つれづれなるままに・・・あんぱんまんの部屋

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あいうえ王


 昔々,『あいうえ』という国があり,『あいうえ王』という王様がおりました。
 『あいうえ王』の部下には,『かきくけ公』という公爵と,『さしすせ僧』というお坊さんがおりました。
 ある日,『かきくけ公』と『さしすせ僧』は,『たちつて塔』という塔のてっぺんで,なにやら密談をしていました。
 その相談と言うのは,『なにぬね野』という野原で,『はひふへ砲』という大砲をぶっとばし,『あいうえ王』を亡きものにしてしまおうというものだったのです。
 しかし,悪事千里を走るです。『まみむメモ』というクーデター計画のメモが,どこからか,『あいうえ王』の手に渡ってしまったのです。
 『あいうえ王』は,『かきくけ公』と『さしすせ僧』を城に呼び,「お前たちは何がためにこんな事をしようというのだ。やい,ゆえよ」と問いました。とうとう二人は,『らりるれ牢』という牢屋に入れられてしまいました。
 『あいうえ王』は,子供の『わいうえ王子』に,「お前も,こんな事がないように,しっかり国を治めるのだよ。」と話しかけました。すると,まだ幼い『わいうえ王子』は言いました。
 「ん」


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