が降りてこない。


いつのまにか小児科や産科の副部長、先輩達もわらわら集まってきていて。
先生も思いっきり誘導してクリステレルかけてなんとか排臨。
そこで切開を入れて3回いきんだ所でようやく誕生。
結構赤ちゃんぐったりかと思いきや色や泣き具合はよかった。
吸引すると結構どろどろの羊水がひけるので臍切って小児科の先生にバトンタッチ。

小児科の先生がしっかりサクションしてSPO2も100%に。
よかったよかった。

大変なお産だったけどお疲れ様でした。





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Last updated  March 11, 2006 03:21:16 AM
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お疲れ様でした~。  
こっち9139  さん
このブログ読みながら、勉強させてもらっています(笑)。色んなお産で勉強しないと的確な判断が出来ないですもんね~。これからもよろしくお願いします。 (March 11, 2006 07:28:19 PM)

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