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みなさん、こんにちは。
北海道からは雪の便りも聞こえてくるようになり、関東もいよいよ冬近しといった雰囲気になってきました。そうなると困るのが、カーブミラーの結露や凍結です。以前、住んでいた家は、最初の交差点の見通しがすごく悪かったのですが、ここのカーブミラーがよく結露したり凍結したりして、恐る恐る発進していたものです(当初は起き抜けに拭きに行ったり、スクレーパーで削りに行ったりしていたのですが、すぐ再結露・再凍結してしまうので、しばらくしてやめちゃいました(^^;)。
で、そのころから「結露や凍結を防ぐカーブミラーって、作れないものだろうか?」と、いろいろと思案していました。結露の原因は、外気温よりミラーの温度が下がってしまうことで、その表面に触れた空気中の水分が凝結することによるものです。(ミラーの温度が0℃以下なら「凍結」になりますが、ミラー表面では、よく過冷却現象が見られます)。
ならば、ミラーの温度が下がらないようにすれば、結露や凍結は防げるわけで、太陽光発電パネル+電池+電熱線なんていうことも考えましたが、コストやメンテの点で問題がありそうです。ミラーの裏に蓄熱材を仕込んでおくとか、ブレスサーモのような湿度で発熱する素材を仕込んでおいたら?と考えたら、すでに前者は 「アルプスミラー」という名前で商品化
されておりました(^^;。
しかし残念ながら、アルプスミラーは東京では見たことがありません。認知されていないのか、コストの問題なのかはわかりませんが。
それを知った以降も、僕は「もう少しシンプルな方法でできないものかなぁ」と考え続けていました。あるとき思いついたのが、発砲樹脂にスパッタリング加工をして鏡面仕上げをしたらどうか? ということです。発泡樹脂は気泡に保温効果があるから、金属やムクのプラスチックに比べ、温度は下がりにくいはずです。
そこで試しに、寒い日の夜に発砲スチロールの食品トレーをクルマのワイパーに挟んで置いたのですが、翌朝、フロントガラスが盛大に凍結していても、トレーには霜は付いておりませんでした。
実はこのアイデア、なんとか試作品を作れないかと、スパッタリング加工ができるメーカー何社かにメールを送ってみたのですが、こちらが会社組織でもない無名の個人だったせいか、どこも取り合ってくれませんでした(泣)。「発泡スチロールは処理する際の熱で持たない」とか「真空引きするから無理」とか。でも、熱の問題は素材の耐熱性を上げればなんとかなるはずですし、真空引きするのは酸素を無くしたいからで、窒素ガスで置換すれば常圧でもできるはずです。
ということで、アイデアとして公開してしまいますので、そういう技術をお持ちの企業さん、試作してみていただけないでしょうか? 発泡スチロールは無理だとしても、最近はポリプロピレンを発泡させる技術もあり、クルマの内装材に軽量化目的で使われ始めています。そういうもので、どの程度の効果があるのか、どの程度まで発泡させれば目標性能が達成できるのかも知りたいところです。
見通しが悪いからカーブミラーを付けているのに、年間数ヶ月はそれが機能しない(特に朝の通勤時間帯)というのは、安全面から見ても問題があります。首尾よく行けば、交通安全の推進に資すると思うのですが。
もし日本中のミラーがすべてこれに置き換われば、大儲けできますぜ、社長!