2003年3月3日 ジュベー&カーニバル

★★★ ジュベーに参加 ★★★

1:00 a.m.
今日と言うか、これから数時間後にあるジュベーのMAS(マスカレード・仮装)に参加する為に、MUDDY ANGELSの
マス・キャンプへ向かう。
マス・キャンプと言うのは、それぞれのチームが衣装とかを作ったり、売ったりしてる場所。

muddy angels

↑ MUDDY ANGELSの衣装を買った時に付いてきたビラみたいなもの。

このジュベーには、何個ものバンドが参加するんだけれど、バンドはそれぞれにトラックを持ってて、そこに巨大な
サウンドシステムと、ボーカルと、ホーンと、DJとかを搭載して街中を、これでもか!と言うくらい大音量でSOCAをかけて
移動していくわけですよ。そんで、一般の人々はお気に入りのバンドの衣装を事前に購入して、それを着て家を出て、
そのトラックを見っけてくっついて行けば良いってわけ。

で、私たちが衣装購入に向かったのは、MUDDY ANGELSというバンドのとこ。
しかし、日本人と言うか黄色人種が見当たらない。見渡す限りブラックの人ばかりで、黄色人種の私はものめずらしそうにジロジロ見られたりする。
数少ないと言えども、中国人の人は住んでいるし、日本からの観光客だっているはず、みんなどこへ行っちまったんだよぉ
と思ってもいないもんはいなかった。

まだ、ジュベーは始まらないと言うのに、そこかしこから、大音量のSOCAが流れ、人々は結構酔っている・・・。

MUDDY ANGELSのマス・キャンプはTragrate Rd. のMillhouseってとこにあって、そこは普段、お洋服屋さんのようだ。
結構おしゃれそう。私とかが普通にそこで服を買って、日本で着てても違和感なしって感じだった。
今度は是非昼間に訪れたい。

そのお店の中で、JちゃんとE氏がなにやらもめ始めたので、ここは、一度外に出ているか、と、R氏と外でカリブを買う。
お店に続く階段に座り、二人の口論が収まるまで、カリブを飲んでたのだが、一人の見るからに、
ほろ酔いのでっかいブラックの男の人が近づいてきた。「こわっ!何?!私に用?来たよ・・・。来たよ・・・。まじかよぉ~」
と、思ってると、右手を出して、"What’s up?"と来たので、握手をする。良かったぁ、絡まれなくて・・・。
日本でも諸外国でも酔っ払いってのは手を焼く。

二人の口論も収まりかけていたので、再び店内に戻って、衣装を購入。
TTD 110.00- でMUDDY ANGELSと言うだけあって、白い天使の衣装だ。
お店の人が、「あっ、そうそうこれも。」とおまけにくっつけてくれたのは、3個のコンドームだった・・・。

近年トリニダードでもエイズが大問題になっている。特にこうゆうフェスティバルの時に、気が緩みワン・ナイト・スタンド、
そして感染、なんてのもあるようだ。
そもそも、ワインと言って、この国の人が踊る、腰くねくね、密着ダンスはそうゆう行為をついつい連想させてしまうような
気がする。
私はもちろん夫ある身。この3個の代物は、お土産としてありがたく持ち帰る事にした。

一旦、Jちゃんのおばさんのアパートメントに戻り、仮眠を取ることに。と、言っても早2:00 a.m.は過ぎていたと思う。
一時間寝ただろうか・・・

EJ

3:30 a.m. 起床
いよいよ、天使の衣装に着替え出陣。

E氏とR氏の宿で、この二人とOちゃんに合流し、計5名で、MUDDY ANGELSのトラックを探して歩く。

Queen’s Park Savannaに面するどこかで、トラックを発見して、合流する。
とにかくすごい人!みんなおそろいの天使の衣装で、もう体中にペンキを塗りたくっている。
ひとつのバンドでこの人だから、一体何バンドあって、何人の人が参加してるんだろう、と思う。

J’Ouvert001

↑ この混みようである。

踊らにゃ損損、ってなわけで、ちょっとずつ移動するトラックにくっついて踊る。
私は基本的にクラブに行っても、どこでも一人で好き勝手に踊るのが好きだ。
でもここの国の人たちは、男女くっついて踊る。超密着だ。さすがに赤の他人とそこまで密着するのは抵抗がある。

でも、見知らぬ所から手が伸びてきて、引っ張っていかれそうになったり、やめてくれと言ってもくっついてくる人もいるし、
お行儀の言い人は、「一緒に踊っても良い?」なんて声をかけてくる人もいる。

Jちゃんも私が見知らぬのに連れ去られやしまいか、心配のようである。
確かに私一人連れ去ろうと思えば、ここの人たちにとっては、肩にひょいっと乗っけて、軽々OKだろう。

ま、そんな事言ってても始まらないので、踊って過ごす。一人だけ、本当にしつこい人が居て参った・・・。
日本から来たのか?と言って、ず~っと私の後ろにくっついている。
MUDDY ANGELSのトラックの前に、Renegadesのパンを乗せたトラックが見えたので、この人を振り切るためにも、
そして、Renegadesのパンを聴きに行くためにも走って、人を掻き分けて、トラックの先頭まで行く。これでOK安心安心~。
と思って一人でのびのび踊っていたら、私の腰に何者かの手が!あっ~~!!またこいつだぁ~。もうかんべんしてよぉ。
他に行けよ。こんなに私が嫌がってんの分かるだろぉがぁ~!

と、言う風にこの人と私の格闘は、この後数時間にも及んだ・・・。

renegades from j’o…

↑ 奥に見えるのが、ジュベーの時のRenegadesのトラックです。
  ちょっと見づらいね。

だんだん夜も白白と明けてくる。Queen’s Park Savannaのステージをトラックとみんなと一緒に通過する。
ここで、パノラマとかやってるのね。みんなここで演奏してるのね。と思うとそれだけで幸せな気分だった。

J’Ouvert

ちょっと疲れて足を止めた、Jちゃんと、E氏と私。その間もトラックは移動するわけで、トラックが見えなくなりそうに。
また、3人で走ってトラックに戻る。
私たちが走り去った場所が何だか騒がしいので、振り返ってみる。乱闘が始まっていた。。。人が人の上に乗って、
またその上に人が乗って、って。

途中、朝食が振舞われる。衣装を買って参加している人は、ここまでがコミコミのお値段らしい。
ツナサンドとパイン・ケーキだった。

すっかりと夜も明けた。この辺で私たちは帰ることに。
Jちゃんのおばさんのアパートメントに戻ると、もう9:30 a.m.だった。
考えると、5時間半も歩き、踊り、走り、逃げ、捕まり、また逃げ、踊り・・・を繰り返していた事になる。

Jちゃんのおばさんのアパートメントに戻ると、おばさんたち(姉妹)とその娘が起きてくる。
ペンキだらけの体で、HUGしようと寄って行くと、「来ないで~~!」と逃げられる。ま、誰でも嫌がるか。

ペンキ落としのシャワーを浴びるのは、ホテルに帰ってからにしようと決めて、衣装とはおさらば。普通の服に着替える。
着替えると、お姉さんおばさんの方が、私の髪をCANE ROW(トリニダードではこう呼ぶが、イギリスとかアメリカでは、CONE ROWと呼ぶのかな?)に編んでくれる。
これで私もトリニダディアン?

MCLO

このペンキだが、乾くとぺらぺらと面白いほど良く落ちる。一体どんなペンキなんだろう。
ジュベー用ペンキとか売ってるんだろうか。
なので、心配なくみなさんペンキまみれになって下さい。
でも、衣服についたのは落ちないかもしれないので、それは注意!

さ、こんなペンキまみれの顔をしていてもしょうがないので、一旦ホテルに戻ってシャワーを浴びる事にする。
ホテルに戻ると、フロントにピラウ(日本で言うピラフかな)が!
なんと、今日はカーニバル・ディだから、こうやってランチをただで振舞ってくれるそうだ。嬉しいねぇ~。
なんとカリブも飲み放題!
ピラウと、カリブを頂き、シャワーを浴びて、一旦就寝。Zzzzzzz.....

pirau and carib

↑ ピラウとカリブです。

★★★ カーニバル 1日目 ★★★

15:30 p.m. 何時間寝ただろうか、ほんのちょっとだと思う。2時間くらいかな。
Jちゃんからの電話で目覚め、またまた、Taragrat Rd.に面するおばさんのアパートメントへ。
日がな一日、ベランダからカーニバル見学をする。しかし、ここは本当に一等席だ。
来年は、ジュベーだけじゃなくて、こっちのカーニバルの方にも参加しようと思う。
ジュベーのような簡素な衣装じゃなくって、こっちはきんぴかぴかの水着状態の衣装だ。
リオのカーニバルを思い描いてもらえば良いかな?
でも、カーニバル一日目は、衣装全て身につけるわけではなくて、一部と言うか、ちょっとだけ身につける程度。

しかし、ジュベーに出て、カーニバルにも出てって、体がもつだろうか・・・。
来年には御年27歳の私。。。

夜は、Night Masなるものを見に出かけようと言う事になっていたんだけど、
急に、E氏が「行かない!」と言い出し、さすがに夜中に女二人(Jちゃんと私)だけで出歩くのも、心配で中止になる。
残念。。。でも、危機回避もしっかりしないとダメなので、あきらめる事に。
ものの本によると、どうやらSt. James地区で行われているようだ。

しかし、Night Masってどんな事が執り行われているのか、分からないままだ。気になるなぁ~。


さてさて次の日




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