赤朽葉家の伝説
長編ですので読み応えありました。
驚きとか感動とか、そんな大きなものは無いんだけど~なんとはなく面白かったよ!
GWのお休みってことで、ほぼ1日で一気に読みました。
赤朽葉家の三代にわたる女性にまつわる話が、その歴史背景と共にミステリアスに書かれています。
1953年~現在に至る話ってことで、≒ 途中からにしろ誰もが同じ時代をすごしてるよね。
私も自身の歴史を感じながら読み進みました。
・・・ ホント、歳をとったものだと実感しつつ。。。。
最後の最後になって、推理小説になったのが摩訶不思議だったけど、
そのための付箋は小説の最初にあったんだよね。
これは、答えは読めたかんじ。
しかし、作家ってすごいなぁ~とあらためて感心しつつ読み進みましたわ。(=内容)
また、↓ の著者からのコメントをよみ、これを1ヶ月で書き下ろしたと知り、これまたビックリです。
amazonより
【Amazon.co.jp特別企画】著者からのコメント
この『赤朽葉家の伝説』は2006年の4月から5月にかけて、
故郷の鳥取の実家にこもって一気に書き上げました。
わたしは山奥の八墓村っぽいところで生まれ育って、十八歳で東京に出て、小説家になりました。
昭和初期で時が止まったようにどこか古くて、ユーモラスで、
でも土俗的ななにかの怖ろしい気配にも満ちていて。
そんな故郷の空気を取り入れて、中国山脈のおくに隠れ住むサンカの娘が
輿入れした、タタラで財を成した製鉄一族、赤朽葉家の盛衰を描いたのが本書です。
不思議な千里眼を持ち一族の経済を助ける祖母、万葉。
町で噂の不良少女となり、そののちレディースを描く少女漫画家となって一世を風靡する母、毛毬。
何者にもなれず、偉大な祖母と母の存在に脅えるニートの娘、瞳子。
三人の「かつての少女」の生き様から、わたしたちの「いま」を、
読んでくれたあなたと一緒に、これから探していけたらいいなぁ、と思っております。
実家での執筆中、気分転換にと庭に出たら、犬に噛まれました。(甘噛みではありません)
屋内では猫に踏まれました。あと、小腹がすいたと台所で冷蔵庫の中を物色していたら、
父に「こら、ゴン!」と、犬と呼び間違えられました。
執筆のあいだ、いろいろなことがあり、いまではなつかしい思い出です。
桜庭一樹
出版社 / 著者からの内容紹介
「山の民」に置き去られた赤ん坊。この子は村の若夫婦に引き取られ、
のちには製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれて輿入れし、
赤朽葉家の「千里眼奥様」と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。
--千里眼の祖母、漫画家の母、そしてニートのわたし。
高度経済成長、バブル崩壊を経て平成の世に至る現代史を背景に、
鳥取の旧家に生きる3代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の血脈を
比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。
2006年を締め括る著者の新たなる代表作、桜庭一樹はここまで凄かった!
ダブル・ファンタジー 2011.09.20 コメント(2)
「さまよう刃」DVD 出るのね 2010.03.20
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