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Sep 18, 2012
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カテゴリ: 映画
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映画『アンダルシア/女神の報復』は、「アマルフィ」「外交官黒田康作」に続く、外交官シリーズ3作目です。国連で外務大臣のサポートをしていた黒田のもとに、スペインで邦人がからむ殺人事件が発生したとの連絡が入ります。急遽、現地に向かった彼を待っていたのは、第一発見者の日本人女性、そしてインターポールから派遣された日本人刑事でした。事件は物取りの犯行として捜査を開始、しかし、黒田は現場に違和感を持ち、独自に調査しますが‥‥。
「アマルフィ」も「外交官黒田」も面白くなかったんで、この『アンダルシア』も全然見る気がなかったんですが、たまたまTSUTAYAが100円レンタルやってたんで借りてきました。全然期待しないで見たんですが、これがまたものすごく面白かった、完全に期待を裏切られましたよ、良い意味で。まずとにかく、脚本の出来がいい。「アマルフィ」はあまりにひどい脚本で原作者が怒っちまって、クレジットに名前を載せるなと言ったそうですが、本作はしっかりとエンドロールに「原作 真保裕一」と載ってますから、そのあたりからもう違うんでしょうね。邦画と洋画と比べて脚本の一番の差は、小技が効いてるか、その点に尽きるんですよ。邦画ってのはどうしてああも小技が効かないのか。いろいろ伏線を張り巡らせて、しっかり回収するのがどうして出来ないのか。その点、この作品はなかなかしっかりと回収してくれてます。冒頭の国連の会議シーンや、外務大臣の食事シーン、黒田がコーヒーを飲もうとして品切れになってたシーンなども、最後に生きてきます。このストーリー展開がたまらなく良いのです。中盤の盛り上がりどころのカーアクションと銃撃戦も、本当の事件と勘違いして本物の警察や救急車が来たというエピソードが納得できるリアルな迫力にヒヤヒヤものでした。その他にも、美しいロケ地を十分に使いこなす素晴らしい脚本だったと思います。魅惑のヨーロッパ鉄道もしっかり出てました。そして、驚くべきは最後の大どんでん返しですよ。私は全く見抜けませんでしたよ。妻は途中でわかったと言ってましたが流石です。そして、この映画の良さは脚本とロケ地だけではないですよ。登場人物がまた魅力的です。主人公の外交官黒田は、織田裕二のキャラクラーぴったりの、超がつくほど優秀なのに協調性がなくひねくれ者で、今回はそれが、伊藤英明扮するインターポール刑事との衝突でより強調されるのです。このインターポールの刑事もまたいろいろ曰くがありまして、そこらへんがまた物語を面白くするんですが、とにかく、このふたりの役者としてのガチバトル、なんせ、伊藤は大人気シリーズ「海猿」の主演の役者ですからね、かたや「踊る」シリーズの主演の織田と、火花が散ってたんじゃないでしょうか。そのガチバトルが、紆余曲折を経て汗臭い男の友情物語みたいなノリになってくるのがたまらんのですよ。さらに、紅一点の本作のヒロイン黒木メイサがいい味を出してるのです。「アマルフィ」の天海にしろ「外交官」の柴崎にしろ、「守ってやる」なんて言わんくても大丈夫そうなヒロインたちなんで、ミスキャストだとツッコミを入れたくなるんですが、今回はそうでもないのですよ。 本作は結局のところ、この黒木メイサが演じる謎の女がすべての鍵を握ってる訳なんですが、おっと、これ以上は見てのお楽しみです。





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Last updated  Sep 18, 2012 05:15:48 AM
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ぶぶねこ@ Re:桃太郎 2008-2014(06/26) 桃太郎くんが初登場した日記 読んできまし…
ぶぶねこ@ Re:みやこ 2001 - 2014(02/13) みやこちゃんに会った事は無かったけど 何…
keiichi_w @ Re[1]:ココログ版(10/12) こじ さん 無料ブログの広告はなんともな…
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