sunshinebreakthrough anotherpage

sunshinebreakthrough anotherpage

Jun 16, 2005
XML
カテゴリ: 健康
いつかは飲む事になるだろうと思っていたが、ついに胃カメラを飲む事になってしまった。実に憂鬱だ。そもそも体調が悪くて検査を受けたのだが、血液検査尿検査レントゲンにCTと特に異常がないので後は胃カメラですね。飲んどきましょう、とあっさり決められてしまった。で、当日、予約時間は11時20分なのだが、朝から落ち着かない。どうせ何も食べる事が出来ないのだから、ゆっくり寝ていても良かったのだが、妙に目が覚めてしまった。京極夏彦の『百器徒然袋風』を読んで時間をつぶす。10時ぐらいになって、親父を病院に連れて行ったまっちゃんが帰ってきて、さあ行くわよと何だか積極的。親父は点滴の真っ最中だそうで、終わってから来たのでは時間に間に合わないからだそうで。なんせ、胃カメラを飲む人は自動車の運転禁止なのだ。なぜか良くわからないが。

 で、早めに行けば早くやってくれるかもという淡い期待を胸に病院に行く。受付を済ませて、内視鏡検査室の前で待つ。しばらくして呼ばれる。2番目ですからここで待っててくださいと看護士さんに言われて待つ。

 まず最初に、胃を洗浄する薬を飲む。味はない。その後、のどの麻酔の為に針のない注射器でのどの奥の方に液体の薬を入れてもらう。これはのどの奥の方に5分くらい溜めておいて、その後飲む。なるべくのどの奥の方に溜めておかなければいけないので、ずーっと天井を見上げている訳だが、これが結構疲れる。疲れる上、薬の作用なのか、舌が麻痺してきて、のどの感覚もおかしくなってくる。そうすると、唾液だか、薬だかわからないが、のどの奥の方に流れ込んでくるのので、飲んではいけないぞと、その度に上を見るのをやめては、また天井を見ると言う、訳の分からない動作を繰り返す。それでも、やっぱりのどの基本動作である『ごっくん』を止める事ができず、薬だか唾液だか飲んでしまった。5分後に看護士さんが薬を飲み込んでくださいと言いにきたので飲み込んだ。いよいよ舌の感覚がなくなり麻痺しまくっているので、しゃべる事も出来なくなってきて、さらに口の中に唾液があふれてきて、涎が垂れそうになるので困った。それから胃の動きを止める薬を注射された。看護士さんに内視鏡検査は初めてですかと聞かれてろれつの回らない口ではいと答える。力を入れないで自然にしていればいいですよとアドバイスを頂くが、実際経験した事がないので、さっぱりわからない。

 そうこうしているうちに、ついに検査室に呼ばれた。びびりまくりながら行くと、中央に診察台、それにはU字型の枕が据え付けてある。眼鏡を外してかごに置く。看護士さんにここに頭を乗せて横向きで寝てくださいと言われる。U字型の枕にはうつむき加減で下向きに頭を乗せるよう修正される。涎が垂れやすいようにするんだと。そりゃ、あんなもんくわえてると涎は垂れ放題だわな。検査の先生が、さっきの看護士さんと同じように初めてですかと聞いてくるのではいと答えたら、また同じようにアドバイスされた。やれやれ。内視鏡を見せてもらうと、小指大ほどの単なる黒い長いホースみたいで、先に何か付いているのだろうがよくわからない。なんせ眼鏡してないからな。マウスピースを噛まされて、いよいよ挿入となった。麻酔があるからもっと楽に入るのかと思ったら大間違いで、喉の辺りでもう死にそうなくらい嘔吐した。嘔吐したと言っても、胃は空っぽなので何も出てこないし、胃カメラを吐き出せる訳がないので、『ぐうぉえっ』と繰り返すばかり。とにかく体の防衛本能で必死に嘔吐した。力を抜いてと後ろの方で看護士さんが言ってたが、抜けるかっちゅーに。目を閉じたら目を閉じないでください、前の壁を見てください。目を閉じると力が入るからといわれた。おいおい、何のための麻酔じゃ。意味なしだ。ちょっとこれは冗談じゃないぞ。こんなに苦しいのならやめとけば良かった。後悔してももう遅い。おえおえ繰り返しつつ、それでも先端がのどを通過して胃のあたりまで行ったら何とか落ち着いた。落ち着いたが、目の前で先生が機械を操作して、胃カメラの黒いホースがうねうねと動いているのを見ていると、また吐きそうになり、その度に、あ、力を抜くんだったと思い出して、ゆっくり呼吸して、なんとかやりすごした。その後、多分十二指腸にまでカメラを入れてきたのだろう、胃の奥の方でもぞもぞとする動きを感じてまた吐きそうになる。注射器を胃カメラの機械にさして送り込んでいる。洗浄液のようなものなのかなあ。そのうちに胃が気持ち悪くなってきて、また吐きそうになって、げぼっとやったらすごいゲップがでた。胃の中に送り込んだ空気が逆流してきたようだ。もの凄く苦しい。ゲップは何度もでて、でなくなると少し楽になった。それから注射器で今度は赤い液体を注入して、息を吸ってください、息を止めてください、楽にしてください、レントゲンみたいに言われて必死に息を吸ったり止めたりした。鼻がつまり気味になってきたので、普通に呼吸するのもやりにくい。この辺りになると何でもいいから早く終わらせてくれ、さっさとこの気持ち悪いものを抜き取ってくれ、と、それだけを考えていたが、看護士さんはがんばってもうすぐですからねと全く容赦ない言葉をかけてくる。で、先生はポリープが3個あり、食道付近に赤く腫れているところがあるのでそこを採取しますと言われてうなずくしかなかった。すると助手の人が長いワイヤーみたいなものを用意して、それをカメラに入れると、息を止めてください、はい、胃の中でブチッと音がしたように聞こえて、さっとワイヤーが抜かれた。それからもう一度用意されて同じようにやった。これが採取の作業なのだなと思った。それが終わって看護士さんがもう終わりますからねと優しく言ってくれた。はよ終わらせてくれ。何枚も写真が出てきた。その後、ゆっくりと胃カメラが抜き取られた。丁度、うどんかラーメンをよく噛まずに飲み込んだら、長いままのどに入っていって、それを抜き取る感じ。まあ、そのまんまですけど。とにかくこれで、やっとこさ終わった。すっきりした。やれやれ。これで落ち着いて呼吸できる。涎がだらだらだ。看護士さんがティッシュで拭いてくれた。唾液は全部吐き出してくださいと言うので器に全部うえっと出した。この世のものとは思えないほど出た。看護士さんは涎を拭いてくれたが、後は自分で拭いてくださいと言われて口の周りを渡されたティッシュで拭いた。こうして内視鏡検査は終わった。

 もう二度と受けたくない。

 胃カメラの話をしたら、みんながみんな大した事ないよと言ってたけど、何がたいした事がないだ、くそ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Jun 26, 2005 08:52:39 PM
コメント(2) | コメントを書く
[健康] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Comments

ぶぶねこ@ Re:桃太郎 2008-2014(06/26) 桃太郎くんが初登場した日記 読んできまし…
ぶぶねこ@ Re:みやこ 2001 - 2014(02/13) みやこちゃんに会った事は無かったけど 何…
keiichi_w @ Re[1]:ココログ版(10/12) こじ さん 無料ブログの広告はなんともな…
こじ @ Re:ココログ版(10/12) リンクに飛んだらタイトルの上に 「75歳ま…
keiichi_w @ Re[1]:ブログ(10/07) 温泉ひよこさん 楽天写真館が重いんでもう…

Profile

keiichi_w

keiichi_w

Calendar

Freepage List


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: